SERIE A 第26節 2/20(土) 20:45@サンシーロ(ミラノ) 主審:マッサ氏(Imperia出身)
サンプドリア 1-3 インテル(前半0-1)
- (前半23分) インテル[1] ダンブロージオ
- (後半12分) インテル[2] ミランダ
- (後半28分) インテル[3] イカルディ
- (後半47分) サンプ クアリアレッラ
良い流れの中、CKで2失点。そろそろ内容で勝っても、負けたら意味無いんだよ!最後にクアリアレッラ、意地のサンプ復帰初ゴール・・
[試合前情報]
勝点差20のインテルとの対戦。インテルとの因縁は深まるばかりだ。以前から非常に両チームを経験した選手・監督は多かったが、この冬のメルカートでより一層その気が強まった。なんせ監督のマンチーニとモンテッラは1996-97年のサンプで2トップを組んでいた仲。その年はモンテッラ22得点-マンチョ15得点と素晴らしいコンビだった。ちなみにサンプはインテルとのサンシーロでの対戦、その96-97シーズン以来20年勝っていない。あの4-3で勝った試合は未だに忘れない。1-3からアウェイで逆転した、私の人生で観た中でも5本の指に入る好ゲームだ→https://www.youtube.com/watch?v=g8My-tf6XxE
なおサンプはこの試合直前に、韓国のサムソン(Samsung)とスポンサー契約を結んだ事を発表。TEMPOTESTとサンヨンモータースより上の、メインスポンサーになる。ずっとユニの真ん中の位置を空けて、胸の上や背中など変な位置にスポンサーを入れていたのはこういう訳だったのだ。今回はサムソンのスマートフォンの新機種発売に併せての発表だった。早速インテル戦の前にはサムソンのPRで、変な360度3Dゴーグルみたいなのをつけて入場した。試合には関係ないだろうけど、こんなおちゃらけた事やってる余裕あるの?ってちょっと思ってしまったけど・・・いずれにせよ世界最高需要の電子機器会社と、世界一美しいユニフォームのコラボが実現した。しかしサンヨンと言い今年のサンプは韓国づいており、そのうち韓国代表選手獲得するとか言い出さないだろうな?
サンプは前節の3-4-1-2から、再び3-4-2-1に戻す。怪我人状況は前節からほぼ変わっておらず、FW陣以外のスタメンは前節同様。一応ベンチには”ロロ”とモイサンデルが帰ってきた。逆にペレイラが怪我でアウト。キャプテンのソリアーノは再びボランチの位置で。前線はサンプ移籍後初めてリッキー・アルヴァレスがスタメン。コレアとのダブルトップ下でクアリアレッラのワントップを支える。カッサーノとムリエルは控えスタート。ちなみにサンプの元インテル勢はドド、シルヴェストレ、ラノッキア、リッキー、カッサーノ、パロンボ。更に現在レンタルで武者修行に出されているボナッツォーリとロッカもいる。
一方インテルも7試合勝ち無しと不調。開幕当初は1-0の勝利が多く一時は首位を走っていたが、最近は1-0を守れない。この試合はコンドグビア、メデル、アレックス・テレスの3人が出場停止。我らが元アイドル”エデル”と逆賊イカルディのmade in SAMPの2トップ。+右ビアビアニー、左ペリシッチの4-4-2とも4-2-4とも取れる布陣だ。最近マンチョの信頼を勝ち得た長友は4試合連続先発出場。指揮官も良く知るサンプの左SBドド対策の為に、長友は右SBで起用される。結果的にこの采配はかなり当たっていた。インテルの元サンプ勢はまずマンチーニ監督。さらにエデル、イカルディ、ビアビアニー、ベルニ(第3GK)。
★土曜ナイターで行われたANTICIPO。スタンドには”IL FENOMENO”ロナウド、”Special One”モウリーニョ元監督の姿が
↑↑この日本人っぽい娘たちはサンプファン!・・・では無く長友ファンだろうなぁ、きっと。パニーノ美味しそう
↑↑サンプファンもちゃんといますよー。土曜夜なのでやや少なめ
SAMPDORIA <3-4ー1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ
クアリアレッラ
コレア アルヴァレス
(70分クルスティチッチ) (84分クリストドゥロプーロス)
ドド イヴァン(68分ムリエル)
ソリアーノ(Cap)フェルナンド
シルヴェストレ カッサーニ
ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFモイサンデル、デ・シルヴェストリ、シュクリニアール MFパロンボ FWロドリゲス、カッサーノ
インテル(4-2-4):ハンダノヴィッチ;長友,ミランダ,ムリーロ,ダンブロージオ;F.メロ,ブロゾヴィッチ(43′s.t.ヨヴェティッチ);ビアビアニー(33′ s.t. ニュークリー),イカルディ,エデル(18′s.t.リャイッチ),ペリシッチ
控え:カリーゾ,ベルニ,J.ヘスス,パラシオ,サントン,ゾンタ,ポパ,マナイ
監督:ロベルト・マンチーニ
備考:警告:前半18分ラノッキア,33分ドド,42分ブロゾヴィッチ,後半5分ミランダ,27分長友;観客39.055人;芝状態そこそこ
<あらすじ>
前半10分 イヴァンがタッチライン際で折り返して、角度の無い所からクアリアレッラが強引にシュート。良いシュートだったがGKハンダノヴィッチはCKに逃れる
→そのCK。右からのボールをラノッキアが豪快なヘッドで合わせるがわずか上
17分 エデルを後ろから倒したラノッキアにイエロー■
前半23分 ダンブロージオGoal 0-1:
→右からブロゾヴィッチのCK。中央でムリーロがヘッドですらし、ファーでフリーになったダンブロージオが左足ボレーで叩き込む
32分 ビアビアニーを後ろからスライで倒したドドにイエロー■
38分 PKだろ!ペナ内、ソリアーノのラストパスからコレアがシュート→ダンブロージオが手で防ぐ・・・当然PK、かと思いきや見逃され!
41分 コレアを倒したブロゾヴィッチにイエロー。次節出場停止■
ロスタイム0分。そのまま終了
前半は0-1。サンプは良い流れで試合に入る。強豪相手に引くわけでは無く、恐れずにラインも保ちボールを展開する。しかし良い流れの中、得点を奪えずにたった1本のCKから先制を許してしまう・・・CKの守備は今年はものすごく弱い。インテルではビアビアニーが持ち味のスピード・縦への突破を生かして目立っていた。また特徴を良く知られているドド対策で、長友を右に置いたマンチョ采配は効果抜群だった。ドドもキレが無いわけでは無く、おそらく他のSBだったらもっとチャンスを創っていただろう。サンプでは初先発起用に答え、リッキーは頑張った。しっかりしたボールキープから、効果的なパスを何本も供給。もう少しシュートまで行ければ良かったが。後半は攻めなければならない
後半5分 コレアのドリブルを引っ張って止めたミランダにイエロー■
6分 そのFKから大チャンス!フェルナンドがゴールに向かって低い早いボールを蹴り、ニアでドドがバックヘッドですらす。わずかに枠を外れたボールにラノッキアも突っ込むが、惜しくも届かず・・・
後半12分 ミランダGoal 0-2:
→左からブロゾヴィッチのCK。ファーでフェリペ・メロがヘッドで折り返し、ミランダがヘッドで叩き込む。ヴィヴィアーノも懸命にかきだそうとするが、すでにボールはゴールイン
18分 元サンプのエデルに代わってリャイッチ
↑↑エデルは、しかし似合わないなーー
23分 イヴァンに代えてムリエル投入。2トップへ
26分 ドドとの1対1で長友ハンドを取られてイエロー■
後半28分 イカルディGoal 0-3:
→ムリエルの雑なトリッキーパスをカットされてカウンター。ブロゾヴィッチの縦パス1本。ラノッキアが対応をミスり、イカルディが独走。最後GK1対1からゴールに流し込む
33分 サンプ:コレアに代わってクルスティチッチ投入。なんと今季初出場
41分 疲れの見えたリッキーに代わってクリストドゥロプーロス投入
43分 フェルナンドのスルーパスからムリエルシュート。GK足でセーブ
後半47分 クアリアレッラGoooooL!! 1-3:
→ムリエルのスルーパスからクアリアレッラ、ダイレクトで対角線のスーパーシュート。意地の一発は、ゴールポストに当たってゴールに吸い込まれる。うれしいサンプ復帰初ゴール!・・・まぁ焼石に水だが
ロスタイム3分 そのまま終了
(ポイント)
・ポゼッションはインテル23分16秒:サンプ28分33秒
・シュート数はインテル6(枠内3):サンプ11(枠内3)
・と言う通り、内容は決して悪くは無かった
・得点は取れるが、とにかく去年との差は守備。特にセットプレーの守備と集中力
・新しい選手も多いし、連係も含めてまだまだ
・モンテッラは0-3の時点で、出場機会が少なかったクルスティチッチとクリストドゥロプーロスをおそらく試した
・クルスティチッチもSNS用に逆賊とこんなユニ交換してるようじゃ、レギュラーなんて程遠いだろう。まぁサンプユースで育った仲間ではあるが
重症は続く。確かに2試合連続ハンドが取ってもらえず、判定に対する不満もある。しかし毎回先制され追いかける展開。一番の問題は守備、チームプレー。名前だけでサッカーは勝てないのだよ。さすがにモンテッラに対する批判も出てきた。次はホームで19位フロジノーネ、そして20位ヴェローナと連戦。ここ取りこぼすと、本気でB落ちも見えてくる。
Foooorza Saaaamp!!
’15-’16 SERIE A
26試合 6勝7分13敗 勝点25 得点 37 失点 46 得失点差 -9 現在17位