木曜はラノベ愛語り。今回は小説ではないのですが、とても面白い作品なので紹介させてください。
今回紹介するのは、上山道郎先生の『悪役令嬢転生おじさん』です。ライトノベルっぽいですが、ライトノベルではなく漫画です。ライトノベルのコミカライズではなく、漫画です。大切な事なので2度書きました。(^o^)
物語は、妻子ある52歳で少々オタクな公務員の屯田林憲三郎(トンダバヤシケンザブロウ)が、子供を助けてトラックにはねられ、金髪で豪華な縦ロールの公爵令嬢グレイス・オーヴェルヌに転生(憑依?)した事から始まります。実は、ここは「マジカル学園ラブ&ビースト」と言うゲームの世界らしく、このゲームのグレイスは悪役令嬢だ…と気付いた憲三郎は、破滅を回避すべく全力で努力…しません。真面目な公務員らしく憲三郎は、「ならば悪役令嬢として、役割を全うせねば」と行動しようとする…と言う内容となっています。
この作品、令和7年の冬アニメにもなっています。まぁ、私は視聴していないのですが…。
それで、この作品の面白さですが、何と言っても「意外な組み合わせが生む面白さ」でしょう。50代のおっさんが、乙女ゲームの悪役令嬢…しかもティーンエイジャーになってしまうのです。年齢的には少し離れていますが、もう還暦になる私が乙女ゲームのティーンエイジャー悪役令嬢になる…って考えてみてください。どう考えてもミスマッチです。
しかし、ここに面白さがあります。
悪役令嬢としての役割を全うせねば…と思っているのに、ついつい親目線で語ってしまい、悪役令嬢としての役割から遠のいてしまう。或いは、熟年なら当たり前の体の不調がない事に、ついつい嬉しくなって確かめてしまった為に、周囲から誤解されて高評価を受けてしまう。憲三郎は真面目に頑張っているだけに、それがかえって面白く感じてしまいます。
以前の記事でも書いたと思うのですが、漫画家の大和和紀先生が、「面白がらせようと行う事は、あんまり面白くない。本人が真面目に行っている事が、何かズレている時に面白さは生まれる」と言う様な内容を書いていました(確か、『ハイヒール・コップ』だと思うけど、記憶違いかもしれません)。そうならば、この作品で行われた意外な組み合わせは、面白さを生む事に大きく役立ったと言えるでしょう。
ところで、この作品は2巻目から大きく方向性が変わります。1巻目は、どちらかと言えば「一発ネタ」的な感じの展開が多く、読み切り連載の印象が強かったです。それが2巻目からは、憲三郎の娘と妻が登場し、「コチラの世界」と「マジカル学園ラブ&ビーストの世界」の出来事が、平行して語られる様になりました。その結果、大きな流れが出来てきて、連載漫画と言う印象が強まったと感じます。この記事を書いている段階で、まだ私は4巻までしか読んでいませんが、この後の展開が大いに楽しみです。
因みに、作者の上山道郎先生は『コロコロコミック』でデビューし、少年漫画や青年漫画を描き続けてきたそうです。それがラノベなどを研究した中で、「自分なら、こんな感じの悪役令嬢物を描くかなぁ」と考え、ネットにアップしたところ人気となり、女性向け雑誌で連載する事になったのだとか。熟年世代のセカンドキャリアを考える上でも、とても興味深い話だと思います。
今回紹介するのは、上山道郎先生の『悪役令嬢転生おじさん』です。ライトノベルっぽいですが、ライトノベルではなく漫画です。ライトノベルのコミカライズではなく、漫画です。大切な事なので2度書きました。(^o^)
物語は、妻子ある52歳で少々オタクな公務員の屯田林憲三郎(トンダバヤシケンザブロウ)が、子供を助けてトラックにはねられ、金髪で豪華な縦ロールの公爵令嬢グレイス・オーヴェルヌに転生(憑依?)した事から始まります。実は、ここは「マジカル学園ラブ&ビースト」と言うゲームの世界らしく、このゲームのグレイスは悪役令嬢だ…と気付いた憲三郎は、破滅を回避すべく全力で努力…しません。真面目な公務員らしく憲三郎は、「ならば悪役令嬢として、役割を全うせねば」と行動しようとする…と言う内容となっています。
この作品、令和7年の冬アニメにもなっています。まぁ、私は視聴していないのですが…。
それで、この作品の面白さですが、何と言っても「意外な組み合わせが生む面白さ」でしょう。50代のおっさんが、乙女ゲームの悪役令嬢…しかもティーンエイジャーになってしまうのです。年齢的には少し離れていますが、もう還暦になる私が乙女ゲームのティーンエイジャー悪役令嬢になる…って考えてみてください。どう考えてもミスマッチです。
しかし、ここに面白さがあります。
悪役令嬢としての役割を全うせねば…と思っているのに、ついつい親目線で語ってしまい、悪役令嬢としての役割から遠のいてしまう。或いは、熟年なら当たり前の体の不調がない事に、ついつい嬉しくなって確かめてしまった為に、周囲から誤解されて高評価を受けてしまう。憲三郎は真面目に頑張っているだけに、それがかえって面白く感じてしまいます。
以前の記事でも書いたと思うのですが、漫画家の大和和紀先生が、「面白がらせようと行う事は、あんまり面白くない。本人が真面目に行っている事が、何かズレている時に面白さは生まれる」と言う様な内容を書いていました(確か、『ハイヒール・コップ』だと思うけど、記憶違いかもしれません)。そうならば、この作品で行われた意外な組み合わせは、面白さを生む事に大きく役立ったと言えるでしょう。
ところで、この作品は2巻目から大きく方向性が変わります。1巻目は、どちらかと言えば「一発ネタ」的な感じの展開が多く、読み切り連載の印象が強かったです。それが2巻目からは、憲三郎の娘と妻が登場し、「コチラの世界」と「マジカル学園ラブ&ビーストの世界」の出来事が、平行して語られる様になりました。その結果、大きな流れが出来てきて、連載漫画と言う印象が強まったと感じます。この記事を書いている段階で、まだ私は4巻までしか読んでいませんが、この後の展開が大いに楽しみです。
因みに、作者の上山道郎先生は『コロコロコミック』でデビューし、少年漫画や青年漫画を描き続けてきたそうです。それがラノベなどを研究した中で、「自分なら、こんな感じの悪役令嬢物を描くかなぁ」と考え、ネットにアップしたところ人気となり、女性向け雑誌で連載する事になったのだとか。熟年世代のセカンドキャリアを考える上でも、とても興味深い話だと思います。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。