食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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緑茶で体の中からひんやりと

2013-07-31 | 体の熱を冷ます
今日はお茶、主に「緑茶」についてです。

緑茶には、カロテン、ビタミンC・E、渋み成分のタンニン、苦み成分のカフェイン、うまみ成分のテアニンが豊富に含まれています。
タンニンは、ポリフェノールの一種であるカテキンを多く含み、発がん作用の抑制効果が期待できます。
ほかにも、血液をサラサラにする、血中コレステロールを減らす、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする、殺菌作用で口臭や虫歯を予防するなどの効果があり、とても体によさそうです(^-^)v

漢方では、頭痛、めまい、消化不良、むくみ、下痢、急性の腸炎や肝炎、高脂血症などに効果があるといわれています。
お茶のルーツ、中国の古い文献には「利尿効果があり、痰と熱を取り除き、口の渇きを癒す。飲むと眠気が去り、力が増え、心情が愉快になる」とあります。

ということで毎日飲みたいお茶ですが、緑茶は体を冷やします。
熱中症予防の水分補給に、利尿効果の高いお茶は不向きと最近いわれていますが、体を冷やしてくれる効果を期待して上手に取り入れるぶんにはいいと思います。
ただし冷え体質の方は、夏であってもキンキンに冷えた緑茶は、あまりおすすめできません。特に寒い時期は飲んでも少しだけにしてください。

私は緑茶が大好きで、日中は500mlペットボトルの冷茶を、夜は温かいのを湯呑に2~3杯ほぼ毎日飲んでいました。
その頃は何をやっても冷え症が改善しなかったのですが、冷茶は暑くてたまらない時だけにして、寒い時は温かい緑茶もできるだけ控えるようにすると、少しずつよくなって行き、1年ぐらいで冷えの症状が以前に比べて気にならなくなっていました。

もちろんほかの食べ物や生活習慣を変えた効果もあると思いますが、毎日摂るものは体に影響しちゃうのね~(^^;)と実感しました。
冷え体質でお悩みの方、実は好きで毎日食べたり飲んだりしているものの中に解決のヒントが隠されていますよ☆

お茶は発酵の度合いによって冷やす・温めるの性質が変わります。
おなじみのお茶を発酵度順に並べるとこんな感じです。右に行くに従って発酵度が高く、体を温める効果が強くなります。(体を温めるのは紅茶から)

緑茶(不発酵)烏龍茶(半発酵)|紅茶(完発酵)プーアール茶(もっと発酵)


※ジャスミン茶は、乾燥した花を使用する方が若干温める効果がアップしますが、茶葉に乾燥した花をブレンドしたものと、花の香りをつけただけのものがあったりとはっきりしないため、ここでは入れてません。

最後に、緑茶(煎茶)をより長く美味しく楽しむポイントをご紹介します。
お湯の温度は70度ぐらい。80度は超えないようにします。
お湯を注いだ後は、雑味を出さないために急須をゆすらない。
急須から湯呑に注ぐときは最後まで残さず注ぎ切る。
注いだ後の茶葉は、茶こしごと急須から出して冷まします。こうすると、もう1~2煎美味しくいただけます!
2煎目以降もお湯の温度は同じです。

いいお値段のお茶ほど、何煎も楽しめるようです。
中国茶の場合は緑茶と異なります。あるカフェのオーナーのお話によると、茶葉を空気に触れさせないように熱湯を注ぎ続ければ、3煎はいけるとのことでした。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
涼、苦・甘/心・肺・胃

効能
熱を取ってめまいや頭痛を改善する、目の充血を取る
体に必要な水分を補い、渇きを止める
消化を促進する
むくみを取る
殺菌作用、下痢を止める


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