食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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クールダウンしてむくみも取るきゅうり

2013-07-20 | 体の熱を冷ます
はじめまして。おうち薬膳ワークショップのsoraです。
身近な食べ物の効能を毎日ご紹介しながら、パパッと簡単にできちゃうレシピも時々載せていきます。
食材の働きを知り意識的に取り入れると、体に感じる効果が倍増します。みなさんの体と心が食の力でもっと元気になれますように!

今日は「きゅうり」についてお伝えします。

成分の95%は水分で、ビタミンCやカリウムが含まれています。
カリウムには利尿作用があり、むくみやだるさの解消に効果があります。
夏はどうしても水分をたくさん摂ってしまいますので、取り過ぎた水分を上手に出すのにピッタリです。

今の季節、夏野菜が美味しく感じます。きゅうり、トマト、ナス、ゴーヤ…これらは全て体を冷やします。(「うり系はすべて体を冷やす」と覚えておくといいです。)
無意識のうちに体が冷やすものを欲しているんですね。

ただし食べ過ぎるとすごく冷えてしまいます。一日中エアコンの効いた部屋にいる人、身体が冷えていると感じる時は控えめに。
しょうがや大葉、ねぎなど体を温める薬味を一緒に摂ってください。

ハウス栽培のおかげできゅうりは年中出回っています。冬でも食べることができますが、冷え症の人にはおすすめはできません。食べる場合は少しにしておきましょう。

きゅうりにはビタミンCを壊すアスコルビナーゼという酵素が含まれています。
酸がこの働きを抑えるので、サラダや和え物には酢を使います。「サラダにドレッシングをかける」とか「きゅうりとわかめの酢の物」は、理にかなっているんですね。
また、加熱で酵素の働きを抑えることもできます。
きゅうりを加熱!?想像つかないですよね?私も中華料理店で初めて酢豚にキュウリが入ってるのを見た時は驚きました…でも食べてみると結構アリでした(^ ^)

簡単おうち薬膳レシピ
きゅうりとかぼちゃの冷や汁
体の余分な熱を取り、水分を上手に出し、消化機能を整えます。

作り方
(1)ダシの量を1.5倍、いつもより少し多めに味噌を入れて濃いめに味付けしたかぼちゃの味噌汁を作る。
(2)最後のひと煮立ちの前にスライスしたきゅうりを投入。
(3)鍋底を冷やしてあら熱を取り、1時間ほど冷蔵庫で冷やす。
(4)熱々のご飯にかけて、みょうが、大葉、しょうがなどの薬味をたっぷりかけ、胡麻をふっていただく。

暑くて何となく食欲がない、胃の調子が悪いという時におすすめの一品です。
きゅうりから水分が出るので濃いめの味付けの味噌汁を作ります。
汁は冷蔵庫で冷やしますが、熱々のご飯にかけるので混ぜると多少温度が上がり、胃への負担は軽くなります。また、たっぷりの薬味とかぼちゃで、きゅうりとの陰陽のバランスを取ります。
かぼちゃには体を温める食材で、胃腸の調子を整えて疲労を回復してくれます。かぼちゃについてはまた改めて。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
涼、甘/脾・胃・大腸

効能
体に溜まった余分な熱を取る、のどの炎症を抑える
むくみを取る
美肌効果



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