慢性腰痛のZMP(ゼロモーメントポイント）

今回は慢性腰痛の診断です。

「慢性腰痛が相変わらず多いです。慢性腰痛の患者さん(50代男性)のZMPのリサージュ線図を以下に示します。」



「これは整体治療前の足踏み状態のZMPです。」

「ちょっと前方向に重心が集中しているな。」

「いいえそうではありません。基準は安静立位時のZMPです。立位時の写真を見ると、腰が大きく前方に突き出ています。それが足踏みを開始すると、まっすくになり、いかにも前方に移動したように図示されます。」

「そうか・・・ではこの人は安静立位時状態で、すでに良い状態ではない。腹が前に出た感じで腰に負担がかかっている・・・と言う事になるな。」

「そうです。よって背後の指圧を重点的に実施していく必要があります。ちょっと痛いですが、整体治療を実施しました。その後のリサージュ図形は次のようになりました。」



「すこし重心が中心に移動したみたいだな。」

「そうですね。この方は何度かこのような測定を実施し、腰痛が改善されている事を確認しています。」

「なるほど・・・こういう見方もあるんだな。」