流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

達磨忌

2015年10月05日 | 日記
きょうは
達磨忌(だるまき)

禅宗の初祖と 称され

インドから中国に 
初めて 禅の教えを伝えられ
禅宗の初祖と 称される 達磨大師(だるまだいし)の お命日です

    

達磨大師は
中国 梁の時代
普通8年(527年)に
梁の都、建康(南京)で 
武帝(蕭衍)と 問答を交わしたものの 機縁がかなわず 
崇山少林寺に入って 九年間 坐禅三昧の生活を 送られた と 伝えられています


武帝との接見で 有名な くだりに

武帝の問い
「如何なるか 是れ 聖諦第一義」(仏法の根本義とは いかなるものか?)

に対して 達磨大師が
「廓然無聖」(カラリとして、聖なるものなどない)という 問答があります

インドから 渡来した 達磨大師に 対して
「仏の教えの 真髄は 何か?」 という 武帝の 質問はもっともです

その 問いに 対して
「カラリとして なんにも ない」という 答えってどうよ?と 思いますよね普通


でも たとえば・・

宇宙から見た 地球は 
とても 素晴らしい 水の星 なのだそうですが

素晴らしい 水の星って どんな感じ?
と 聞いたら・・・さて どういう 答えが 返ってくるでしょうか?
   

武帝と 
達磨大師の 問答は
経論の文字に とらわれないという 禅門の逸話の 白眉 ですね 
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