SERIE A 第33節 4/23(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:リッツォーリ氏(Bologna出身)
サンプドリア 1 - 2 クロトーネ(前半1-0)
・(前半21分)サンプ[1] シック
・(後半22分)クロトーネ[1] ファルチネッリ
・(後半35分)クロトーネ[2] ヌワンコ
↑↑©stretto.webより
この日先発のドドも不発
シックのスーパーゴールで先制。後半2点を許して逆転負け・・・って前節と全く同じじゃないか!
[試合前情報]
前節はサッスオーロに逆転負け。エースのムリエルの離脱。そして目標が無くなった事によるモチベーションの低下が出てきた。一方のクロトーネは降格圏内の18位。上のエンポリやジェノアとは勝点9点ぐらい離れており、もはや1戦必勝の状況。メンツ的には若いDFも多くて、サンプの補強と言う目線で見ると面白い。毎年、降格するチームから獲得する選手は結構多いし。前回の対戦では1-1のドロー。そんなに弱くなかった
⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/cc8867e8f6695349ae3c76b02cd21f39
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。前節から変わったスタメンは2人。まずGKヴィヴィアーノが怪我してプッジョーニが先発。さらに日替わりスタメンとなってる左SBは今回はレジーニでは無くドド。これによりキャプテンマークはクアリアレッラの元に。また左MFはリネッティが出場停止の為にプラートが引き続き先発。FWはクアリアレッラ&シックの2トップ。サーラとムリエルは引き続きベンチ外
一方のクロトーネはニコラ監督の4-4-2。先ほど触れた若手DFはセンターバックのチェッケリーニ、フェラーリの2人。共に長身で左利き。荒削りだが、まだ若いので将来は面白いかもしれない。あとは無名な選手が多いが、FWは前回の対戦でもゴールを決められたファルチネッリと大柄なトロッタの2トップ。ファルチネッリはすでに11ゴール。右サイドハーフのスウェーデン代表・ローデンもかなり上がっていたので、実質3トップっぽかったが。スタメンの内10人はイタリア人の国産チーム。いまやこういうチームはほとんど見られなくなっているので、好感が持てる。サンプも2004年あたりはかなり純国産だったのになぁ。元サンプ勢としては控えにメスバーがいる。また来季からサンプ加入が決定しているMFカペッツィもいるが、やはり契約で出場させちゃいけないとかなのかな?
★日曜日15時00分、レギュラー時間で行われた試合。クロトーネは黄緑-黄緑-黄緑の珍しいユニで
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
クアリアレッラ(cap) シック
フェルナンデス
プラート バッレート
(68分ジュリチッチ) (83分アルヴァレス)
トレイラ
ドド(72分レジーニ) ベレシンスキ
シュクリニアール シルヴェストレ
プッジョーニ
ベンチ:GKクラピカス、ファルコーネ DFシミッチ、パヴロヴィッチ
MFパロンボ、チガリーニ FWブディミル
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Crotone(4-4-2) 監督:ダヴィデ・ニコラ
ファルチネッリ トロッタ(75分ヌワンコ)
ナリーニ(80分アコスティ) ローデン(59分ストイアン)
バルベリス クリセティグ
マルテッラ ロージ
フェラーリ チェッケリーニ
コルダツ(cap)
ベンチ:Festa, Viscovo, Claiton, Mesbah, Kotnik, Dussenne, Capezzi, Sampirisi, Suljic.
*
備考:警告:前半16分プラート,後半17分チェッケリーニ,後半34分フェラーリ,38分ファルチネッリ,トレイラ;年間チケット保有者数16.789(1試合平均164.806euro);芝状態良好
<あらすじ>
前半14分 ファーストシュート!敵DFにプレスをかけてボールを奪ったクアリアレッラ、そのままやや遠目のミドルシュート。良いシュートだったがGK上に弾いてからキャッチ
16分 オフサイド!右サイドでシックがボールを受けて、左足でゴールを揺らすがこれはオフサイド
前半21分 シックGoooooL:1-0
→クアリアレッラのパスをトラップ一発で敵DFの頭の上を越して抜き去ったシック。そのままGKと1対1に持ち込み落ち着いてゴールに流し込む。このゴールは今節のベストゴールにも選ばれており、かつてベルカンプがアーセナル時代にニューカッスル相手に決めた伝説のゴールにそっくりと言う話題となった。
以下映像 ⇒https://www.youtube.com/watch?v=xjpvdryoIB8
↑↑©Sampnews24より
25分 バー!シックの素晴らしいフェイントから左サイドからペナ内に侵入して、マイナスのラストパス。プラートがダイレクトで左足でシュートするがバー・・・
27分 マルテッラの素晴らしいロングシュート⇒プッジョーニがナイスセーブ
ロスタイム0分。そのまま終了
前半は1-0。ポゼッションはサンプ17分39秒:クロトーネ10分16秒。ホームに帰ってきて、さすがに降格圏内の相手を内容面では圧倒。特にシックがムリエルの不在を感じさせない活躍。出来れば流れが良いうちにもう1点欲しいかったが。
後半1分 いきなりチャンス!カウンターからブルーノのダイレクトスルーパスで抜け出したシック。最後右足でスライディングシュート⇒威力が弱くGKキャッチ
8分 敵CKをクリアしてカウンター⇒トレイラの絶妙なロングスルーパス⇒ペナ外まで飛び出してきたGKの頭を越そうと、クアリアレッラがダイレクトでループを狙うが、わずかに左に外れる
14分 ローディに代わってストイヤン投入
17分 シックを倒したチェッケリーニにイエロー■
後半22分 ファルチネッリGoal:1-1
→右ショートコーナーからのクロス。ファーまでボールが抜けてきて、トロッタが胸トラから思いっきりシュートっぽいボレークロス。これをGKすぐ前にいたファルチネッリが押し込み同点・・・
↑↑©fccrotone.itより
23分 プラートに代わって同点にされる前から準備していたジュリチッチ投入
26分 ジュリチッチがヘッドで敵を抜いて、3対2のカウンターの形に⇒左を走っていたクアリアレッラにラストパス⇒クアリアレッラが左足でシュート⇒右に外れる
27分 ドドに代わってレジーニ投入
29分 トロッタに代わって”シミー”ヌワンコ投入。ナイジェリア出身の198㎝フォワード。ポルトガル2部リーグの得点王
32分 決定的!左サイドからレジーニのクロス。中央でシックがトラップっぽいスーパーパス。GKの目の前に絶好のボールとなり、クアリアレッラが詰めるが飛び出してきたGKに防がれる
34分 シックを倒したフェラーリにイエロー■
後半35分 ”シミー”ヌワンコGoal:1-2
→シルヴェストレのミスパスをカットしてショートカウンター。左サイドからファルチネッリが左足で完璧なクロス、ファーに突っ込んで来た”シミー”がフリーで右足ボレーを軽々と叩き込み逆転を許す・・・
37分 トレイラとファルチネッリの小競り合い。両者にイエロー■
38分 バッレートに代わってリッキー・アルヴァレス投入。より攻撃的に
ロスタイム4分。このまま終了。1-2。
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ30分47秒:クロトーネ22分11秒
・シュート数はサンプ8本(枠内6本):クロトーネ8本(枠内6本)
・内容は悪くなかったが、油断とモチベーションの差
・決定機で点を取れないとこうなる
・これは大昔からずっと一緒だが、セリエAの中で気が抜ける相手は絶対にいない
・A残留に必死なクロトーネを圧倒できる力がサンプには無かった
・クロトーネは必死にボールを追いかけてしのぎ、少ないチャンスを生かし切った
・シックの株だけまた上がった
・”ファルチネッリ”はサンプキラーだ
・カペッツィは出てこなかったなー
・むこうの左SB、マルテッラでもうちの左SB陣よりは上のような気がするけど。
・カペッツィ以外にも、来季のサンプにここから誰か1人いそうな気がするなー
前節と同じ流れ、今節の方が勝たなければいけない内容だったが・・・やはりサッカーはメンタルに大きく左右されるスポーツだ。目標が無い事による最終的な死にもの狂いさの欠如、そして油断。それがこの試合の全てだろう。クロトーネにあげたこの勝点3が、最終的にジェノア降格に生きる事を祈る。シックのゴールは今後彼がステップアップしていった時に、若かりし頃に既に才能の片鱗を見せていたゴールとして後々語り継がれるだろう。
さて、次は9位-10位の直接対決。実力的にも簡単な相手では無いし、監督がミハイロヴィッチと言う事でモチベーションの元はある。なんだかんだ言って2連敗しているので、ここで止めなければ
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第34節 2017年 4/29(土) 対トリノ@トリノ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜03:45)
’16-’17 SERIE A
33試合 12勝9分12敗 勝点45 得点41 失点41 得失点差+0 現在10位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero149:
C'e' una sola cosa piu sacra dell'inno nazionale.
La maglia della Nazionale.
格言149:
世の中にはただ一つだけイタリアの国歌より神聖なものがある。
それはイタリア代表のユニフォームだ