毎週月・火曜は学校教育について書いています。今日も行事についての話です。
私が勤務している北海道では、「学習発表会」と呼ばれる「学芸会」が行われています。私が子供の頃(40年以上前)は「学芸会」と呼ばれていましたが、私が就職した頃(30年くらい前)には「学習発表会」と呼ばれるようになっていました。
新人で何も知らなかった私は、「学習発表会なんだから、日常の学習した内容をベースにして発表するんだな」と思っていました…が、子供時代の学芸会と何も違いませんでした。メインは劇で、ところどころに器楽合奏や合唱が入ってくる…本当に、全く何も変わりません。
先輩教師に、「昔の学芸会と今の学習発表会では、何が違うんですか?」と聞いてみました。予想はしていたのですが、この質問には、誰からも明確な答えはありません。だから私は、「かつては学芸会と呼ばれていたけど、何か不都合が発生したから、今は学習発表会と呼ぶようになったんだな。中身は全く同じだけど」と考えるようになりました。
ただ、こだわり強め人間の私としては、「学習発表会」と呼ぶのであれば、日常の学習内容を発表するようにした方が良いと思ってます。音楽の授業で行った鍵盤ハーモニカやリコーダーの演奏を発表したり、国語の授業で練習した音読を聞いてもらうのも良いでしょう。最近は音楽でも創作活動が沢山行われるようになりましたから、子供たちが創作した旋律やリズムを発表するのも面白いと思います。
「働き方改革」が叫ばれる昨今、学習発表会という行事を日常の実践に近づけていく事は、とても大事だ…と、B級教師としては思うんですけどねぇ。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。