昨日は
四国の 曹洞宗寺院有志が招待して 開催した
納棺師 笹原留似子さんの講演会で 松山に
笹原さんは
東日本大震災の直後
ボランティアとして300人以上の
亡くなられた方の顔を 復元された 女性納棺師で
「おもかげ復元師」や
「おもかげ復元師の震災絵日記」といった 著書があり
和尚が 出向している
曹洞宗四国管区教化センターでも
ラジオ出演を依頼し 収録を 行ってきました
きょうの収録は 12月の第2第4土曜日に 放送予定です
収録前の打ち合わせで
笹原さんと お話をする中で
笹原さんは
私の仕事は
あくまでも 裏方で
ご遺族のお話を伺いながら
故人を 元気だったころのお顔に戻し
ご遺族の方々が 心から 故人を送るように お手伝いをすること
私の仕事は そこまでで
そこから先 ご遺族の お心を救うのは 宗教者の方に おまかせします
と 話されたのです
東日本大震災では
復元された 故人と対面した ご遺族が
「あ、家内だ!」
「あ、お父さんだ!」
「あっ、お母さんだ!」
「あっ、○○ちゃん!!」と
はじめて 声を上げ 涙を流した
「やっと、会うことが出来た!」と
再会できたことに 悲しみのなかで 安堵の笑顔を浮かべた
大震災の ボランティア活動や
これまで施してきた おもかげ復元のお仕事を 振り返りつつ
でも、そこから先の ご遺族への 心のケアは 私ではないんです
と語る
笹原さんの言葉に
笹原さんが背負ってきた 悲しみを思い
宗教者(僧侶)としての責務を あらためて感じた 和尚でした