私がスポーツクラブ「ルネサンス青砥」に入会したのは2013年の3月でした。
あれからもう7年近くが経過したことになります。
想えば本当に早いですね。
業務と介護の両立で腰を痛め、健康増進とリハビリを兼ねての入会でした。
施設に入所した母親からは
「二度と面会に来るな!」
と言われ
そして父親の納骨も終わったばかり・・・
取得した国家資格をどの様に活かして行くか?
と言うより、これからどう生きて行けば良いのか?
本当に色々あって、複雑な心境での入会でした。
面倒な人間関係が嫌で、入会してもメンバーの方々と交流することはありませんでした。
レッスンで一緒になっても、ジムですれ違っても、挨拶一つ無しの7年間でした。
誰とも知り合わなければ、気遣いなく、トレーニングに没頭できるからです。
入会したての時は、イントラの方に運動の相談や、世間話をすることもありました。
その人たちも転勤や退職などでクラブを去り、今はイントラの人達との会話もありません。
不思議なこともありました。
独りでリハビリストレッチをしていると、ふと家族を想い出すのです。
こんなに明るく賑やかな場所で、なぜ家族を想い出すのか?
未だに理解できません。
家族を想い出し、一点を見つめながら、ボ~としている自分をよく発見します。
そんな変人の私にも、従業員の方は気持ちよく挨拶してくれます。
人間関係が面倒でも、挨拶を無視するような事はしません。
無礼で不愛想な私ですが、挨拶は必ず返すようにしています。
クラブには女性メンバーの方も多いです。
大変魅力的な方もいらっしゃいます。
独身で、恋人もいないのだから
「魅力的な人だ。」
と感じたら、積極的に声をかければいいのです。
しかしそれは極力避けるようにしていました。
無口で、身長も高く、一見誠実そうに見えます。
しかし実際の私は活発で、とても話し好きです。
パッと見とのギャップが大きすぎるのです。
またこれでも一人の男性です。
魅力的な女性には、自然と恋心が芽生えてしまいます。
こんな状態で、女性と交流したらどうなるか?
火を見るよりも明らかです。
面倒な人間関係・・・
中でも、女性関係程面倒なことはありません。
今後も女性メンバーとの交流は、決して無いでしょう。
・・・・・・
そんなある日の事、小さなエリアでストレッチをしていたときです。
5、6人の女性メンバーが来て、ダンスの練習を始めました。
華麗な掛け声と、ステップの音が響き、周りが一気に賑やかになりました。
この騒がしさが、何となく心地よく、ストレッチしながら聞いていました。
「うるさくないですか?カーテン閉めましょうか?」
一人の女性が言ってきました。
「いいえ、そのままでいいです。(その状態にしておいてほしい)」
答えると、女性たちは再び華麗な舞を始めました。
周りが少々騒がしい方が、なぜか心が落ち着く・・・
入会して7年間
家族がいなくなって7年間
もうすっかり独りに慣れた・・・
と思っていました。
しかしやはり、どこか人恋しいのでしょうね。(笑)