月~火曜は、学校教育について書いています。今回は、昨日(R5.11.27)のブログの続きで、子供たちが何かしたいと考えた時、どの様な「正しい方法」で実現させていたか…つまり、「自分たちでルールを決める経験」を、どの様にさせていたかについて書きます。
私が行っている「正しい方法」は、概ね以下の通りです。
1.何かをしたいと考えた子が、何らかの方法で学級全体に提案する。
2.学級全体で内容を検討し、必要があれば修正する。
3.担任である私が最終的な決定をする。
まず1ですが、初任校~2校目の頃は、意見を提案するための「意見募集箱」みたいな物を用意していました。鍵付きの本格的な箱で、週に1回か2週に1回くらいのペースで中を確認し、意見が入っていたら学級会の議題とする訳です。
ただ、この方法は3校目からは行わなくなりました。この方法だと即時性が弱く、急ぎの案件に対応できなかったからです。
色々と試行錯誤した上で、現在は朝の会で提案する…という形を取っています。例えば、「落とし物無くそう月間をしたいです」などの意見が出される事もあれば、以前(R5.6.28~7.1とR5.7.17)のブログで紹介した「会社活動」などもあります。
3に関して補足すると、例えば「授業時間に体育館を使って学級集会を行いたい」という提案があったとします。これは、体育館の使用割当などもあり、学級担任の一存で決定は出来ません。だから、「他の学級の先生方に許可をもらえたら実施しましょう」と子供たちには伝えておきます。
この様に条件付きで認める事もありますが、基本的には認める方向で検討しています。学校は制約の多い場所なので、子供たちも「どうせ言っても無駄だから」などと、最初から諦めムードの事が多いです。だから、「自分たちが正しく努力したら、こんな凄い事を実現できた」という経験をさせたい…そう考えているからです。
前向きに努力していたら、案外、世の中って変えられるんだ…子供たちが、そんな風に思ってくれたら嬉しいです。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。