内容紹介
「ぼくはゴールデン街が好きで、嫌いだ」
「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー〈マーロウ〉のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。
北海道の田舎から出てきた坂本にとって、古本屋街を歩き、マーロウで文芸談義できる毎日は充実感をもたらした。
一方で、酒に酔った店主・斉藤顕の横暴な言動と酔客の自分勝手な振る舞いには我慢ならない想いも抱えていた。
そんなある日、ゴールデン街で放火未遂事件が起こる。
親しくしている店の常連「ナベさん」は放火取り締まりのため見回りを始めるが、その矢先、何者かに殺されてしまう。
坂本は犯人捜しに立ち上がるが――。
若手作家の胎動著しき頃、ゴールデン街がもっともゴールデン街らしかった時代にひりひりする時間を過ごした著者の、最初で最後の自伝的青春小説。
私も大学生の頃、ゴールデン街の入り口の脇にある喫茶レストランでバイトをしてた時期がある。
この作品の時代より5年程早い時期だ。
なので、懐かしい店の名前がいくつも出てくる。
また、同じエリアを闊歩していたのだから、その土地勘も見事に重なる。
そういう意味では、屈託なく読んだのだけれど、どうも、文章が直截的で素人っぽく感じてしまう。
特に女性の話し言葉。
実際の女はそんな風に言うだろうか?と思ってしまう。
要するに不自然さを感じてしまうということだ。
何故なら、それらを読んでいると、過日私自身が書いた文章を思い出してしまうから。
そして、自分自身でそこがネックなように感じているからだ。
勿論、片や職業作家で私はズブの素人、比ぶべくもないことは百も承知の上だ。
でも、思うことを書かない訳にもいかない。
まあ、彼の他の作品を読んでみてから、その結論を出しても遅くはないだろう。
ハテ、何がいい?
やっぱ「不夜城」かな・・・
「ぼくはゴールデン街が好きで、嫌いだ」
「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー〈マーロウ〉のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。
北海道の田舎から出てきた坂本にとって、古本屋街を歩き、マーロウで文芸談義できる毎日は充実感をもたらした。
一方で、酒に酔った店主・斉藤顕の横暴な言動と酔客の自分勝手な振る舞いには我慢ならない想いも抱えていた。
そんなある日、ゴールデン街で放火未遂事件が起こる。
親しくしている店の常連「ナベさん」は放火取り締まりのため見回りを始めるが、その矢先、何者かに殺されてしまう。
坂本は犯人捜しに立ち上がるが――。
若手作家の胎動著しき頃、ゴールデン街がもっともゴールデン街らしかった時代にひりひりする時間を過ごした著者の、最初で最後の自伝的青春小説。
私も大学生の頃、ゴールデン街の入り口の脇にある喫茶レストランでバイトをしてた時期がある。
この作品の時代より5年程早い時期だ。
なので、懐かしい店の名前がいくつも出てくる。
また、同じエリアを闊歩していたのだから、その土地勘も見事に重なる。
そういう意味では、屈託なく読んだのだけれど、どうも、文章が直截的で素人っぽく感じてしまう。
特に女性の話し言葉。
実際の女はそんな風に言うだろうか?と思ってしまう。
要するに不自然さを感じてしまうということだ。
何故なら、それらを読んでいると、過日私自身が書いた文章を思い出してしまうから。
そして、自分自身でそこがネックなように感じているからだ。
勿論、片や職業作家で私はズブの素人、比ぶべくもないことは百も承知の上だ。
でも、思うことを書かない訳にもいかない。
まあ、彼の他の作品を読んでみてから、その結論を出しても遅くはないだろう。
ハテ、何がいい?
やっぱ「不夜城」かな・・・
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