エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

意外な組み合わせが面白さを生む『悪役令嬢転生おじさん』

2025-01-30 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛語り。今回は小説ではないのですが、とても面白い作品なので紹介させてください。
 今回紹介するのは、上山道郎先生の『悪役令嬢転生おじさん』です。ライトノベルっぽいですが、ライトノベルではなく漫画です。ライトノベルのコミカライズではなく、漫画です。大切な事なので2度書きました。(^o^)
 物語は、妻子ある52歳で少々オタクな公務員の屯田林憲三郎(トンダバヤシケンザブロウ)が、子供を助けてトラックにはねられ、金髪で豪華な縦ロールの公爵令嬢グレイス・オーヴェルヌに転生(憑依?)した事から始まります。実は、ここは「マジカル学園ラブ&ビースト」と言うゲームの世界らしく、このゲームのグレイスは悪役令嬢だ…と気付いた憲三郎は、破滅を回避すべく全力で努力…しません。真面目な公務員らしく憲三郎は、「ならば悪役令嬢として、役割を全うせねば」と行動しようとする…と言う内容となっています。
 この作品、令和7年の冬アニメにもなっています。まぁ、私は視聴していないのですが…。
 それで、この作品の面白さですが、何と言っても「意外な組み合わせが生む面白さ」でしょう。50代のおっさんが、乙女ゲームの悪役令嬢…しかもティーンエイジャーになってしまうのです。年齢的には少し離れていますが、もう還暦になる私が乙女ゲームのティーンエイジャー悪役令嬢になる…って考えてみてください。どう考えてもミスマッチです。
 しかし、ここに面白さがあります。
 悪役令嬢としての役割を全うせねば…と思っているのに、ついつい親目線で語ってしまい、悪役令嬢としての役割から遠のいてしまう。或いは、熟年なら当たり前の体の不調がない事に、ついつい嬉しくなって確かめてしまった為に、周囲から誤解されて高評価を受けてしまう。憲三郎は真面目に頑張っているだけに、それがかえって面白く感じてしまいます。
 以前の記事でも書いたと思うのですが、漫画家の大和和紀先生が、「面白がらせようと行う事は、あんまり面白くない。本人が真面目に行っている事が、何かズレている時に面白さは生まれる」と言う様な内容を書いていました(確か、『ハイヒール・コップ』だと思うけど、記憶違いかもしれません)。そうならば、この作品で行われた意外な組み合わせは、面白さを生む事に大きく役立ったと言えるでしょう。
 ところで、この作品は2巻目から大きく方向性が変わります。1巻目は、どちらかと言えば「一発ネタ」的な感じの展開が多く、読み切り連載の印象が強かったです。それが2巻目からは、憲三郎の娘と妻が登場し、「コチラの世界」と「マジカル学園ラブ&ビーストの世界」の出来事が、平行して語られる様になりました。その結果、大きな流れが出来てきて、連載漫画と言う印象が強まったと感じます。この記事を書いている段階で、まだ私は4巻までしか読んでいませんが、この後の展開が大いに楽しみです。
 因みに、作者の上山道郎先生は『コロコロコミック』でデビューし、少年漫画や青年漫画を描き続けてきたそうです。それがラノベなどを研究した中で、「自分なら、こんな感じの悪役令嬢物を描くかなぁ」と考え、ネットにアップしたところ人気となり、女性向け雑誌で連載する事になったのだとか。熟年世代のセカンドキャリアを考える上でも、とても興味深い話だと思います。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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家族信託制度を調べる

2025-01-29 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は前回(R7.1.22)の続きで、成年後見制度と家族信託制度について話をします。
 色々あって、「成年後見制度は後見人次第で、いろいろ面倒な事が発生する可能性がある」と学んだ私たち兄弟。そこで、家族信託制度について調べる事にしました。
 書籍やらネットやらで調べ、何となく概略は分かってきました。調べた範囲で考えると、成年後見制度よりは良さそうです。
 ただ、細かい部分で分からない事があります。そこを調べるには、実際に手続きを行う方…つまり、司法書士さんに聞いてみる必要があると感じました。
 そこで、札幌の司法書士事務所について調べ、我が家から遠くない場所で、多少は時間の調整が可能そうな事務所さんを見付けました。連絡を取ってみると、訪問可能な時間帯が空いていたので、さっそく訪問してみる事にしました。
 司法書士のK先生は若い方でしたが、丁寧に話をしてくれる上、こちらの質問にも細かく答えてくれました。かなり信用出来る方…と言う印象です。
 ここで、家族信託制度について幾つか確認できました。

  1.実際に金銭を扱う事柄は、家族信託にするメリットがある。
  2.有価証券や不動産に関する事柄は、家族信託にするメリットが少ない。
  3.家族信託の費用を考えると、一定額以上の財産がないとメリットがない。

 それぞれの理由を書くと、かなり専門的な話になってしまいます。ですから、ここでは省略させていただきます。興味のある方は、司法書士事務所に連絡すると良いでしょう。
 こうやって詳しく話を聞くと、ますます成年後見制度を採用する気が失せました。兄弟姉妹の関係性が悪いなら兎も角、そんなに悪くない私たち兄弟であれば、家族信託制度の方がメリットが大きいと考えられます。
 そこで、父や母、私たち夫婦、私の兄弟たちで集まり、成年後見制度にするか、家族信託制度にするかの話し合いをする事にしました。やっと具体的に詰めて行く事が出来ます
…が、長くなりました。続きは、また次回とさせていただきます。

 ところで、令和7年1月27日と28日の記事に、「いいね」などを沢山いただきました。ありがとうございます。とても励みになります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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スピーカー内蔵マイクは面白い

2025-01-28 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、3学期の始業式の日に行った実践から、ちょっと面白い物を紹介します。
 札幌の割と多くの学校で、始業式には「冬(夏)休みの体験発表会」を行います。自由研究が残っている学校であれば、その自由研究について、「何故、取り組もうと思ったのか」や、「苦労した事」、「やってみた感想」…などを語らせます。自由研究をやめた学校であれば、休み中に行った事…例えば、「東京■ィズニーランドに行ったよ」や、「スキーの練習をしました」、「お爺ちゃんの家でお年玉をもらった」、「初めてハンバーグを作ってみました」等々…を紹介させます。
 令和6年度の私の勤務校は変則的で、伝統的な(?)自由研究は行っていませんが、「スペシャルチャレンジ」と言う名前の、家庭学習を発展させた様な取組を行っています。子供たちは全員、家庭学習を行う為のノートを持っていて、それに普通の家庭学習を行っても構いません。また、そのノートに調べた事をまとめたり、旅行に行った記録を書いたりしても構いません。ノートには計画と反省だけ書いて、工作を作ったり、料理を作ったりしても構いません。まぁ、発想次第で何でも出来る…でも、中身は自由研究っぽくもある取組です。
 それで、今回は「冬休みの体験発表会」を行いましょう…と、学年で決めていたので、冬休みに行った「スペシャルチャレンジ」について発表してもらいました。まぁ、自由研究発表会と大差ないです。
 勤務校では、掲示期間や掲示札などが全校で揃えられています。そこで、極力、手間を省くために、その掲示札を使って発表させる事にしました。その掲示札には、「年・組・名前」「題名」「頑張ったところ・見てほしいところ」と言う3つの記入欄があります。そこで、
 「この札に書いた内容を、そのまま発表してもらいます。
  発表しやすい様に、言葉を省略しないで書くのですよ」
…と指示をしました。また、
 「冬休み中の出来事も紹介して構いません。
  その場合、発表したい事は裏にメモしておきましょう」
…と、追加指示しておきました。
 早速、掲示札を書き始める子供たち。早く終わった子には、
 「後で発表の時に噛まない様に、読む練習をしておきましょう」
…と指示を出しておきました。そうやって子供たちが活動している間、私が何をしたかと言うと、放送室にあるスピーカー内蔵マイクを取りに行ったのです。
 スピーカー内蔵マイクは、その名の通り、本来なら「握り」になる部分にスピーカーが埋め込まれているマイクです。持つ時は、集音部分の直ぐ下を持ちます。これで喋ると、スピーカーで音が増幅されるので、とても聞きやすいのです。
 最近の子供たちは声の小さい子が多いので、野外で活動する時にマイクの必要な事がしばしばあります…が、普通のマイクは屋外用アンプが必要なので嵩張ります。昔ながらのメガホンは嵩張りませんが、重くてバランスが悪く、子供には使いにくいです。それがスピーカー内蔵マイクですと、軽くて、本体のバランスが良く操作しやすいので、とても便利なのです。
 もちろん、今回は教室で発表させますから、スピーカー内蔵マイクなんか無くても困りません…が、ここで私の悪いクセ「遊び心」がむくむくと。
 マイクを持って喋るって、何か、ちょっと特別感がありませんか? その特別感が、「面倒な発表」を「ちょっと楽しそうな発表」に変化させる…そんな気がしたのです。別に、論理的に考えた訳でなく、単なる直感ですが…。 
 そして、実際にやってみたら…面白かったです。みんなマイクを持ち、堂々と発表していました。普段は少々緘黙傾向のある子も、発表の時に時々緊張して泣いてしまう子も、笑顔で発表する事が出来ました。
 因みに、こう言う体験をする事は、令和7年1月20日の記事に書いた、「自己肯定感を高める」事にも役立つと思うのです。「人前で発表するの嫌だなぁ」と思ってる子が、「楽しく発表できた~!」って感じられるのですから。
 そんな訳で、スピーカー内蔵マイク…なかなか良いです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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スキー研修での学び

2025-01-27 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、スキー研修に参加して学んだ内容を紹介します。
 札幌市ではスキー学習に力を入れている…と言う話は、前回(R7.1.21)の記事に書きました。そんなスキー学習ですから、校内での研修も位置づけられています。ほとんどの小学校で、3学期の始業式前日か始業式当日の午後、スキー場に行ってスキー研修が行われているのです。
 まぁ、ぶっちゃけた話をすれば、「スキー研修」と言う名前ですが、実際は「スキー場の下見」が大きな目的です。スキー場へ行ってスキー学習をする際、「どのコースが使いやすそうか」とか、「危険な場所はないか」とかを、実際に滑って確認する訳です。だから、スキー場に行かない学年を担任している教師は、スキー研修に行かないで、学校に残って仕事をしている事もしばしば。
 でも、令和6年度の勤務校の研究部は、きちんと講師役を決めてスキー場で研修をし、その後で下見をする…と提案してきました。これでこそ、ちゃんとしたスキー研修と言えるでしょう。もちろん、私も参加しました(1年生はスキー場へ行きませんけどね)。
 参加して良かったです。今回の講師役は、中学年の担任をしているW先生。自分が行っているスキーの授業で、注意している点を中心に教えてくれました。これが、普段、あまり私が意識していない事が多く、とても参考になったのです。
  ①準備運動は、安全面や身体能力を見極める上で大切。
   例えば自分は、スキーを装着した状態で片足立ちさせる。
   そして、浮かせた足を左右に軽くブラブラ回転させる。
   この時、回転が大き過ぎる子はスキー靴の中で足が遊んでいる。
   この状態だと踏ん張りが効かず、上手に滑る事が出来ない。
   だから、バックルを少しキツくさせる。
  ②また準備運動で、スキーの先や後ろを掴ませる動きもさせる。
   それにより、その子の体幹や体重移動の様子を見る事が出来る。
   子供のグループ分けは、割と、子供の自己申告が多いと思う。
   その自己申告が正しいかどうか、こう言う姿で判断していく。
  ③スキー学習で大切にしたい事は、私は2つある。
   1つ目が「楽しかった」と感じさせる事で、2つ目が「安心・安全」だ。
   その安心・安全の為、長いコースを滑る時は途中で止まる様にしている。
   そうやって、列の後方にいる子が見えなくならないよう注意している。
  ④安心・安全の為、滑っている途中で止まる練習は中ならず行う。
   膝を内側に入れると、エッジが立ってスキーは止まる。
   逆に、膝を立てるとエッジが効かなくなり、スキーは動き出す。
   これを繰り返す動きを、スキー学習の中で行う様にしている。
 この内、③と④は私も行っていました。特に④は、1年生の頃からガッチリ指導しています。
 もっとも、「膝を内側に入れる」と言っても1年生には通じにくいので、「短めのスカートをはいて八の字で滑ってる時、強い風が吹いてきて、スカートがめくれちゃいそうだ…って考えて御覧。両膝をくっつけて、手でスカートを押さえるでしょ。そのポーズをすると、スキーが止まりますよ。『スカートがめくれちゃう。いや~ん』のポーズね」と言って指導しています。ふざけた指導だと思われるでしょうが、きちっとポーズをすると、1年生が滑る程度の斜面なら必ず止まります。是非、お試しあれ。
 話が脱線しました。研修で話のあった①と②は、私が意識していない内容でした。これを聞く事が出来ただけでも、今回のスキー研修は参加した甲斐があったと言うものです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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札幌木鶏クラブ令和6年度1月例会

2025-01-24 04:30:19 | 自分
 金曜は、月~木曜のテーマに入らない内容です。今回は、月に一度の札幌木鶏クラブの話です。
 『致知』1月号のテーマは「万事修養」。このテーマについて感想を交流し合うのですが、1月例会は「熱燗例会」と言う事で、お酒を飲みながらの感想交流です。飲みながらの交流は集まりが早いので、18時半から開始する予定だったらしいのですが、天候の影響なのか、なかなか集りません。結局、19時の10分くらい前から、駅前のネストホテル札幌を会場に始まりました。
 最初に取り上げるのは、小川榮太郎先生と新保祐司先生の対談「日本の先達に学ぶ人間学」に出てきた「日本人の精神的なバックボーンをすべて否定して、政治文書に過ぎない憲法を人間のあり方の基本にしちゃった」について、K先生が語った内容です。曰く、「かつて札幌市長だった上田さんが、人権派弁護士として活躍していた頃、『親の面倒をみる事は、憲法に義務として記載されていない』と発言した事がある。それって、どうなのか。憲法に書かれてなくても、人の道として大切な事があると思う」と。
 上田元市長の発言の真偽については分かりませんし、親の面倒をみる事も複雑な問題があるでしょうから、軽々に語る事は難しいでしょう。その中で、一つ言える事があるとしたら、憲法は人間の内面について書かれている訳ではないので、親・兄弟姉妹・家族・周囲との接し方については、個々人が考えていく必要がある…ではないでしょうか。色々と考えさせられる記事、および御発言でした。
 次に、勝田茅生先生の「人生のどんな状況にも意味がある~私がフランクルに学んだこと」についての御発言。記事の中で紹介されている、フランクルさんが再婚されたエリーさんに関してY先生が、「エリーさんはカトリックだったが、エリーさんの両親はフランクルさんとの結婚に賛成した。しかし、ユダヤ教徒の多いフランクルさんの友人の中には、結婚に反対してフランクルさんから離れてしまう人もいた。エリーさんと結婚した頃のフランクルさんは、アウシュビッツの頃と同じくらい、辛い時期だったとも言えるかもしれない。後年、アメリカからフランクルさんに博士号を贈ると言われた時、フランクルさんは自分は辞退して、エリーさんを博士号に推薦している。最晩年まで、二人三脚で歩んだ人生だったと言えるのではないか」と語っていました。
 まず、これだけの事をY先生が調べている事…凄いと思います。気になったら、徹底的に調べると言う姿勢は、私も見習いたいです…が、なかなか出来ませんが(汗)。そして、人の出逢いと別れは複雑で微妙なものだとも感じます。それだけに、出来る範囲で…ではありますが、出会いを大切にしていきたいと思います。
 最後に、事務局長のM先生。記事について語る前に、札幌木鶏クラブについて、「私の会社は60周年を迎えようとしているが、10年前の50周年記念の際、札幌木鶏クラブのメンバーが14名参加してくれた。中には亡くなられた方もいるが、その14名で今も残っている方は数名だ。つまり、札幌木鶏クラブを10年続けられていないって事で、私は、是非とも10年続けてほしいと思っている。今回の例会参加者で、果たして何人が残ってくれるのか…」と語っていました。札幌木鶏クラブへの熱い思いが溢れる、熱い語りだと感じます。
 私も、教育研修サークルの事務局をしていた事があるので、M先生の言葉は実感として分かります。学び続ける…とても難しい事です。単に、趣味のサークルだって10年続けるのは大変ですから、学び続けるサークルとなれば、その大変さ、難しさは何倍にもなるでしょう。思い返せば、北海道師範塾だって、10年ちょっとで解散してしまいました。私は、札幌木鶏クラブに参加して10年ちょっとだと思うのですが(調べてないので、間違っているかもしれません…って、先程、Y先生の事を凄いと書いておきながら、自分は、この程度…ホント、適当おじさんです)、次の10年も学び続けていきたいなぁ…と、心の中のメモに書いておきました。
 全く関係ない話ですが、折角なので、10年以上ぶりに熱燗を飲んでみました。いや~、熱燗も美味いッスね。自宅でも、燗酒を飲みたくなっちゃいました。
 あと、ネストホテル札幌の方々がメッチャ丁寧&親切な対応をしてくださり、個人的に凄~く嬉しかったです。ネストホテル札幌の皆様、本当に、ありがとうございました。
 以上、1月例会の報告は終了です。次回、2月例会は普通の例会で、通常通り駅前のネストホテル札幌で19時から開催となります。

 別件ですが、令和7年1月23日の記事に「いいね」などをいただきました。とても嬉しいです。どうも、ありがとうございました。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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面白かったけど少しだけ残念な『マスケットガールズ!』

2025-01-23 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛語り。今回は、最近読んだラノベについて語ります。
 今回紹介するのは、漂月先生の『マスケットガールズ! ~転生参謀と戦列乙女たち~』と言う作品です。題名と副題を読めば予想できる通りの内容ですが、簡単に紹介します。
 現代日本で死んでしまい、ナポレオン時代くらいの異世界(魔法無し)に転生してしまった主人公ユイナー・クロムベルツ。彼は軍人になり、とある事情から、女性ばかりの第6特務旅団の旅団長付き参謀となります。そして、ユイナーは幾つかの戦いを勝ち抜き、徐々に出世していく…と言う、『太閤記』みたいな立身出世伝が本作です。
 作者の漂月先生は軍事知識が豊富で、私が知らない専門用語も幾つか出てきますし、戦闘場面はリアルに展開していきます。普通のラノベみたいに、チート能力で主人公側が圧勝…とはなりません。もっとも、ナポレオン時代くらいの戦闘なので、リアル過ぎると凄惨になり過ぎます。だから、そこそこ主人公側が勝つ様に書かれていますが…。
 戦記物っぽい雰囲気があり、ユイナーをめぐるラブコメ要素もあり(ユイナーは「悪役令嬢物」並に鈍感!)、政治闘争もあり、なかなか面白い作品です。読みやすいので、するすると最終巻(全4巻)まで読んでしまいました。
 ただ、満足度で言うと…う~ん、やや物足りないって言うか、少々残念な感じです。その原因は…突き詰めて考えると時代設定、と言うか武器設定にある様な気がします。
 この作品の面白さは、第1巻で漂月先生自身が語っている通り、「女の子たちが銃を持って戦う」と言う点にあります。出来れば、「女の子たちが銃を持って戦い、男どもに勝って強くなっていく」だと更に面白いでしょう。
 ところが、肝心の「女の子たちが銃を持って戦う」場面が少ないのです。概ね、1つの巻につき1場面くらいの感じです。それでも、第1巻は訓練の場面などもあって満足できますが、第2巻からは実際の戦闘場面より、政治闘争が多くなってしまいます。
 おそらく漂月先生は、第2巻の途中までは、戦闘場面を入れるつもりだったと思います。実際、第2巻の戦闘場面は、戦死者が出る程の激しい戦いとなっています…が、これにより「戦闘場面を描くと、登場人物を沢山死なせなくてはならない」と気付いたのでしょう。第2巻に、戦死者が出る事への謝罪めいた文を書いていますから。
 そこで、戦死者が沢山出ない様に、政治闘争を多くする事にしたのだろう…そう、私は考えています。そして、その「変質」した事が、少々残念な印象につながった訳です。
 では、何故、戦闘場面を減らさざるを得なかったか…それは、女の木たちが使う銃がマスケット銃だからです。
 作中でも紹介されていますが、マスケット銃の有効射程は50mくらいなので、撃ち合いによって戦闘が決着する事はありません。銃弾の飛んでくる中、歩兵は隊列を組んで歩いて前進し、残り50mまで近づいたら、猛ダッシュで突撃します。そして、銃剣を使った白兵戦で決着する…ナポレオン時代の戦闘は、そんな感じでした。
 白兵戦で戦闘が決着するなら、戦闘の度に戦死者が出るのは必定。それを避けるなら、戦闘場面自体を減らすしかありません。つまり、マスケット銃を使ってる時代は選ぶべきではなかった…となります。
 これが、有効射程の長いライフル銃であれば、白兵戦で決着…とはなりにくくなります。もちろん、戦闘場面を描けば戦死者が出る可能性はありますが、極力、戦死者が出る事を減らす事も可能となります。
 まぁ、最初から「主人公ユイナーの立身出世伝」と考えて読めば、割と面白い作品なのですが…。設定が面白かっただけに、少々残念感のある作品となってしまいました。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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まずは成年後見制度の話

2025-01-22 04:30:09 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回から3回くらいかな…成年後見制度と家族信託制度について話をします。
 令和7年現在、私の母は2人とも存命なのですが、その内の1人は特別養護老人ホームに入っています。その様な状態なので、意思の疎通が難しいため、現在は成年後見制度の御世話になっています。
 しかし、この成年後見制度…なかなか使いにくい面があります。
 例えば、父が亡くなったので、母は土地と建物を相続しました。特別養護老人ホームの資金にするため、その土地と建物を売りたいと思っても、私たち兄弟が勝手に行う事は出来ません…って言うか、それを行うのは成年後見人になっている弁護士さんです。私たち兄弟は、弁護士さんに依頼して手続きをしてもらわなくてはなりません。
 おそらく、成年後見人をしてくださる方(主に弁護士さん)によって異なるとは思いますが、今回、この手続きが大変だった…って言うか、やたら時間がかかったのです。こちらからメールで問い合わせしても、検討中だとか手続き中だとか…下手すると、1週間くらいメールの返事が返ってこなかったり…。
 分かりますよ、忙しいのは。成年後見人に支払う謝礼は、元々の財産規模によって異なりますが、概ね1~4万円くらいです。弁護士さんなら、もっともっと儲かる仕事があるでしょうから、そちらを優先したいって気持ちも分かるんです。
 でも、私たち兄弟としては急いでほしい。だって、誰も住んでいない土地や建物にも税金はかかるのです。そして、その税金を支払うのは、私たち兄弟になる可能性が高い…となれば、急いでほしいと思うのも当然じゃないいですか。
 結局、頼んで頼んで頼み込んで、やっと動いてくれました。
 動き始めたら、さすが弁護士さん! あっと言う間に何とかなりました。この辺りの事は、令和6年10月頃の「自宅で死ぬと『事故物件』」と言う記事に書いたので、省略します。
 ともあれ、私たち兄弟は、この件で色々と学びました。大きかったのは、「成年後見制度は後見人次第で、いろいろ面倒な事が発生する可能性がある」と学んだ事です。
 残っている父と母も、かなりの高齢です。いつ、意思の疎通が出来なくなるか分かりません。その時、成年後見制度を使って良いものか…不安になってきました。
 そこで、家族信託制度について調べる事にしました…が、長くなりました。それについては、また次回とさせていただきます。
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体育館は一長一短アリ

2025-01-21 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は札幌特有のスキー学習について。
 札幌市では、「読書・雪・環境」を「札幌独自の教育の柱」としています。そのため、「雪」に関連するスキー学習は外せません。
 ところで、私が担任している1年生にとって、スキー学習は一大イベントです。
 何せ、昨今だと、小学校入学までスキー未体験と言う子も少なくありません。いや、それどころか、小学校で行うスキー学習が「人生初スキー」と言う子もいます。そのため、スキー学習…特に、第1回目のスキー学習は一大イベントとなる訳です。
 もちろん、ここで言う「一大イベント」は良い意味ではありません。「面倒くさくて大変」って意味です。何せ、1年生の子にはハードルが高すぎるからです。
 スキー学習を行うためには、スキーを装着する必要がありますが、その為には色々な手順が必要となります。
  1.上靴からスキー靴にはき替える。
  2.スキー靴袋と上靴を片付ける。
  3.スキーをスキー袋から出す。
  4.スキー袋を片付ける。
  5.スキーを装着する。
 この中で、最も大変なのは1で、次が5です。
 1は、まずスキー靴に足を入れられない子がいます。最近のスキー靴は硬質プラスチック製なので、硬くて足を入れられない子がいるのです。仮に、足を入れられたとしても、バックルをとめる事が出来ません。大人でも結構な力が必要ですから、非力な1年生では出来ないのも当然でしょう。
 5は、スキーの金具にスキー靴を重ねて押し込む事が出来ません。これも非力な事が一因ですが、スキー靴の裏に雪が付いている事も要因となっています。普通、スキー靴の裏の雪はストックで叩いたり、削ったりして落とすのですが、未経験&非力なので出来ない訳です。
 しかも、1と2は校内で行う事も可能ですが、3~5は外で行わなくてはなりません。手袋を脱がないと出来ない子もいますから、手がかじかんで泣き出す子もいます。正に、阿鼻叫喚の地獄絵図www。
 この「阿鼻叫喚の地獄絵図」を避けるため、1回目の授業は体育館で行う人もいます。体育館だと、少なくとも、手がかじかんで泣き出す子はいないですから。
 ただし、体育館ですんなり出来たからと言って、安心する事は出来ません。雪の降った地面は、想像以上に凸凹しているものなので、平らな体育館と条件が違い過ぎるからです。
 令和6年度は、体育館で1回目を行う事にしました。果たして効果があるのか、ないのか…。令和7年1月23日に行うので、ちょっと楽しみです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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二極化する若者

2025-01-20 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、二極化する若者…に育つ小学生に、どんな教育をするべきなのかを考えます。
 このブログ、初期の頃は色々と記事をアップしてきましたが、最近はnoteと連動させて、「読んだ人がホッと一息ついたり、楽しい気分になったり出来て、ちょっぴり役立つ記事」を目指しています。そこから考えると、この二極化する若者…と言うテーマは少々重たい。もっとも、それには理由があります。
 私と相互フォローしてくださっているnoterさんの記事で、最近の若い教師に感じる問題点について書いた内容がありました。その記事を読んで考えたのは、それらの若者を責めるのではなく、そう育ててしまっている、我々の有り様を考えなくてはならない…って事です。
 私の座右の銘(?)は「お気楽極楽」。問題提起しつつ、自分なりの解決方法って言うか、解決に向けた自分なりの意見を紹介し、読んでくださった方々が考える切っ掛けになれば…と考えています。
 令和7年は、月に1~2回のペースで、そう言う記事もアップしていきたいと考えています…って事で、二極化する若者。
 大リーグの大谷選手や、NBAの八村選手、将棋の藤井七冠に代表される様に、最近の若者は凄い人が増えてきました。また、Netflixで配信中のオーディションドキュメンタリー番組『timelesz project -AUDITION-』を視聴すると、timeleszメンバーの真摯かつ真面目に取り組んでいる様子に、適当おじさんは感激してしまいます。
 しかし最近は、闇バイトから犯罪に手を出してしまう若者も少なくありません。「取り敢えず、今、楽しければイイや」を否定するつもりはありませんが、そればかりだと、いずれドン詰まりになってしまいます。
 これ、私が勤務している教育現場でも同じです。真面目で熱心で、二十代の頃の私とはもう全然比較にならない程、実力のある若手が最近は増えてきました。
 その一方で、先程のnoterさんの記事に出てくる様な、妙な自信だけはあるけど、ほとんど努力をしない若手も増えています。教師の仕事をする意欲はあるけど、どう考えても適性が合ってない若手もいます。
 この問題は、様々な角度から論じる事が出来ると思います。今回、私は、自己肯定感+他者意識の側面から意見を述べます。
 自己肯定感…きちんとした定義はありますが、ここでは「ありのままの自分でOK…と考えられる感覚」としておきます。同様に、他者意識も「自分以外の他者の事を考えられる意識」としましょう。
 ここ数年間、私が意識して育てているのが、上記の自己肯定感と他者意識です。
 自己肯定感を育てる為に、子供たちに対しては「貴方の事が大好きだよ」と伝え続けています。これは、良い事をした時や活躍した時に伝えるのは勿論ですが、悪い事をした時や失敗した時、落ち込んでいる時も伝えています。「失敗したって、貴方の事が大好きだよ」とか「悪い事をしたって気付いた貴方の事、先生は大好きだよ」みたいな感じです。何でもない、普通の時にも「大好きだよ」って言ってますから、まぁ、四六時中言ってます。
 他者意識を育てる為には、「みんなの事を考えようよ」とか、「それって、みんなにとって良い事なの?」などと声を掛けています。当番をした時も、係の仕事をした時も、会社で活動した時も、学習の時も、頻繁に声を掛けていきます。
 これにより、どう子供たちは育つのか。
 ここ数年の感じだと、「自分に自信があり、相手の事を認められる子」が育っている様に感じています。実際、令和3~5年に勤務したS小学校では、「エスせん先生の学級だった子は、前向きで友達を大切にする子が多い様に感じます」と言われた事もあります(まぁ、1回だけですけどね。笑)。
 そう言う小学生を育てる事が出来れば、「自分に自信があり、相手の事を認められる若者」につながっていく様に思います。そして、それは最終的に二極化を防ぐ事に役立つのでは…と、私は思っています。
 う~ん、考え方が甘いかな?
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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「忘八」からの「新八犬伝」

2025-01-17 04:30:00 | 自分
 金曜は、月~木曜のテーマに入らない内容です。今回は、令和7年のNHK大河ドラマを視聴した時の話題から。
 NHK大河ドラマ「べらぼう」を視聴した時、「忘八(ボウハチ)」と言う言葉が出てきました。8つの徳を全てもたない人間…つまり、「ろくでなし」と言う意味です。
 当然、言葉の意味の分からない視聴者の為にテロップが出ていましたが、全部読み切る前に消えてしまいました。こう言うのを読み切れないのですから、私も年寄りになったものです。はぁ~。
 それはさておき、一緒に視聴していた妻に聞きました。
 「忘八の8つの徳って、何だっけ?」
 「人間が生きる上で大切な8つの徳でしょ」
 「だから、その具体的な中身だよ」
 「今、テロップで出てたでしょ」
 「それを読み切れなかったから、こうやって聞いてるの」
 「…ほら、『八犬伝』に出てくるでしょ」
 「あ~、分かった。仁義礼智忠信孝悌(ジン・ギ・レイ・チ・チュウ・シン・コウ・テイ)ね」
…こう言うと、妻が凄く不思議そうな顔をしています。
 「何で、ソレ、そんなにスラスラ出てくるの?」
 「え? これって普通に知ってるものじゃないの?」
 「知らないよ! 普通の人は」
 「…そうなんだ」
 そこで、少し考えました。そして、分かりました。これは、NHK人形劇「新八犬伝」で学んだからだと。
 私が小学生の頃に放送していた「新八犬伝」。私の学級では非常に人気で、放送の翌日に話題になる事も多かったのです。もちろん、今は亡き坂本九さんの歌う主題歌は、ほとんどの友達が知ってるし、歌えました。サビだけなら、今でも私は歌えます。
 そして、そのサビの部分で出てくるのです。「仁義礼智忠信孝悌」が。
 だから、「八犬伝」と言われれば、間髪を入れずに頭に浮かんでくる訳です。「仁義礼智忠信孝悌」が。
 因みに、意味も番組から教わりました。小学生時代の自分が覚えた意味では…
   仁:思いやりの心
   義:約束を守る事
   礼:相手を敬う事
   智:知恵
   忠:上の人に尽くす事
   信:同輩と信じ合う事
   孝:親を大切にする事
   悌:兄弟姉妹や親族と仲良くする事
…でした。まぁ、正確に言うと少し違うかもしれませんが、小学生でコレだけ理解していれば合格点でしょう。
 これだけの事を学ばせてくれた「新八犬伝」&坂本九さんの主題歌…素晴らしいです。本当に感謝、感謝です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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