外出から帰宅すると、固定電話にメッセージが入っていました。
主人がぎっくり腰で動けない、出張整体をお願いしたい。
との問い合わせでした。
地元の方だったので、すぐに出発!ご自宅に伺いました。
床に寝た状態で、ほとんど寝返りも打てない状態でした。
色々な治療院に「出張」をお願いしたが、設備が無く不可能と全て断られたそうです。
東京中の治療院を検索し、やっと当整体のホームページを見つけて下さいました。
場所を選ばず、身体に負担をかけないのが、当整体の特徴です。
早速整体を実施しました。
幸い整体後は「幾分楽になった・・・」とのお言葉を頂きました。
しかし帰宅後、どうも気になり、二日後にもう一度様子を見に伺いました。
整体の効果でしょうか、顔色が良くなっていました。
しかし床に寝た状態で、状況は変わっていません。
「原因はぎっくり腰だけか?」
疑問に思った私は
「医療機関の協力もあった方が良いのでは?」
と感じました。
「念のため7119に電話して指示を受けて下さい。」
とお願いしました。
7119とは?
消防庁のホームページには
「すぐに病院に行った方がよいか?」
「救急車を呼ぶべきか?」
悩んだりためらわれた時は、救急安心センター事業(♯7119)に電話して下さい。
と書かれています。
最終的に病院に搬送され、即入院となりました。
検査の結果「腎盂腎炎」との事でした。
腎盂腎炎とは尿路感染症で、細菌が腎臓内部に入り込む感染症です。
激しい腰痛などを伴います。
このまま放置しておいたら「敗血症」になる可能性もあります。
痛みは整体の対応範囲内か?範囲外か? 確り判断し、助言するもの大切な仕事です。
自分の仕事の責任を実感した体験でした。
数日後薬剤師をやっている幼なじみが、整体を受けに来ました。
そのときのことを話すと、
「非常に危険な状態だ!最悪人工透析になる可能性もあるよ!」
と指摘されました。
「即入院は当然だ!どうしてそんな状態まで放置していたんだ!」
驚きと怒りが入り交じった発言でした。
あまり感情を表に出さない幼なじみ・・・
こんな厳しい発言を聞くとは思いませんでした。
しかし最後に
「人助けしたな・・・よくやったよ・・・」
と言ってくれました。
整体師としての責任、その重さを確り体験しました。
「技術士の名を背負って整体している!」
自覚を確り持って今後も活躍してゆきたいです。
今は患者さんのご快復を祈るだけです。
お大事にしてください。