医療法人真正会霞ヶ関南病院スタッフブログ

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インフルエンザワクチン

2014年10月13日 16時15分43秒 | 薬局
インフルエンザの季節が近づいてきました。

埼玉県内の報告はまだ少数ですが
東京都などではすでに学級閉鎖も出ているようです。
(国立感染症研究所、インフルエンザ様疾患発生報告より)

今回は、インフルエンザワクチンについてです

☆そもそも効果はあるのか?
 「予防接種をしたのにインフルエンザになってしまった」ことがある方は
  いませんか?     実は私も・・・

  結論から言うと予防接種で100%防げるわけではないのです。

  厚生労働省の研究によると

  65歳以上では、
  発病を防げるのは 50%弱くらい
  重症化による死亡を防げるのが80%くらい  でした
  ※成人では、もっと高率で発病を防げるとの報告もあります
   (インフルエンザワクチンの添付文書)  

  予防接種をすると
  「インフルエンザにかかりにくくなる、かかっても重症化しにくくなる」
  ということになります

 当院では、予防接種をおすすめしています

 ただし、卵アレルギーがあるなど
 気をつけたほうが良いこともありますので
 かかりつけ医にご相談ください
 

☆予防接種で防げるのはどのタイプ?

  2014-15年インフルエンザワクチンには

    ①A(H1N1 2009):2009年当時、新型と言われたもの
                 現在は普通の季節性として扱われています 
    ②A(H3N2)    :いわゆるA香港型
    ③B型

    の3種類が混合されています。
    基本的には2013-14年と同じですが、
    安定した効果を出すためと製造上の理由で
    A(H3N2)がマイナーチェンジされています

   ちなみに・・・
 
   以前あったAソ連型(H1N1)は、現在では入っていません
   ソ連がなくなったからではありません(寒っ!)
   「H1N1 2009」が出て以来、急速に勢力を弱め、
   流行の危険性が低くなったので
   ワクチンは不要ということになりました


☆予防接種法による費用助成について
  
   65歳以上の方
   60~64歳で所定の条件を満たす方 には
   予防接種費用が助成されます
 
   川越市の場合
  
   助成期間
    市内委託機関:10月20日~1月31日
    市外委託機関:12月25日

   自己負担:1000円

  委託機関でないと補助がないので注意
  自己負担金は市町村により異なるので広報、ホームページなどで
  ご確認ください 
   
  市内委託機関は1月まで可能となっていますが、
  1月にはインフルエンザ流行のピークに入ってしまい、
  予防接種を終了する医療機関も出てきますので、

  年内の接種をおすすめします


 以上、よく質問されることを書いてみましたが、もっと詳しく知りたい方は

 厚生労働省のホームページ 

 
 などをご参照ください

 予防接種の他にも、手洗い、栄養、休養で
 インフルエンザを予防しましょう

 
 薬剤師 K.O.
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