寒さの増した初冬の今日であるが、野菊の一種、野路菊(のじぎく)がまだ咲いている。「野菊(のぎく)」とは、秋の野山や路傍に咲く野生の菊の総称という。野路菊は近畿以西の海辺に生えるという。伊藤佐千夫の小説「野菊の墓」では、主人公の政夫が恋心を寄せる少女、民子を野菊の花にたとえている。野菊は可憐さの象徴なのだ。
野菊 野路菊(のじぎく)
かがみ折る野菊つゆけし都府楼址 杉田久女
秋天の下に野菊の花弁欠く 高浜虚子
憂さ晴れてそぞろに行けば野菊かな 河東碧悟桐
寒さの増した初冬の今日であるが、野菊の一種、野路菊(のじぎく)がまだ咲いている。「野菊(のぎく)」とは、秋の野山や路傍に咲く野生の菊の総称という。野路菊は近畿以西の海辺に生えるという。伊藤佐千夫の小説「野菊の墓」では、主人公の政夫が恋心を寄せる少女、民子を野菊の花にたとえている。野菊は可憐さの象徴なのだ。
野菊 野路菊(のじぎく)
かがみ折る野菊つゆけし都府楼址 杉田久女
秋天の下に野菊の花弁欠く 高浜虚子
憂さ晴れてそぞろに行けば野菊かな 河東碧悟桐