ホームページにも書きましたが、中大技術士会会長に連れられ、お見えになった60代の女性。
右膝の痛みが激しく、まともに歩くことができない状態でした。
「君の所で何とかならないか?」
状態を診て本当に唖然としました。
「これはひどい・・・ひどすぎる・・・」
問診をすると、こんなにひどい膝痛なのにレントゲン写真では全く異常が無いとのこと・・・
この時私の頭の中は真っ白で、ロボット工学の事もすっかり忘れていました。
「とにかく痛みを取り除いてあげることが最優先だ!」
まず基本整体を実施して様子を見ることにしました。
基本整体は全身を確りチェックし、改善して行く基本中の基本です。
「これだ!」と言う治療法ではありませんが、漏れが無くどの様な症状にも適合できる長所があります。
幸い整体が適合した方で、歩行状態が大きく改善されました。
遅いながらも普通に歩行が可能になり、旅行に行けるまで回復しました。
ご本人も大変喜んでくれました。
しかしこれで完全ではありませんでした。
まだ趣味のゴルフができる状態ではなかったのです。
スイングをすると右膝に激痛が走るのです。
膝痛改善の整体をしても、これ以上の効果は期待できませんでした。
「レントゲン写真では全く異常が無い膝の激痛!ん~これは何かある・・・」
そこで活用されたのが画像処理工学とロボット工学の技術でした。
「医学的に発見できない膝痛の原因を工学的に発見するのだ!」
1)立位姿勢画像を処理し、身体姿勢のチェック
2)足踏み運動の重心バランスのチェック
これらを実施しデータを吟味してみました。
すると思いもよらない結果が・・・
なんと腰部に異常な力がかかっていたのです。
「腰・・・膝痛は腰からくる関連痛か?」
そこで再度問診を実施して解析データと照らし合わせてみました。
すると坐骨神経痛に似た症状があり、予想していた腰部の一部に痛みがありました。
「思った通りだ・・・とうとう正体を現したな!膝痛め!」
基本整体は全身に漏れなく作用する治療法・・・だからある程度の効果があったのです。
しかしこれ以上の改善を行うには、ご本人にもっと適合した整体治療法を実施する必要があります。
「もう膝痛に拘るのは止めにしましょう。」
ご本人に伝え腰部の整体を付け加えて療術しました。
これが良かったのか、次第に膝痛は改善され歩行速度も速くなってきたのです。
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先日この方は久しぶりにゴルフのイベントに参加されました。
膝は少し痛みがあったそうですが、普通にプレイでき、なんと優勝したそうです。
本当に良かったです。
この前出張整体で伺いましたが、部屋の中を駆け回っていました。
あの時がウソのようです。
整体治療の回数もすっかり減ってしまいました。
(本当は喜ばなければいけない!)
医学と工学が連携すれば、治せない病気が一つでも減らせるのではないでしょうか・・・
しかし両者の壁は依然として厚い状態です。
専門のロボット工学を整体治療に応用し、今目の前にいる方に役立てる。
そのためにこれからも活動して行きます。
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