宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

古い手帳 その1

2008-09-18 19:56:33 | 追憶



倉庫の整理をしてると、ひょんなことからこの手帳が出てきた。

中身を見ると、私が高校1年生の夏休みに、友人と二人で九州をヒッチハイクで一周したときのメモだ。

すっかり忘れてる。

確かに、行程をメモした記憶は微かに残ってはいるが、何に書いたかなんて覚えてない。

しかし、なんでこんな雑多なゴミのような箱から出てきたのだろう?

ふと見ると、何か便箋のようなものが挟んである。

果たしてそれは、妹が嫁ぐときの、花嫁が披露宴で最後に言うお礼の手紙だった。


なるほど、これで犯人が判った。

親父だ!


恐らくは、亡父が生前、何かの整理をしてるときに、この手帳が出てきたのだろう。
それを、一旦残したものが、また長い年月、倉庫の中に眠ってたのではないだろうか。




ちょっとしたタイムカプセル感覚を楽しんでみよう。

そんな訳で、そのメモを、原文に忠実にコピーしてみようと思う。


私が高校1年生の夏だから、16歳、1956+16=1972年(昭和47年)のこと・・・


以下コピーーーーー




8月11日

6時半、小倉に着く

バス代(八幡前~多喜浜駅) 40円
汽車代(多喜浜~今治) 210円
船代(今治~小倉) 1230円

ファンタ 50円
弁当 250円

8時、自分達で朝食を取る。

車、第一号(小倉~黒崎)
三びし、ギャランFTOのかっこいいやつ
カーステレオがよかったなあ。
千葉の人で、盆のために里帰りしたという中年の遊び人タイプ。

2台目(黒崎~福岡)
レンタカー(まあまあのやつ)
去年就職したばかりという若い人
めがねをかけて、なにか上品な感じ。
務め先が京都で、この人も盆のために、故郷への里帰り。

3代目
軽四(少しボロ)
福岡の商業高校の先生という人。
この人も去年赴任したばかり。
ヒッチハイクの経験があるんだって。




ーーーーー以上コピー


くどいが、敢えて、原文のままコピーした。
誤字もある。

例えば、朝食をとるの「とる」は、「取る」ではなく、「摂る」であるべきだ。
また、務め先ではなく、勤め先であろう。

しかし、赴任という漢字は、もしかしたら、今は出て来ないかも知れない。

内容はやはり、16歳だ。


そうだ、このときの写真があった筈だ。





多喜浜駅を出発する前の記念写真。
向かって左が私。

もう長髪にしても良かったのに、何故か私は坊主頭を続けていた・・・







太陽がくれた季節 青い三角定規






1972年(昭和47年)主な出来事

1月24日 - グアム島で元日本陸軍兵士横井庄一発見。
2月3日 - 札幌オリンピック開催
2月19日 - 連合赤軍、あさま山荘事件。
4月16日 - 川端康成が逗子市でガス自殺。
5月15日 - アメリカから日本へ沖縄返還、沖縄県発足
5月30日 - イスラエルのテルアビブ空港で日本赤軍乱射事件
6月11日 - 田中角栄通産相が「日本列島改造論」発表
6月17日 - アメリカ、ウォーターゲート事件発覚。
9月29日 - 田中角栄首相が訪中し、日中国交正常化の共同声明。
12月10日 - 日本、第33回衆議院議員総選挙投票。
12月18日 - アメリカ軍、北爆再開。

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1972年(昭和47年)の歌謡曲 発売順

1972.01. 夜明けの停車場
1972.01. だれかが風に中で 上條恒彦
1972.01. 結婚しょうよ 吉田拓郎  
1972.02. ぼくの好きな先生 RCサクセション
1972.02. 太陽がくれた季節 青い三角定規
1972.02. 北国行きで 朱里エイコ  
1972.03. 八月の濡れた砂 石川セリ  
1972.03. 人生が二度あれば 井上陽水
1972.03. メリー・ジェーン つのだひろ
1972.03. 黒の舟唄 長谷川きよし
1972.03. 走っておいで恋人よ アリス
1972.03. あの鐘を鳴らすのはあなた 和田アキ子
1972.04. 赤色エレジー あがた森魚
1972.04. 恋の追跡 欧陽菲菲  
1972.04. 瀬戸の花嫁 小柳ルミ子  
1972.04. サルビアの花 もとまろ  
1972.05. 雨 三善英史
1972.05. ひとりじゃないの 天地真理  
1972.05. 恋の町札幌 石原裕次郎  
1972.05. 女のみち ぴんからトリオ  
1972.06. 学生街の喫茶店 ガロ
1972.06. どうにもとまらない 山本リンダ
1972.06. 旅の宿 吉田拓郎  
1972.07. 返事はいらない 荒井由実  
1972.07. 傘がない 井上陽水  
1972.07. 京都から博多まで 藤 圭子
1972.07. 耳をすましてごらん 本田路津子  
1972.07. たどりついたらいつも雨ふり モップス
1972.07. せんせい 森 昌子  
1972.08. 男の子女の子 郷ひろみ
1972.08. 折鶴 千葉紘子
1972.08. 雪 猫  
1972.09. 喝采 ちあきなおみ  
1972.09. めぐり逢う青春 野口五郎
1972.10. 少女 五輪真弓  
1972.12. 怨み節 梶芽衣子
1972.12. 悲しみの町 藤 圭子
1972.12. 地下鉄にのって 猫  
1972.12. さそり座の女 美川憲一
1972.12. おきざりにした悲しみは 吉田拓郎

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1972年(昭和47年)の歌謡曲 人気順

1 女のみち 宮史郎とぴんからトリオ 
2 瀬戸の花嫁 小柳ルミ子 
3 さよならをするために ビリー・バンバン 
4 旅の宿 よしだたくろう 
5 ひとりじゃないの 天地真理 
6 喝采 ちあきなおみ 
7 ちいさな恋 天地真理 
8 太陽がくれた季節 青い三角定規 
9 悪魔がにくい 平田隆夫とセルスターズ 
10 夜明けの停車場 石橋正次 

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1972年(昭和47年 書籍ベストセラー

恍惚の人(有吉佐和子)
日本列島改造論(田中角栄)
坂の上の雲 5・6(司馬遼太郎)
女の子の躾け方(浜尾実)
放任主義(羽仁進)
二十歳の原点(高野悦子)
般若心経入門(松原 泰道)
世直しの倫理と論理(小田実)
日本史探訪
狼なんかこわくない(庄司薫)




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