わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

3連休で映画三昧

2012-11-11 | 映画・ドラマ・本
 今日は復員軍人の日。各地で様々な催しが行われますが、レドンド・ビーチでの式典では地元高校のバンドが演奏するので、うちの上息子も白シャツに黒いズボンで出掛けて行きました。今日演奏する曲目は、先週から練習を始めたばかりなんだそうで、出来の方も、ま、それなりに(^^;)だったようですが。

 月曜は振替休日なので、図書館でDVDをたくさん借りてきたv 実は、金曜日に公開したばかりの、ジェームズ・ボンド最新作「スカイフォール」を観に行きたいって思ってたのですが、映画に関して気の合う友人が、早速金曜の夜に見て「盛大にがっかりした」っていう感想だったので、じゃ、DVDになってから借りて観りゃいいかな、と。で、借りてきた映画の感想:

「21ジャンプストリート」
 ジョニー・デップの出世作となった1987-90年放映のTV番組、21ジャンプストリートに本拠を置く青少年犯罪特別捜査課の活躍を、現代に時代を置き換えてリメイクした作品で、落ちこぼれ警官のジョナ・ヒルとチャニング・テイタムが、高校に潜入操捜査するコメディー。最後の方にちらりと、オリジナルのコンビである、トム(ジョニー・デップ)と、ダグ(ピーター・デルイーズ)も顔を出しますが、「え?マジでこれで終わり?!」って登場の仕方です。これって、オリジナルのファンの人たち的にはどうなんだろう…?そのシーンはこちらから閲覧可です。思い入れのあるキャラの締めが、こんなんでもいいんだろうか…

 ともあれ、高校生男子のために作られたような作品で、息子たちには大いにウケていました。十年前のはクールだった、フットボール部の花形で背が高くハンサムだけど成績の方は全くよろしくないシュミット(テイタム)は、現代の高校ではダサい存在で、逆にいじめられっ子でプロムにも一緒に行ってくれる女の子が居なかったオタクなジェンコ(ヒル)は、今や高校でも最もイケてる存在という、価値観の変化が面白かった。一昔前のハリウッド映画では、学校名のイニシャルの入ったスタジャンを着て(運動部に所属していることを示します)、身体も大きく粗暴で勉強はあまりできないけど、常に仲間とつるんでるような男の子が人気者でした。でも今じゃ、そんなヤツは流行らない。そのシュミットは、7年ぶりの高校で、化学好きのオタクたちと仲良くなって学問に目覚めます。一方で、実際の高校時代は散々だったジェンコは、学校でも一番クールな面々、ロハスな優男やゲイの黒人生徒とつるんで人気者の仲間入り。オタクい息子たちは、今の時代に高校生で良かった~と、しみじみ安堵した一作だったようです。

 この作品には、ここんとこ、どの映画を見ても出てるような気がするジェームズ・フランコの弟エリックくんが出ています。顔は似てるけど、兄ちゃんほどの華はないかな。このリメイク版「21ジャンプストリート」は、続編でカレッジ編が既に撮影に入ってるらしいのですが、さすがに主役二人の高校生はキツいものがあったので、大学生でちょうど良いのではと思います。


「コンテイジョン」
 公式サイトはこちら。謎のヴァイルスがどんどん広がり、その感染症でバタバタ人が死んでいく中で、WHOや米国疾病研究所の医師が奮闘する様を、最初の犠牲者(グウェニス・パルトロウ)の夫(マット・デイモン)とその娘、事件を追うブロガー(ジュード・ロー)の行動を混じえながら描いたパンデミック映画。映画は第2日目で始まり、最後に、マット・デイモンが懐かしがって見てみた、妻のカメラの中に残された画像が元となって第一日目、感染の原因が明かされますが、普通に、証拠を探る手立てとして、第一の犠牲者のカメラとか最初に思いつかないかなー、と思った。出演陣がとても豪華です。

 これといった山場もなく淡々と話が進むのですが、場面がしょっちゅう切り替わるせいもあって飽きずに見られました。クライマックスがなく、淡々としているのもむしろ、リアルで良かったのではないかと思います。面白いのが、ジュード・ローの演じるブロガーの役回りで、自分は正義のつもりで情報を流してるんだけど、それが必ずしも正しい情報だと限らないのに民衆は踊らされる。そんな現代の問題を浮き彫りにしていました。先の、ハリケーン・サンディの際にも同様な問題が起こりましたね。


「猿の惑星・創世記」
 またバイルスか!またジェームズ・フランコか!!いや、面白かったですよ。普通に。知能を得たチンパンジー、シーザーの目の演技は、噂通りすごかったです。

「アポロ18」
 図書館の棚で見かける度に気になる存在ではあったのですが、ホラーだと聞いていたので避けていました。JUNxxxさんがブログで取り上げられていたので、私も見てみた次第。確かに、直接的な描写もないので、怖がりの私でも十分に鑑賞できましたが、いやー、ジワジワ来るわー。後、引くわー。

「プリシャス」
 むしろ、不思議と後の引かない一作でした。不幸のてんこ盛りみたいな主人公、プリシャスの人生は、とんでもなく悲惨なんだけど、それをただジメジメ・ウジウジと感じさせないのは、演出のせいもあるでしょうが、主役の漂わせる天性の雰囲気のせいもあるのではないでしょうか。主人公は、むしろ憎々しいといってもいいキャラクターなんだけど、演ずる女優さんのおかげで憎めない感じになっちゃってるし。オーディションで選ばれた新人の肥満で、美しくない…むしろブスな女優さんというガボレイ・シディベーは、いわばハリウッドではイロモノ的な存在ですが、今後はむしろ、その特異さを生かした面白い役柄で活躍して欲しい。



今週末は家族でひきこもりだった