城と歴史歩きを楽しむ

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三河・寺部城と東条城 東海古城研究会の見学会

2019-01-30 | 歴史
2018年1月20日(日)に行われた東海古城研究会の日帰り見学会に参加しました。
 今回の見学会は愛知県西尾市の寺部城と東条城、室城の3城と吉良氏ゆかりの華蔵寺、花岳寺、黄金堤でした。
 地元なので、これまでに訪れたところが多くありましたが、見学会の担当役員さんの解説で新しい発見がいくつもありました。
 

走り付け古戦場の現地看板 寺部小笠原氏が若き日の家康軍を撃退した古戦場
 桶狭間の合戦後に今川氏から岡崎城で独立した若き徳川家康は、周辺への拡大を図りました。南には今川方の吉良氏がいて抵抗していたので、いくつかの戦いがありました。吉良氏の配下だった寺部小笠原氏も家康に抵抗し、走り付け古戦場付近に押し寄せた家康軍を、その頃まだ珍しかった鉄砲の音で驚かせて撃退したと伝わります。寺部小笠原氏には三河湾に面した港があり、後に家康に属して海軍力で活躍したとされます。小笠原諸島を発見したのが寺部小笠原氏という説もあります(諸説あり!)
 ※城巡りだけでは気づかない地元ならではの史跡でした。


吉良氏の菩提寺 花岳寺の吉良氏墓所
足利の流れをくむ中世吉良氏は今の西尾市周辺を治めた名族で、その菩提寺は花岳時です。
※吉良氏の始祖の墓所は花岳寺にあり、中世吉良氏の菩提寺と呼ばれています。


吉良氏で有名になった吉良上野介義央(よしひさ)の菩提寺・華蔵寺に墓所と影堂がある
忠臣蔵では悪役としてあまりにも有名だが、地元の吉良町では「吉良さん」と呼ばれ、新田開発や治水工事で多くの功績を残した名君として評価され今でも顕彰されています。
 吉良義央の菩提寺は花岳寺の隣り合わせにある華蔵寺です。吉良上野介の知名度が高いので華蔵寺ばかりに注目が集まって、花岳寺は目立っていませんでした
※華蔵寺は江戸時代の吉良氏の菩提寺と呼ばれています。


吉良の赤馬 吉良義央が吉良の領内を赤馬に乗って見回ったとされる
「吉良さん」が善政を行ったとされ、赤馬に乗って領内を見聞したことにちなんで、町内には何体もの赤馬に乗った吉良義央の像が立っていました。


黄金堤 「吉良さん」が築いた堤防を黄金堤と呼び今も保存されている
今は新しい堤防が作られ、黄金堤は役割を終えていますが、地元では大切に保存しています。


2月の東海古城研究会の見学会は小山城と諏訪原城です

これまで武田流の築城術の典型とされてきた諏訪原城。発掘調査で明かされたものとは・・・
 新たな発見を確かめる見学会になりそうです。

バスの席に余裕があれば非会員の方でも参加OKです。「東海古城研究会」のホームページから問い合わせが出来ます。 当ブログのブックマークからも飛べます。


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