私達、日本人はこの美しい国に生まれ育ちました。
大きな災害の中で多くの大切な命と自然が失われました。
哀しみと不安と苦しみの中にある方々に心からお見舞い
申し上げます。
遠くにある私達はテレビの画面の奥の出来事として
見つめるのではなく、いまなにが出来るのか
一生懸命に考えています。
私達はこの日本の国と私達日本人を心から
愛しています。
ゆるぎのない信頼と希望と勇気を持って
この困難に立ち向かうことを確信して乗り越えて
いきましょう。
s・y
一日の苦労は一日にて足れり マタイ伝
今から百年以上も昔のむかし、遠野のこどもたちは旧三月の節句の
カマコヤキをことのほか楽しみにしていたそうな。
小正月を過ぎると学校の行き帰りにもその相談でもちきり、
三日の朝から組ごとにそれぞれ川べりの好きな場所に
釜場を作り、持ち寄った米や味噌、卵、赤魚、アサリなどでご馳走を
作って一日中食べ競ったという。
女の子達が炊事を受け持ち男の子達は薪を集めたり水を汲んだりしたと。
とにかくいっぱいおなかに詰め込んだあとに男の子達は他所の釜場に
出かけていってご馳走にありついて、あげくには組打ちなどして暴れたそうな。
ガキ大将の長九郎が隣村の釜場を荒らして赤魚13切れ、澄まし汁三升、
飯一鍋を掻きこんで動けなくなり川べりまで這って行って全部吐いてしまったとさ。
凧揚げや的射り、はねつきもして、家では女の人たちが総出で蓬のお餅や、
赤や青や黄の餡子入りのお団子をこしらえてお雛様にお供えしたんだと。
この一家総出、村人総出のにぎやかなお祭りも百年前にはすでに廃れていたといいます。
今朝からふんわり、ふっかりと真っ白な雪が降り続きました。
お清めの上巳の日になりました。
美しい雛の宵です。 s・y
今日の一枚 「ひなまつり」 竹久夢二 リトグラフ