わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

アメリカにおけるアジア系という人口

2012-11-08 | アメリカのニュース
 4年前の、あの選挙後数日続いた熱に浮かされたようなお祭り気分はなく、既に、business as ususalな日常に戻ったアメリカです。今日のロサンゼルスは、昨夜からの雨で急に冷込み、コタツがしみじみ幸せ。今年も、雨季が始まったよう… って油断してたら、またいつ何時サンタアナの風が吹いて、30℃超えなんてけしからん天気になりかねないんで、全く油断はならんのですが。

 ところで、今日のLA Times on the Webに、アジア系有権者はオバマ・民主党支持という記事が出ていました。先月、アメリカにおいてアジア系人口が増加中であるとのニュースをお伝えしましたが、今回の選挙では早速、アジア・パワーが炸裂したようです。昨日、地域別に行われた世論調査の結果が発表されましたが、これによると、アジア系有権者の73%がオバマ大統領に投票したそう。結果、黒人やヒスパニックからも支持を得たオバマの大勝利となったわけです。実際、ロムニー陣営が映ったら、苦笑するほど白人ばっかりだったもんね~

 投票側だけではなく、議会選では、インド系のTulsi Gabbard氏が初のヒンズー教信者の議員として当選。この人、未だ31歳の若さです。同じくハワイでは、日本生まれのメイジー・ヒロノ氏、カリフォルニア州では、ゲイ公表のマーク・タカノ氏も当選しました。カリフォルニア州の会員議員には他にも既に、日系議員が二人いますし、ハワイ州にも複数が。でも、皆、下院議員です。上院では、前世代の日系人議員、マイク・ホンダ氏とか、何か恨みでもあるんかってほど反日派もいたけど、ヒロノ氏は日本生まれの仏教徒ということで、期待がもてます。議員自身が日本を支持・擁護してくれるに勝るロビー活動はないからね。そうそう、私の地元・サウスベイでは、日系一世の地方議員が当選したよ。日系人・日本人の多い地域だけに、こういう代表が今まで居なかったほうが不思議。積極的に日本企業のサポート等に頑張って欲しい。

 アジア系の今回当選者の中でも、ひときわ感動を呼んだのは、タイ生まれで、イラク戦争で両足を失い、右手にも障害を負ったイリノイ州議員、Tammy Duckworth氏でしょうか。当選時の演説が、インターネットのニュースでも頻繁に見かけられましたが、たとえマスコミ的にはイロモノ扱い出会ったとしても、彼女が地域を超えて多くの国民に知られたことは有意義だと思う。今までに元軍人で障害を負った議員は何人も居ましたが、女性でしかも移民、そして、タカ派の現職を破って民主党から当選と、今までの帰還兵議員とは全く異なる議員です。ブッシュ政権のイラク政策を批判し、2006年で一度は敗れたものの、今回、当選を果たしました。実際に戦場へ赴き、自ら負傷しながら、その戦争を見つめなおし、国の進路を変えるべく立ち上がったダックワースさんのような議員の登場は、国民の意識の方向転換も表していると思います。国旗を振って、兵隊さんよ、ありがとう♪と讃え、USA!USA!って叫ぶだけが「愛国精神」じゃないって思いだした人も増えてきた、って、思いたい。


 ところで、小ネタを一つ。子ブッシュ、なんと!間違えてオバマに投票してしまい、やり直させてくれと頼んだけどダメで、結局、オバマに一票入れちゃったってネタ記事、あいつならやるかも、なんて、私はしっかり本当だと思っちゃいましたよ(おれんじーなさん、教えてくれてありがとう!)。その記事はこちらから。しかし、一期だけ大統領の親父は、ここんとこクリントンと組んでさりげに出張ってるのに対し、小籔は大統領職を終えてからはテキサスで静かに隠居してますね。普通、元大統領ともなれば、講演だ、なんだと引っ張りだこのはずなのに、全然見かけない。ロムニー陣営の応援にも呼ばれてなかったし、もー、黒歴史みたいな扱い。こんなのが二期8年も大統領やってたんだねぇ。いやだねぇ…(と、結局は同じオチ)。



小籔、えんがちょしたロムニーより実はオバマに入れたかったとか(爆笑)