食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

あなたのバランスをサポートするサロンConcordia~コンコルディアのsoraがお届けする薬膳・食養生のことなど

香りで湿を飛ばすパセリ

2014-06-05 | 未分類
今回のテーマは「パセリ」です。

お料理の飾り、お弁当の彩り、刺身のつま、などのイメージが強いですが、実は栄養価がとっても高いんです!
抗酸化作用のあるカロテンや、ビタミンB1・B2・Cをたっぷり含み、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも豊富です。

香りが苦手という方も多いかもしれませんが、あれはアピオールという精油成分で、消化促進、疲労回復、口臭予防などに効果があるそうです。
また、濃い緑色に含まれるクロロフィルには、貧血予防や血中コレステロール値を下げたり、口臭や体臭を防ぐ効果も期待できるんだとか。

食べなきゃもったいないですね(^ー^)

子供の頃、お弁当のパセリを残すと母から「パセリはただの彩りじゃなくて、栄養がたっぷりだから入れてるのよ。食べなさい」と叱られました。
今日のメニューは野菜がいまひとつ足りないかな…という時にも、パセリを添えるだけで違います☆

漢方では、血を補い、血流をよくする働きがあるとされています。
また、パセリのような香りの強い食材は、消化機能を目覚めさせて活性化したり、溜まった湿を飛ばしたり、リラックスさせるなどの働きも持っています。

梅雨の時期は、「湿」の気のせいで「脾」に変調が起きやすい季節です。
何となく胃腸の調子がよくない、食欲が落ちることがあるかもしれません。
そんな時、パセリをちょっと摂り入れてみてください。

独特の強い香りは火を通せば和らぎます。

パセリで困るのは保存法。
一度に使う量はそんなに多くないですから、必ず余っちゃいますよね(´・ω・`)

コップに水を入れて差して冷蔵庫へ
茎をしめらせたキッチンペーパーでくるんでビニール袋に入れ、冷蔵庫へ
葉をビニール袋に入れて凍らせて揉むとみじん切りになるので、そのまま冷凍保存

などなどいろんな方法がありますが、私は毎年乾燥パセリを作ります。
電子レンジで簡単にできちゃいます♪


大きなまるごと1束のパセリが


こんな乾燥パセリに変身!


作り方
(1)パセリは洗ってよく水を切り、茎から葉をちぎり取る。
(2)電子レンジのトレイにキッチンペーパーを敷いて(薄いものは2枚重ねて)、パセリを広げる。
(3)500Wで2分加熱しトレイごと冷ましたら、ひっくり返して混ぜ、重ならないようにまた平らに広げる。


(4)(3)を3~4回繰り返す。焦げやすいので、後半は1分ごとにレンジを止めて確認しながら加熱する。指先で葉が崩せるぐらいに乾燥したらOK。

だんだん縮んできます

(5)完全に冷めてから、キッチンペーパーで包んだままくしゃくしゃっと揉むと、みじん切りの乾燥パセリになる。そのままビンに入れて冷蔵庫で保存。

残った茎はブーケガルニにしてスープやシチューの香りづけに。余すところなく使えます。

一度作ると半年は持ちます。よーく乾燥させるのがポイント!

電子レンジで何度も加熱するのでビタミンCは失われてしまいますが、スープに、ドレッシングに、魚のムニエルに、揚げ物の衣に、パスタやグラタンに…いろいろ使えて便利ですよ~。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛/肝・脾・肺



6月のワークショップ受付中
6/12(木)『PMSの養生と薬膳』
6/26(木) or 6/29(日)『生理痛の養生と薬膳』
詳しくはこちらをご覧ください

おうち薬膳ワークショップsoraからごあいさつ
漢方・薬膳との出逢い


最新の画像もっと見る