ほぼ週刊SAMP通信 第33節 SAMPDORIA 0-4 Inter イカルディ、お前の振る舞い、ドリアーニは絶対許さない!!

2014-04-13 21:58:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '13-'14

セリエA 第33節   @ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)

サンプドリア 0-4 インテル
 イカルディのアホな振る舞い、ハンダノビッチのミラクルセーブ連発、早々に退場で一人失い敗戦。

 ☆第33節、清々しい晴れの中、日曜のデーゲーム。

Marcatori
(前半13分)インテル① バカルディ:スローインから右サイドをパラシオが抜け出して、低いクロス。ニアサイドに詰めてきたイカルディが一瞬早くボレーで叩き込み先制。
(後半16分)インテル② サムエル:エルナネスのコーナーキック。密集地帯で頭一歩競り勝ったサムエルが、ヘッドで強烈に叩き込んで追加点。
(後半18分)インテル③ バカルディ:オフサイドぎりぎりで抜け出したパラシオがGKと1対1に。パラシオは落ち着いて左のイカルディにラストパスを提供し、イカルディがトラップミスしながらも左足で叩き込む・・・
(後半34分)インテル④ パラシオ:アルバレスに楔のパスを出したパラシオ。そのままゴールに突っ込んでいき、リターンを貰う。DF陣の間からペナ内に割って入り、GKと1対1を落ち着いて決め4点目
SAMPDORIA <4-3-1-2> 監督ネナド・サキッチ(シニサ・ミハイロビッチ出場停止)
 
 マクシ・ロペス  エデル21分 
 
        サンソーネ
 
            (67分オカカ)
 

ソリアーノ  パロンボ  オビアング 

 
           (84分ロンバルド)   (58分クルスティチッチ)
 

レジーニ           デ・シルヴェストリ

 
  ガスタルデッロ(Cap)ムスタフィ 
 
  
 
         ダ・コスタ 
 
 
 

 ベンチ:GKフィオリッロ、

DFコスタ、サラモン、M・ロドリゲス、フォルナジエール
 
MFレナン、ゾレック、ビャルナソン、セストゥ
 
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Inter (3-5-2): Handanovic; Rolando,  Ranocchia, Samuel; D'Ambrosio, Hernanes (30' s.t. Taider), Cambiasso, Kovacic  (35' s.t. Milito), Nagatomo; Icardi (23' s.t. Alvarez), Palacio.
A  disposizione: Castellazzi, Carrizo, Zanetti, Andreolli, Guarín,  Campagnaro, Kuzmanovic, Botta.
Allenatore: Walter  Mazzarri.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Arbitro: Valeri di Roma  1.
Assistenti: Posado di Bari e Tasso della  Spezia.
Quarto ufficiale: Ghiandai di  Arezzo.
Arbitri addizionali: Celi di Bari e Di Paolo di  Avezzano.
Note: espulso al 21' p.t. Eder per doppia  ammonizione; ammoniti al 13' p.t. Icardi, al 15' p.t. Costa, al 21' p.t. Samuel  per comportamento non regolamentare, al 20' p.t. Eder per simulazione, al 28'  p.t. Ranocchia, al 39' p.t. Soriano, al 20' s.t. Regini, al 28' s.t.  Gastaldello, al 31' s.t. Krsticic per gioco scorretto; recupero 1' p.t. e 2'  s.t.; abbonati 19.108 (rateo gara 156.124 euro), paganti 4.952 (incasso netto  106.077 euro); terreno di gioco in buone condizioni.
 
 
 0対4。結果だけ見れば、「あーまたサンプが強豪のインテルに圧敗したか」とほとんどの人が思うのだろう。しかしこの試合は一つのドラマだった。ゲームと言うより、ドラマだ。正直、この敗戦はもう順位的にはサンプにとってほとんど影響は無い。ただ、もうELも目が無くなり、ホントに上も下も目標が無くなっただけだ。しかし、この試合は多くのドリアーニの胸に刻まれる試合となったであろう。
 
 試合前から因縁はあった。サンプで育ててもらった、先輩FWマクシ・ロペスの元妻をかっさらっていった男、FWイカルディ。この試合の前から両FWの直接対決が相当注目されていた。試合開始前、両FWは眼すら合わせず。そのイカルディが前半13分に先制ゴール。そしてゴールを決めた、サンプのゴール裏の真下でティフォージを挑発するポーズ。これにドリアーニは切れた。サンプベンチ内でも、選手のコスタがブチ切れ。ずっとイカルディを罵り続けてイエローカード。
 
 そして直後に得たPKを、マクシが有ろうことか外してしまう。まぁ間違いなく普通の精神状態では無かったのだろう。その直後に、ドリブルをファールで止められたエデルがシミュレーションを取られてイエロー。そして「なんだそのダイブは」と言うサムエルの挑発に乗ってしまったエデル。サムエルと取っ組み合いになり両者イエローでエデルは退場。あとから考えると、やはりこの前半21分で試合は決まってたのだろう。ただ、10人になったサンプも、前半は猛攻をみせた。PKを含み、4つのミラクルセーブを繰り出したインテルGKハンダノビッチの活躍が無ければ、前半中に追いつき下手すれば逆転していただろう。前半のサンプのシュート数は7本(うち枠内5本)、それに対してインテルは決まったイカルディの1本だけだったのだから。
☆この試合までミハイロビッチは出場停止。怪我でガッビアディーニを欠くためサキッチは4-3-1-2の布陣を敷く。キャプテンのガスタルデッロやムスタフィは怪我で出場が危ぶまれていたが出場。守備重視かオビアングが久々先発。そしてマクシの周囲をエデル、ソリアーノ、サンソーネで固める。

★インテルはマッツァーリ元サンプ監督の十八番の3-5-2。バカルディが先発でパラシオと2トップ。長友は左サイドハーフで先発。元サンプ勢はベンチにDFカンパニャーロや第2GKカステラッツィがいる。

(さあ試合)

  • 前半10分 サンプのオープニングシュートは気合の入ってるマクシ。右タッチライン際から、ドリブルで一人抜いてミドルシュート。しかしGK正面。

前半12分 イカルディGoal そのままゴール下でサンプファンを挑発したイカルディにこの試合初のイエロー

  •    14分 イカルディの振る舞いに逆行したベンチのコスタ。イカルディを「Figlio di Puttana」(売春婦の息子)と罵りまくり、イエロー
  •    17分 ガスタルデッロ、ペナ内でラノッキアに倒されてPK獲得。しかしマクシのPKはハンダノヴィッチのファインセーブに止められる・・・
  •    20分 エデルのドリブルはファールで止められたかに見えたが、判定はダイブ。そしてこの交錯を巡ってサムエルとエデルがやりあい、両者イエロー。エデルは2枚目で退場サンプ、数的不利に。
  •    28分 マクシのドリブルを止めたラノッキアにイエロー
  •    32分 ツケパスを受けたマクシ。反転からシュート。絶妙なコースに飛んだが、ハンダノビッチのスーパーセーブ。
  •    33分 サンソーネが30m位の距離から、左足で強烈な直接FK。しかしゴール右隅へ飛んだボールを、またもやハンダノビッチのスーパーセーブ。
  •    44分 カウンターから右サイドをデ・シルヴェストリが疾走。絶妙なクロスに、走りこんできたソリアーノがダイレクトボレーできれいに合わせる。しかし4度ハンダノビッチのミラクルセーブ。このセーブが一番すごかった。

前半は0-1で終了。イカルディの挑発に燃えたサンプ。数的不利にもかかわらず、圧倒的に攻め立てる。しかしハンダノヴィッチの分厚い壁が立ちはだかる。

  • 後半4分 カウンター、3対2からサンソーネがラノッキアを外してシュート。しかしシュートははるか上。
  •    7分 サンプCKからラノッキアがハンドを犯したかに見えたがノーファール。そこからカウンターをくらい、パラシオのクロス。GKダ・コスタが弾くがガスタクリアで間一髪難を逃れる。
  •   14分 パラシオがスルーパスから抜け出して、GKと1対1.しかしこれはダ・コスタが右手一本でセーブ。
後半16分 サムエルGoal
後半18分 イカルディGoal
  •   19分 ソリアーノの楔のパス。受けたマクシが反転からシュート。これはゴール左にわずかに外れる。
  •   20分 ダンブローシオを倒したレジーニにイエロー。
  •   22分 サンソーネに代わってオカカ投入。2トップへ。代わりざまにオカカはドリブルからシュート。CKとなる。
  •   23分 インテル、イカルディ交代。スタジアムから大大大ブーイング
  •   28分 アルバレスを倒したガスタルデッロにイエロー。ガスタルデッロは次節出場停止
後半34分 パラシオGoal
  •   36分 オカカのスルーパスに抜け出したレジーニのシュート。
  •   38分 元祖キャプテン「パロンボ」に代わって、未来のキャプテン「マッティア・ロンバルド」投入。”鉄人ポパイ”アッティリオ・ロンバルドの息子、ついにセリエAデビュー
  •   39分 ティフォージへのせめてものサービスでロンバルドを出してくれたのだろう。しかしロンバルドはいきなり得たFKを蹴る。ロスタイムは2分。そのまま0-4で終了。

 試合後のコメント:

サキッチ監督「イカルディのあの振る舞いを見れば、彼がどういう人間かわかる」

キャプテン・ガスタルデッロ「イカルディの行為は、サンプティフォージ、育ててくれたクラブ、元チームメイト、全ての人への敬意に欠けている」と

 当たり前だこのやろー。20歳の若造が!バルサのカンテラを首になったのを、再起させてあげたのはサンプのおかげだろう。ゴシップネタはどうでもいい。プライベートは好きにやって構わないと思う。ただ、あのSUDへの態度は絶対許されない。元々、自分一人で点を取るタイプではないし、ドリブルはただ早いだけ。俺でも止められるっつーの。確かに、サンプデビューの頃から元々大物ぶりは感じていた。あれだけブーイングを受けても点を取るあたり、只者ではない。ロマーリオっぽく、今後さらに活躍してしまう可能性もあるだろう。しかし、ドリアーニは絶対許さない。まぁ敵がいると燃えるし、来季は個人的に、是非サンプーインテル観に行きたくなった。

Lombardo  

 言葉が過ぎてしまったが、この試合唯一の明るいニュース。ロンバルドJr.ついにセリエAデビュー。父アッティリオが最後にサンプのユニを脱いでから12年。嬉しいニュースだ。もうあまりモチベーションが無くなってしまったサンプ。悪いニュースでは、オビアングがもう今季絶望というニュースもある。最近出場機会が激減していたのは、筋肉系のトラブルをずっと抱えていたせいらしい。

 大敗を喫したが、ライバルのジェノアがトリノにロスタイムで2点取られて逆転負けした。そのおかげで連敗も順位は変わらず。残り5試合、このロンバルドJrや、フィオリッロあたりを是非試して、来季以降につなげて欲しい。

 次節:セリエA第34節 4/19(土) 対カターニャ @カターニャ 現地15:00Kick Off(日本時間22:00)

 Fooooooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaaaaaamp

  ’13-’14 SERIE A 

 勝点41 33試合 11勝8分14敗 得点 40 失点 49 得失点差 -9 12.