集改センター副代表枝理事からの投稿です。
2016年2月19日、国土交通省はエレベーター等の適正な維持管理の指針を公表しました。
エレベータの保守管理は、メーカ系の会社がほぼ独占。
独立系の保守会社への修理部品供給が前向きでない。
メーカーは機器の保守点検マニュアルを公開しない。
メーカーは機器の不具合や欠陥を公表しない(リコール)。
自動車メーカーは整備保守業者に、部品、マニュアルを完全公開し、欠陥があればリコールを公表します。
エレベータメーカーはなぜこうも閉鎖的なのか。
車もエレベーターも人命にかかわる機器である。
エレベーターの保守契約は「公正取引」「独占禁止法」に違反していないか。
このような、批判を受けて、国土交通省は数年前から検討を重ねてきたのです。
そして2月19日に「昇降機の適正な維持管理に関する指針」を公表しました。
<指針の概要>
エレベーターの
①「所有者」「保守点検業者」「製造業者」の役割を明確にする。
②所有者が維持管理に関してなすべき事項
③保守点検業者の選定に当って留意すべき事項
④保守点検契約事項のチェックリスト
詳細は下記のHPを参照ください
◆国土交通省HP
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000607.html
【ご参考】パブリックコメント結果
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155120705&Mode=2
2月17日、集改センター松山代表理事がカンサイ建装工業(集改塾の支援金(賛助金)出資会社)に出向き集改塾(出張集改塾)を行ってきました。
カンサイ建装工業では、自社の勉強会「カワセミ会」を通じて社員教育をされています。
今回はそのカワセミ会の貴重な時間をいただき集改塾を開いてきました。
夜7時からの遅い時刻でのスタートでしたが、出席者15名の前で1時間半、「社員の会社における役割と責任」と「集改センターでの業者選定方法」などについて講義しました。
出席者の真剣な眼差しに講師のやりがいのある集改塾となりました。
後日、感想分をいただけるそうなのでとても楽しみです。
以上、ご報告でした。
夕陽丘高等職業技術専門校で集改センターの松山代表理事が講演しました。
集改センターの松山功代表理事は、このほど、府立夕陽丘高等職業技術専門校で、マンション大規模修繕の実際について講演しました。
同専門校の不動産ビジネス実務課は、不動産関係会社への就職をめざす40歳以上の求職者を対象に、不動産取引の実務やOA機器操作などの訓練を行っています。
松山代表理事は「マンション大規模修繕の実際を学ぶ」と題して、2月17日午前9時50分から12時15分まで、大規模修繕工事の各工程を、ビデオ映像などをまじえて分かりやすく説明しました。
集改センターが2014年(平成26年)7月から始まった谷町セントラルハイツの耐震診断業務と大規模修繕工事のコンサルティング業務が2月15日にすべて完了しました。
業務期間約19か月(うち工事期間6ヶ月)といントラルハイツの耐震診断業務と大規模修繕工う長期にわたる業務でした。
集改センターのコンサルタントメンバー達の知識と経験、そして賛助会員である日本土建工業㈱様の施工管理をあわせた集改センターの組織力で無事に引渡しすることができ、管理組合様から感謝状と拍手をいただきました。
集改センター代表理事として、この度の業務に携わった関係者のみなさまのご尽力に感謝するとともにお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
以上、ご報告とお礼まで。
2016年(平成28年)2月3日
第21回 集改塾 (塾生13名)報告
2月32日(水曜日、午後7時00分~8時30分)、今年最初(21回目)の集改塾を開催しました。
今回から塾生による提案による「2級施工管理技士の資格習得」を目指す目的で過去の問題集を塾生が講師を務め他の塾生に問題内容のポイントや正解に導く解説を行いました。
< 塾生(森岡美紀 ダイワテック㈱)の声 >
集改塾という存在は知っていましたが現場代理人でない私には理解できない内容で参加しても意味がないと思い込んでいました。今回初めて参加させていただき驚いたことが沢山ありました。
まず教室の雰囲気でした。勉強という言葉だけで静かな空間に講師の先生の声だけがすると思い込んでいましたので和やかに皆が笑って会話をしながら学べる事で私自身気持ちが楽になりました。次に講師が塾長の松山先生でなく塾生の白石さんであったことです。言葉通り塾生ですから学びに来ているにも関わらず自分の経験で得た内容を共有していただいたことです。
題目は『2級施工管理技士の資格』についてでした。建設業界で働いている限り資格はとても大切な事は理解していますし、二級施工管理技士という言葉もよく耳にする言葉ですが内容は全然理解していませんでしたが建築知識がゼロの私でも答えが出せ、又、問題に行くまでに受験資格や勉強の取り組み方まで白石さんの説明が分かり易く理解できる内容でしたので興味が湧いてきています。
塾長のお話の中で、「1年間精一杯努力するか、何年も努力し続けるか・・・どちらが良いか?」というお言葉がすごく記憶に残る一言でした。
今回の参加で勉強になったことは講義内容はもちろんですが、内容の伝え方、相手がどのように捉えどのように感じ興味を持って記憶に残るかという事です。塾という場に相応しい言葉ではありませんが、楽しい場所で楽しい時間を送れたこと皆様に感謝しております。有難うございました。
興味が湧いたので過去の講義内容を拝見させていただきました。難しそうな内容が一杯で挫折しそうですが皆様に助けていただきながら頑張れれば幸いと思っています。
< 塾長の声 >
集改塾を約2年続けていますが今回の集改塾をみて、私が思い描いていた塾に一歩近づいてきたのかなと思います。先月の新年会そして今回の集改塾での塾生同士の連携する姿をみると、今年、2級施工管理技士にチャレンジし来年合格する塾生が出てくることでしょう!
集改センター恒例のスキルアップセミナーの報告です。
開催日:2016年(平成28年)2月3日(水)
テーマ:「マンション防災への取組テクニック」
講 師:口ノ町一男氏、森山一美氏(防災士、「チーム・アイ」共同代表)
<セミナー概要>
今回は、マンションの防災活動、防災マニュアルの作り方について、専門家をお迎えしての
セミナーを開催しました。
1 災害を予測する。
自分のマンションのハザードマップの作り方。起こりうる災害の想定。
2 リスクを考える。
災害が起こったときのリスクを分析。時間的リスク、地理的リスク、社会的リスク
災害発生から6時間、12時間、24時間 ~ の行動
3日間は「自助」自分で対応する行動と「共助」助け合い。
3 災害リスクに強くなるには!
ハード(備蓄、設備対策)とソフト(自助・共助のルール、要支援者への対応)が必要。
特に防災活動では、住民の連携が最も大切(各自の行動、役割分担、訓練)
4 防災マニュアルの作り方
マンションの特質を分析する。「災害」に強い・弱い。「リスク」に強い・弱い。
分析結果をマトリスク評価し、「重要度」と「実現性」のランク付けを行う。
分析と評価の結果を反映した「防災マニュアル」の作成。
5 マニュアルの周知、防災訓練
マニュアルが完成したら、住民説明会を通じて周知を図る。防災訓練の計画と実行。
災害に強いマンションとは、
① ハード・ソフト両輪の「備え」が整っているマンション。
② 日常の挨拶が交わされ、住民間の「コミュニティ」が形成されているマンション。
③ 緊急時に一歩踏み出せる各自の「行動力」
セミナーでは、5名のグループを作り、リスク分析と評価の実践が行われました。
また「チーム・アイ」の主役「愛ちゃん」が登場し、森山防災士の腹話術で防災訓練が行われ、非常食の試食など、2時間があっと言う間に終了しました。
~ 次 回 開 催予 告 ~
■第136回スキルアップセミナー 2016年3月2日(水)午後3時から
テーマ:「マンション再生&長寿命化」
~マンションの二つの老い(人・建物)について考えてみる~
講 師:松山 功(NPO集改センター代表理事、一級建築士)
集改センターの枝副代表の投稿です。
新築マンションのモデルルームで購入者は、新しい住まいに思いをはせ、最新のシステムキッチンやバスルーム、リビングルームが見事に演出されています。
誰しもが、この部屋を3,500万円と考えて買うのです。
それが、そもそもの勘違いなのです。
3,500万円の価格構成を考えてみましょう。(金額は仮定です)
販売経費・利益:500万円、土地:300万円、建築費:2,700万円
建築費の内訳は、住戸の内装費:1,000万円、共用部分:1,700万円
(共用部分とは、建物基礎、柱、壁、屋根、敷地、外構、設備等)
つまり、購入する部屋は1,000万円(30%足らず)そこそこです。
土地と共用部分に2,000万円(60%)のお金を払っているのです。
マンションの資産価値は、共用部分の管理状況で判断されます。
この共用部分の管理は、管理組合が主体で、組合員が行うのです。
3,500万円というと、一生に一度の買い物ではないでしょうか。
マンションの管理に“無関心”ということは、支払った金額の多くを
放棄しているようなものです。
また、マンションの共有者としての義務を果さず“無責任”というよりほかありません。
管理組合の活動に参加しましょう。
役員の当番が回ってきたら、快く引き受けましょう。
数年に1度、月1回2時間の理事会に参加するだけです。仕事が忙しい等は、言い訳になりません。
理事会参加を通じて、マンションの方々と親交を深めることができ、より充実したマンション生活が実現します。
昨年8月着工した集改センター(担当:田中氏)が設計監理をし、旭技建株式会社(集改センター賛助会員)による大規模修繕工事が、1月23日工事完了をし31日に無事竣工引き渡しを終えました。
コンサルタントメンバーの田中氏そして旭技建の木下現場代理人・柏原副代理人両氏のご尽力が評価され、双方に感謝状を理事長から頂きました。
今回の工事が無事終了したことに[3名の方はもとより、工事関係者の方々に感謝するとともにお礼申し上げます。
集改センター 代表理事 松山 功
無関心”な区分所有者に苦言!と厳しい判決!
自主管理の管理組合(40戸)で役員の成り手がいない。総会に出席する者がわずか。
このような状況で、約10年間、同じ者がしかたなく、理事長、副理事長、会計理事を務めてきたそうです。
会計理事は、印鑑、預金通帳を保管しており、数年にわたり、管理組合の金銭を着服。
預金残高証明書を偽造してごまかしてきたがついに明るみに。
横領罪で3年服役したが返済能力がない為、管理組合は、当時の理事長や監事に4,500万円の損害賠償を提訴。判決は、450万円を支払え!でした。
「理事長は、通帳をチェックすれば簡単に分かったはず。賠償責任はある。しかし、区分所有者の無関心が、このよう事件の最大の要因と認められる。」裁判所は、損害の90%を区分所有者の責任と指摘しました。
役員の成り手がいない! 総会の出席が低迷! 他人まかせ!
「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」第4条で、
①管理組合に、適正な管理を行う努力義務。
②区分所有者に、管理組合の一員としての役割を果たす義務。
を課しています。
無関心では済まされません。“無責任”と言うべきです。