流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

小倉遊亀展

2010年03月31日 | 日記

今日は、
前々から計画していた「没後10年 小倉遊亀展」鑑賞に神戸の兵庫県立美術館へ
平日にもかかわらず、かなりの人出です。

とかく静謐なイメージのある日本画ですが、
小倉遊亀のそれはまるでマチスかゴーギャンのようでした。
展示期間の関係で「浴女 その一」「径」を見ることはかないませんでしたが、
本画を描く前段階の大下絵の力強さや、風景画、菩薩像、静物など多彩な作品にふれることができました。

小倉遊亀の言葉~「続画室の中から」より
 現実の世界にはゆきづまりがないように、絵画の世界にもゆきづまりはない。
 作家の生活の深浅による。作家の眼の深さ浅さ高さ低さによる。
 真摯な作家よ、一人でも多く出よ。
 絵画の行手は無窮だ。

もって銘すべしの一言でした。
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夜桜とブルームーン

2010年03月30日 | 日記

昨晩、外の明るさに気づいて
「ああ、今日は満月か。桜に会いに行こうか」
 と、ライトアップが始まった栗林公園に行ってみました。
 閉演間際の公園を吹く風はまるで冬の冷たさでしたが、夜桜はやさしく迎えてくれました。
 
 冷え切った身体で寺に帰り、お風呂に入り温まって休んだのですが・・・・・。

朝起きてラジオを聞いていたら、
「今日は満月。今年二度目のブルームーンです!」
 ・・・今日が満月だったんですね。
 昨日は輝くような明るいお月さまでしたが、
 今夜はうっすらと雲がかかって、でも、これはこれで趣のあるお月さまです。

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2010年03月29日 | 日記

国分寺町・橘池の南側にある山の遠景です。

仲の良い夫婦を表現するときに「琴瑟相和す」という言葉を使います。
今日は、そんなご夫婦の奥様のお葬儀でした。

お参りにうかがうと、いつもお二人仲良く琴瑟相和してのお迎えをして下さいました。

どんなに仲が良くても、
どんなに大切な人であっても、
必ずやってくるのが「別れの時」です。

桜の花をどんなに愛でても、やがては散っていくように・・・。

和尚にできるのは、
桜の花の美しさを心に残すように
お付き合いをいただいた方々、一人一人を心に刻んでいくこと。

・・・お参りの帰路、山に咲く桜を見ながら思ったことでした。
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水仙5号

2010年03月28日 | 日記

お彼岸中、
水仙4号の側に白い水仙が咲いていました。
ツボミの姿がそっくりだったので
4号の一番咲きが退色したのか?・・・と思ったりしましたが、
押し花ではあるまいし(^_^;)

今朝、坐禅会の折りに
球根をいただいたK北さんに尋ねたところ、別種ですよ(^_^)とのこと。

何事も思い込みは禁物ですね。
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タイ-3120

2010年03月27日 | 日記

お彼岸が過ぎたというのに今朝の予想最低気温は0℃、寒の戻りという言葉通りの寒い朝。
外に出てみると、雨受けバケツに氷が張っていました。

さて、昨日のラッキーな話しの続きです。

ワープロ全盛期にコクヨから薄手なのにしっかりした紙質で
とても使い勝手の良い「ワープロ用和紙」が販売されていました。
今から10年ほど前にまとめて購入して大事に使っていたのですが
気づいてみたら、なんと!残りがあと1冊に!!

これは困ったと、文房具屋さんに問い合わると・・・「カタログにありません」とのこと(>_<)

万事休すか?というときにふと思い出したのが、
事務用品を扱う会社を経営している、知人のT田さん。
駄目モトで電話してみたら、
「品番は?」
「コクヨのタイ-3120です」
「それ、あります!
 珍しいので個人的に手元に取っておいたんです。
 売り物ではありません。どうぞ使ってください」
「しかし、それでは」「いえいえ、どうぞ」「そうは言われても」「まぁまぁどうぞ」

・・・ということで4冊が和尚の手元にやってきました。T田さんに感謝です。

さらに調べてもらったら、
店頭販売はしていないものの、
注文すれば似た製品が手に入るとのこと。
手持ちのタイ-3120が無くなったら困るからと、
店頭でよく見る厚手の和紙を我慢して併用していただけに、
ラッキーの二乗ですv(^_^)v

パソコンでも手書きでも使い勝手の良い和紙。
なんだかとても小さい世界のラッキーかもしれませんが、
和尚にとっては、とても嬉しいラッキーでした。

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