食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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かぶでお腹の張りやのぼせを解消

2013-10-23 | 消化を助ける
今日のテーマは「かぶ」です。(じつは少し前のシチューの具に入っていました^ ^)
年中出回っているし春野菜のイメージが強いですが、10月~12月ぐらいも旬にあたります。


漢方では、停滞した気や上がった気を降ろす、余分な熱を排出する、むくみを取る働きがあるとされています。

消化不良やガスが溜まってお腹が張っている時、げっぷや吐き気がある時に食べてみてください。
上がった気を降ろして余分な熱を排出するので、のぼせやほてり・多汗に、また、動脈硬化の予防にも用いられます。

白い食べ物は肺を補うといわれているので、肺が弱りやすい秋にピッタリの食材です。

注目したいのは性質が穏やかなであること。
同じ消化を助ける働きのある大根は体を冷やしますが、かぶは冷やす/温めるのどちらでもありません。
でお腹を温める、としている文献もあります)
なのでたとえば焼き魚に大根おろしを添えたいけど冷えるし…という場合に、かぶおろしに変えれば安心です。

大根より短時間で柔らかく煮えるのもうれしいところ♪

ちなみに、かぶの種子は「莱服子(らいふくし)」(「服」はくさかんむりに服が正式な文字。)といい、痰切りや消化不良の漢方薬に用いられます。

栄養学的にみると、白い実には大根と同じ消化酵素のジアスターゼが含まれているので、胃の調子を整えたい時に効果があります。

葉の部分にはカルシウムが含まれているので、ビタミンDを含む食材(しらす干し、ちりめんじゃこ、鮭、秋刀魚、鯖など)と一緒に摂ると、骨粗しょう症予防にもなります。
栄養価が高いのはじつは葉の部分。ほかにカロテン、ビタミンB1・B2・Cも豊富に含まれています。油で炒めたり、サラダでドレッシングをかけて食べると、カロテンを効率よく吸収できます。

欲しい効能に合わせてうまく使い分けたいですね☆

かぶは買ってきたらすぐに葉と実を切り分けてください。そのままにしておくと、葉にどんどん実の水分を奪われてしまいます。
実はビニール袋に入れて野菜室で3~4日、葉は干からびないように濡れた新聞紙に包んでビニール袋に入れ野菜室へ、早めに食べきるのがおススメ。

葉は使いきれない場合、茹でて水けを絞って小分けにし冷凍しておくと、味噌汁やスープの具にそのまま使えて便利です。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
平、辛、甘、苦/心・肺・脾・胃
※性質を「温」としている文献もあります。

効能
停滞した気や上がった気を降ろす
余分な熱を排出する、むくみを取る



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