集改センターは、今年も8月29日に阪急宝塚南口駅で開催されるサンビオラの夏祭りに、「建材で遊ぼう 工作教室」を 出店しました。これは昨年同様、タイルに貝殻やシールをデコして、楽しんでもらうもの。
今年は集改センターの夏合宿と重なり、
ダイワテック株式会社さんの松浦さんと鰐渕建築事務所の鰐渕親子とその友達O君の4人で参加しました。
13時からテントの組み立てと工作教室の準備を始め、今年は3回目なので、思いのほか早く準備ができました。
お祭りは15時からですが、すでに、3人のお子さんが待ちきれず、工作を始めていました。
途中 気が付くと列ができて、皆さんを待たせてしまっていました。ごめんなさい。
せっかくのお祭り、時間を有効に使っていただくためにも整理券などの工夫も必要かなと思いました。
20時ごろには、115枚のタイルがなくなり終了しました。
最後になりましたが、主催したサンビオラなつまつり実行委員会 宝塚サンビオラ商業協同組合の皆さん、
お世話になりました。
また、飲まず食わずで、ほとんど1人で子どもたちの相手をしてくれた、ダイワテック株式会社の松浦さん、ありがとうございました。
5月21日(木)に、集改センターの女子部会をフルーロン谷町店の2階で行いました。
昨年度に続き、今年もサンビオラの夏祭りに参加の予定。
その打ち合わせと、今年のテーマである、高齢者にやさしい、ユニバーサルデザインを採り入れた改修について話し合いました。
まずは、どんなものがあるのか、ということで、手分けしてカタログ等を集めたり、ネットで調べたり、というところから始めます。住み慣れた部屋に少しでも長く、快適に住み続けられる、そんな改修につなげていけたらと思っています。
先日、集改センターの女子部会で、事業計画の議題のときに、
「高齢者にやさしいマンションについて勉強しよう」という意見が出ました。
で、ちょっとググってみると、カナダのバンクーバでは、高齢者と障害者にやさしい、ということで、
建築基準法を改正して、「新築の建物からドアノブは全面撤廃」ということを決めたようです。
記事を見ると、更新日: 2013年11月26日となっておりました。
賛否両論はあるようですが、バンクーバー市はカナダで唯一、市独自の建築基準法をもつ都市で、
カナダ全域や、アメリカの建築基準法にも波及する可能性がある"との見方も……
詳しくはこちら
http://matome.naver.jp/odai/2138527614357268401
ただ、我が家は約20年前に建て替えたが、すでに標準仕様でこのサイトに載っているドアノブは一つもないな。
日本の方が、なにげにやさしい配慮のある建物なのかな?
NPO集改センターの第3回女子部会の活動報告をいたします。
女子部会では、8月23日(土)午後1時から午後9時まで阪急今津線宝塚口駅前で行われるサンビオラ夏祭りに出店する「建材で遊ぼう 工作教室」の準備に入りました。
まずは、今年初めて参加するメンバーに当日子どもたちがどんな遊びをするのかを、実際に体験してもらいました。
(天井の照明で光ってますが、素敵でしょう?)
下記は昨年の様子です。子供たちだけでなく大人の参加もありました。大盛況でした。
昨年は集改センターの活動内容や大規模修繕工事の資料などは、建物の中に展示したために、
訪れた人が少なく、残念な結果となりました。
そこで今年は、屋外でお祭りを楽しんでいる皆さんの目にもとまるように、 工作教室の隣に展示しようと思っております。
お楽しみに!!
集改センターの松山代表理事のインタビュー記事の最後をお送りいたします。
松山 功 「集改塾」開講にあたって(5)
工期短縮への工夫を
新築の場合だと、ゼネコンは常に工期の短縮を考えます。たとえば16か月の工期を14か月に短縮できれば、2か月分の経費がもうかります。
ところが改修工事業者は4か月の工期があれば、4か月以上を使います。それを3・5か月に短縮するため段取りしようという気がありません。工程を縮めるには、当然工事の品質も良くないといけません。荒っぽい仕事をしていると、絶対に工程は縮まりません。
4か月の工期を3か月に短縮すると、改修業者の経営者にしてみたら、「1か月現場代理人を遊ばせる」という意識です。その考え方は間違っています。工期を短縮できればすべての経費が削減できますから、工期短縮に成功した社員にはたっぷり有給休暇を与えてやれば良いのです。そうしたら社員の士気も上がります。
どこの現場でも工期短縮が当たり前にできるようになると、社員の実働時間を減らすことができ、待遇を改善できます。すると、優秀な人材が集まり、必ずその会社は発展します。ところが、残念ながら今の改修業者にはそういう発想が全くありません。
今の改修工事は、手戻りが多く、工期が延びても、しっかり利益は出ています。赤字になるケースはほとんどないでしょう。そういう現状だから、反省して個々の工事品質、段取りを見直し、工期を短縮しようという気がないのだと思います。
大手ゼネコンが改修工事を請け負うと、新築と同じように工期を短縮してきます。どうかすると改修業者より安い値段で請けられるのは、そこに秘密があります。工期を短縮できれば、下請け業者も含めて十分採算が取れるのです。大手ゼネコンと同じことをしろとは言いませんが、もう少し知恵を出したら、改修工事業者は、協力業者を含めてもっと利益を上げられるという気がします。
*本稿は『日本塗装時報』1951号(2014年3月18日発行)に掲載された松山代表理事のインタビュー記事を元に、一部改題しています。
集改センターの松山代表理事の記事を掲載いたします。
松山 功 「集改塾」開講にあたって(4)
現在の改修工事の課題
改修工事とは、簡単にいえば今ある建物を塗装して防水し直すという工事です。
私は大手設計事務所から独立し、マンション改修業界に入ってから20年近くになります。その間ずっと工事監理をしてきました。5、6年ぐらい経ってから思ったのは「本来、新築工事に比べて易しい仕事であるにもかかわらず、あまり進歩していない」ということです。監理をして、いつも指摘することが同じです。
それはなぜかと、ずっと考えていました。
まず一つには、改修工事業者は元々が塗装屋さんや防水屋さんです。ゼネコンの下で指示されて動いていた体質が残っているのは否めません。建築工事を新築からしていないので、すべての工事工程を自身で考えるという習慣がありません。
技術開発をして、自分たちのオリジナリティーを考えるという姿勢が見えません。失礼ながら、改修工事では大手の業者さんでも個々の現場はたいして変わりません。
そうしたことを常々、業者さんには言ってきました。経営トップは理解してくれるのですが、現場代理人は毎日の仕事をこなすのが精いっぱいです。
改修が新築と違うのは、人の生命・財産を守るものをつくる建築工事ではないという点です。そこで新築とは仕事の重みが違います。新築では否が応でも出てくる問題がありません。極論すると、塗装が悪ければ剥がれて怒られるだけ、防水に失敗しても雨漏りして怒られるだけです。つまり住民の命にかかわることはしていません。そういう面があるので、工事業者も勉強せず、なかなか進歩しないのかと思います。
加えて、改修は現金払いの上、取引先が倒産する心配もなく、工事の遅延によるペナルティーもない、いわば「ぬるま湯」の世界です。そこにどっぷり浸っていると、危機感がないため、技術も伸びなかったのではないでしょうか。
工事監理者にも問題があります。あちこちにテープを貼りまくって「しっかり厳しく見た」という人がいます。私から見ればこういう人は最悪の工事監理者です。
良い工事監理者は施工業者がしっかり自主管理できるように指導し、監理に来た時には「何も問題がないですよ」と言ってやれる人だと思います。手戻りがないようにすれば、業者も一番もうかります。
*本稿は『日本塗装時報』1951号(2014年3月18日発行)に掲載された松山代表理事のインタビュー記事を元に、一部改題しています。
集改センターの松山代表理事のインタビュー記事第2をお送りいたします。
松山 功 「集改塾」開講にあたって(2)
まずは同業者の交流から
まずは改修工事業者にとって役に立つ塾を目指して若い人たちの勉強会から始めます。技術面だけでなく、サービスやソフト面にも踏み込みたいところです。つまり、住民への接し方とかは個人レベルの経験はあるでしょうが、ここに集まってそれを皆が話し合ったら新しい発見があると思います。そこから、さらにメーカーも巻き込んでいろいろな商品開発、技術開発にまで発展すればいいですね。
塾とは言っても、講師の先生がいて、生徒たちが黒板を見て勉強するというイメージではありません。当面は私が司会役になり、改修に関するさまざまな問題点、課題を参加者で話し合うというようなスタイルを考えています。そうして半年、1年と進めるうちに新しい展開が見え、外部講師を招くということも考えていきたいと思います。
同業の技術者が集まって意見を交わすという機会も、比較的小さな改修業者ではあまりないでしょう。どの工事業者でも月1回程度は会議をしているでしょうが、それは報告会であって勉強会ではないと思います。
当センターではスキルアップセミナーを第2水曜日の午後3時からしており、その日の7~9時ぐらいに実施する予定です。7時が厳しければ、もっと遅くスタートしても結構です。
会社からのトップダウンで行くのではなく、現場代理人が行って交流したいと思う魅力をまずつくりたいですね。
集改センターでは毎年夏に1泊2日の研修会をしていますが、昨年は会員だけでなく、賛助会員にも声をかけたところ、若い現場監督が参加して「他社との交流が面白かった」と言っていました。今回の集改塾もその延長上に考えており、技術者どうしが交流することで、得られるものは大きいと思っています。
*本稿は『日本塗装時報』1951号(2014年3月18日発行)に掲載された松山代表理事のインタビュー記事を元に、一部改題しています。