ロボット技術を応用して整体!篠崎技術士事務所の日記

身体の状態をコンピュータ解析し、骨盤矯正やギックリ腰などを科学的に分析する新しい整体院です。

運動解析から見た男女治療法の違いは?

2010-09-30 11:03:26 | 整体のできる技術士として
「おはこんばんちは・・・」

「???・・・・・・・・」

「前回までにZMP(ゼロモーメントポイント)と発生加速度の関係を男女別に見てきました。」

「ちょっと想定外の結果だったかな?」

「いいえそうでもないです。やっぱり・・・と言う感じでしたね。」

「ではもう少しまとめてみるか・・・・」

「そうですね。ちょっと頭がこんがらがってきたので、もう少しまとめてみます。」

1、前後ZMPと左右ZMP

男性の場合前後のZMPが大きければ、左右のZMPも大きい。
しかし女性の場合は前後と左右は関係が小さい。

2、左右ZMPと上下の加速度

男性の場合上下の加速度が大きくなれば、上下も左右もZMPは大きくなる。
しかし女性の場合は、前後は大きくなるが、左右は大きくならない。

「以上より男性と女性は違う運動をしているのではないか?と考えています。」

「つまり女性特有の骨盤ひずみ股関節痛膝痛はこれに関係しているかもしれないということか・・・・」

「十分に考えられます。男女別の整体治療法が必要かもしれません。とくに女性の骨盤矯正は重要です。今のところ問診を確りして、データをまとめてゆきます。」


ロボット工学を応用した予防医学の研究

バイオメカニクス整体技研のホームページ

番外編 お彼岸です。「腰無し」おじさんの思い出。

2010-09-24 11:12:09 | 整体のできる技術士として
私が幼少のころから
「腰無し!」
なんて呼ばれていたおじさんがいました。
時々ギックリ腰で寝込んでいたからです。

「な~んだ・・・おじさん、また腰やっちゃたんだって。」

「そうだよ・・・」

「な~んだ・・・・腰無しかい?」

「腰無しだよ・・・」

そのおじさんが亡くなってもう20年余り・・・
秋のお墓参りも20回余りになりました。

「おじさん・・・今年も来たよ。腰の調子はどうだい?今だったら治してあげられるんだけどな・・・・」


ロボット工学を応用した予防医学の研究
バイオメカニクス整体技研のホームページ

ZMP(ゼロモーメントポイント)と発生加速度のまとめ

2010-09-22 12:03:40 | 整体のできる技術士として
「前後のZMP(ゼロモーメントポイント)と発生加速度の関係、左右のZMP(ゼロモーメントポイント)と発生加速度の関係を調査してきました。以上をまとめると次のようになります。」

3-1 ZMPと発生加速度との相関関係はどのようになったか?

「男性の場合ZMPリサージュ図形が、前後左右にほぼ均等になっています。
また上下加速度変化量が大きければ、前後左右ともZMPは大きくなり、二足歩行ロボットの理論に近い動作が確認できます。」

「男性はロボットに近い動きをしているのでは?と言うことか・・・俺はどうかな?」

「先輩は間違いなくロボットです。(笑)前後ZMPと発生加速度の相関関係をまとめると次のようになります。rは相関係数です。」

「相関係数が1に近ければ、相関が強いと言うことだな・・・・」

3-1前後ZMP移動量




性別前後発生加速度左右発生加速度上下発生加速度
男性影響大(r=0.98)影響中(r=0.68)影響大(r=0.80)
女性影響大(r=0.99)影響小(r=0.22)影響中(r=0.68)



「前回の説明のとおり、男性の前後ZMPは左右の加速度も影響している。しかし女性はほとんど左右の加速度は影響していない・・・・と言うことだな。」

「そうです。男性とは全く違う前後ZMPです。次に左右ZMPと発生加速度です。」

3-2左右ZMP移動量




性別前後発生加速度左右発生加速度上下発生加速度
男性影響中(r=0.74)影響大(r=0.97)影響大(r=0.81)
女性影響小(r=0.20)影響大(r=0.99)影響小(r=0.28)


「左右は女性の場合、前後と上下の加速度の影響はほとんど関係してないのか・・・・」

「そうなんです。前回お話したとおりです。
男性の場合ZMPリサージュ図形が、前後左右にほぼ均等になっています。
また上下加速度変化量が大きければ、前後左右ともZMPは大きくなり、二足歩行ロボットの理論に近い動作が確認できます。
しかし女性の場合前後のZMPと左右のZMPが均等になっていないのです。
そのため縦長や横長のZMPリサージュ図形が発生していると考えられます。
上下の加速度変化量の大きさが、男性ほど強くZMPに影響を与えていない。特に左右ZMPはほとんど上下加速度の影響を受けていない・・・という結果になりました。」


「男性と女性では整体のやり方も変わってくるのでは?そう考えられるな。」

「そうですね。女性に股関節痛が多いのもこれが原因かもしれません。」

ロボット工学を応用した予防医学の研究
バイオメカニクス整体技研のホームページ




様々な療法

2010-09-20 09:38:37 | 整体のできる技術士として
色々な事を見たり体験したりしていると、一つの目標を達成するために、たくさんの方法があることに気づいてきます。

若き日から病気や人体に興味があった私は、病気を治す方法も多数あることに気づいてきました。

「音楽療法」
音楽を聞かせることにより、病気を治療して行く
音楽家の方々が研究されている・・・・

今では森林浴などを取り入れた
「植物療法」
と言うのもあります。

笑うことが免疫を向上させ、病気治療に役立つ・・・
そんな研究もされています。

それでは・・・・

機械工学療法・・・・

そんなものは無い!
医療機器でもあるまいし・・・

無いか・・・

ならば私が作ろう!

バイオメカニクス整体技研のホームページ

左右ZMP(ゼロモーメントポイント)と発生加速度の関係

2010-09-16 09:36:57 | 整体のできる技術士として
「前回は前後ZMP(ゼロモーメントポイント)と発生加速度にどのような関係があるか・・・まとめました。今回は左右ZMPと発生加速度について相関関係でまとめてみました。」

「足踏み運動時の左右ZMPと3軸発生加速度の相関関係だな?」

「そうです。」

「どんな結果になったかな?」

「前回同様、バラツキの量を移動量、変化量としました。結果は以下のとおりです。」

2-1 左右ZMP移動量と前後発生加速度変化量の相関関係



男性は前後加速度変化量が大きければ、左右のZMPの移動量を大きくなる。
しかし女性は前後加速度の変化量の影響をほとんど受けない。

男性は前後と左右が影響し合う為、丸みをおびたZMPリサージュになるが、女性の場合は前後と左右はそれぞれ独立した形になる。つまり縦長や横長のZMPリサージュが発生しやすいと思われる。

「これは意外でしたね・・・男性の場合きれいなハート型をしている場合が多いのですが、女性の場合は異常に縦長だったり、横長だったり・・・・」

「これが女性特有の動きかもしれないな。今後の治療に生かしていったほうがいい。で次が左右ZMPと左右加速度の関係だな。」

2-2 左右ZMP移動量と左右発生加速度変化量の相関関係



男女とも左右発生加速度変化量が大きければ、自然と左右ZMPの移動量も大きくなる。

「これは予想通りの形になりましたね。次は左右ZMPと上下加速度の関係です。」


2-3 左右ZMP移動量と上下発生加速度変化量の相関関係



男性は上下発生加速度の変化量が大きければ、左右ZMP移動量も大きくなる。しかし女性は前後ZMPと違い左右ZMPはほとんど影響を受けていなかった。

「これも意外な結果でした。女性の動きはロボット工学の歩行からかけ離れているような気がします。」

「ますます難しくなってきたか・・・・」

ロボット工学を使ってどこまで分析診断できるかですね。次回はこの結果をまとめて発表いたします。」