今日の一枚の絵
「臼引き」 婦人相学拾品のうちの一枚 喜多川歌麿 1789-1801
収穫の感謝祭が各地で盛んに行われています。
今年の大きな台風で被害を受けた地方の多くの皆さまに心からお見舞い申し上げます。
一年を振り返り田の神さまに感謝のお供え物をそれぞれの風習に従って捧げる季節でも
あります。
時代をちょっとさかのぼり江戸の町をのぞいてみましょうか。
お江戸の人々も祝い事にはこぞって腕をふるいました。
穀物の脱穀や精米、製粉には臼~うすを使いました。
米、大豆、そば、麦などをついたり、ひいたりして食卓をにぎやかにしました。
町には臼引きのプロのつき屋もいて繁盛しましたが家庭では主に女性の夜なべ仕事だった
ようです。
お月さまの中でうさぎが餅をついているのは誰でも知っているお話ですね。
昔からお祝い事には欠かせないのがお餅やお団子です。
お月さまにお捧げするのは芒とお団子。月光に照らされた美しい夜空を見上げながら
お盆に積み上げられた白くて丸くて小さなお団子をほおばったのは遠い昔。
その昔、もち米は虫をさけるために石臼で引いて粉にして保存をしました。
寒晒しの粉にした美しい白玉粉は真夏でも冷たくて真っ白なお団子にして楽しむことが
できたのです。
この秋、澄んだ夜空を見上げると銀色のお月さまがまぶしく輝いています。
小さくなった虫たちの声に息をひそめてじっとしている秋草に露がこぼれて、
その一粒一粒に月の光が宿っています。
白玉かなにぞと人の問いしとき露とこたへて消なましものを 伊勢物語 「鬼一口」の段
白玉は真珠~あれはなあに真珠なのかしらと草の葉にきらきら光る玉を指さして
姫君は彼女を夜を徹してさらってきた男にあどけなく尋ねました。
しらたま~真珠と白露そして白玉団子、この三つどれもだいすきです。 s・y
「臼引き」 婦人相学拾品のうちの一枚 喜多川歌麿 1789-1801
収穫の感謝祭が各地で盛んに行われています。
今年の大きな台風で被害を受けた地方の多くの皆さまに心からお見舞い申し上げます。
一年を振り返り田の神さまに感謝のお供え物をそれぞれの風習に従って捧げる季節でも
あります。
時代をちょっとさかのぼり江戸の町をのぞいてみましょうか。
お江戸の人々も祝い事にはこぞって腕をふるいました。
穀物の脱穀や精米、製粉には臼~うすを使いました。
米、大豆、そば、麦などをついたり、ひいたりして食卓をにぎやかにしました。
町には臼引きのプロのつき屋もいて繁盛しましたが家庭では主に女性の夜なべ仕事だった
ようです。
お月さまの中でうさぎが餅をついているのは誰でも知っているお話ですね。
昔からお祝い事には欠かせないのがお餅やお団子です。
お月さまにお捧げするのは芒とお団子。月光に照らされた美しい夜空を見上げながら
お盆に積み上げられた白くて丸くて小さなお団子をほおばったのは遠い昔。
その昔、もち米は虫をさけるために石臼で引いて粉にして保存をしました。
寒晒しの粉にした美しい白玉粉は真夏でも冷たくて真っ白なお団子にして楽しむことが
できたのです。
この秋、澄んだ夜空を見上げると銀色のお月さまがまぶしく輝いています。
小さくなった虫たちの声に息をひそめてじっとしている秋草に露がこぼれて、
その一粒一粒に月の光が宿っています。
白玉かなにぞと人の問いしとき露とこたへて消なましものを 伊勢物語 「鬼一口」の段
白玉は真珠~あれはなあに真珠なのかしらと草の葉にきらきら光る玉を指さして
姫君は彼女を夜を徹してさらってきた男にあどけなく尋ねました。
しらたま~真珠と白露そして白玉団子、この三つどれもだいすきです。 s・y