保存版 サンプドリア '16-'17 完全選手名鑑 2/2号 新加入選手特集!!

2016-09-11 11:38:55 | 保存版 サンプ名鑑

’16-’17 夏メルカート 新入団選手

1.セリエBのクロトーネからFWのアンテ・ブディミルを獲得。180万ユーロで完全移籍。クロアチア人で、”NEXT マンジュキッチ”の異名をとる。190cmの長身を生かしてヘッドが強い。そしてスピードはあまり無いが左利きを生かした独特のドリブル、そしてシュートからゴールを量産する。昨季はエースストライカーとして40試合に出場して16得点。さらにコパイタリアのミラン戦でもゴールを奪った。クロトーネのセリエA昇格の立役者と言えよう。舞台をセリエAに移して、順調なステップアップとなるか?

↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

Ante Budimir 47 アンテ・ブディミル

  • ポジション:FW
  • 1991年7月22日生まれ(25歳)
  • ボスニア・フェルツェゴビナ ゼニカ出身(クロアチア人)
  • 190cm 71kg
  • 昨季:クロトーネ(セリエB) 40試合16得点

2.昨季獲得して、そのままセリエBのペスカラにレンタルされていたMFルーカス・トレイラが武者修行を経ていよいよサンプに帰ってきた。まだ弱冠20歳の小兵。テクニックに優れた本職・ボランチ、トレクアルティスタも出来るMF。小柄ながら、持ち前のガッツでボール奪取能力も高い。そして一度ボールを奪えばスピードを生かしたドリブルで攻めに転ずる。同じくペスカラから巣立った為”新しいヴェッラッティ”とも呼ばれ、ハムシクとガルガーノの良い所を併せ持った選手とも呼ばれている。昨季はペスカーラのセリエA昇格に大きく貢献。プレーオフでも得点を決めた。ミランに行ったラパドゥーラ、インテルが保有権を買い取ったカプラーリとのペスカラトリオは大変魅力的だった。

 サンプがフェルナンドの残留にそれほど固執しなかったのは、彼の存在が有るからかもしれない。フェルナンドの代わりとして、トレイラがレギュラーを取って活躍してくれるのが一番良い。不安な点は若さとフィジカルか。パロンボにボランチのなんたるかを教わると良い。攻撃センスはトレイラの方が既にあると思うが。

 Lucas Sebastian Torreira 34 ルーカス・セバスチャン・トレイラ

  • ポジション:MF
  • 1996年2月11日生まれ(20歳)
  • ウルグアイ フライ・ベントス出身
  • 167cm 63kg
  • 昨季:ペスカラ(セリエB) 29試合4得点

3.FW陣にはもう一人の補強。チェコのスパルタ・プラハからFWのパトリック・シックを獲得。400万ユーロで完全移籍。20歳のFW相手にこの金額は、サンプとしてはかなりの投資と言えよう。実際サンプはかなり長い期間彼を追いかけていた様子で、シック自身もサンプを選んだ決め手として「ずっと僕の事を追いかけてくれていたから」と言っている。シックは今回のEURO2016のチェコ代表候補28人まで選ばれていた。と言うか、本選直前の5月にサプライズ初選出。その親善試合でデビューいきなり初得点を決めて、シンデレラボーイ的にそのまま本戦に選ばれるのではと言われたが、惜しくも本戦出場はならなかった。

 彼もブディミルと同じ左利きのストライカーだが、シックの方が圧倒的にスピードは有る。目標とする選手はイブラヒモビッチと言っているように、背も高いしオールラウンドなFWになれる可能性を秘めている。今のところトップ下での起用が多くなっているが、代表時のように点取り屋の素質もあるはずだ

 Patrik Schick 14 パトリック・シック

  • ポジション:FW
  • 1996年1月24日生まれ(20歳)
  • チェコ共和国 プラハ出身
  • 186cm 73kg
  • 昨季:ボヘミアンズ(チェコリーグ1部) 27試合8得点
  • チェコ代表:1試合1得点

4アタランタのレジスタ、ルカ・チガリーニを推定350万ユーロ、完全移籍で獲得。長短のパスを自在に操るレジスタ。20歳の時にすでにパルマでセリエAデビューして17試合に出場。3年パルマでプレーした後、アタランタ-ナポリ-セヴィージャ-そしてアタランタでまた5年。セヴィージャ以外ではほぼレギュラーとして試合出場を積み重ねた。近年はアタランタでキャプテンも務めて中核となっていた。同じタイプのピルロがいたためにアズーリには縁が無く、招集はされた事があるも試合出場は無い。幼少期に元サンプのDFアンドレア・コスタと同じサッカークラブ(Bismantova)でサッカーを始めており、今回のサンプ移籍にも幼馴染の彼の強い勧めがあったらしい。

フェルナンドの代わりとして、オスティはかなり強く彼を追いかけていた。怪我で出遅れ、トレイラにボランチのレギュラーを奪われている状況。ここからの巻き返しに期待がかかる。まだまだ老けこむ歳では無い 

 ↑↑©tuttosportより

 Luca Cigarini 21 ルカ・チガリーニ  

  • ポジション:MF
  • 1986年6月20日生まれ(30歳)
  • モンテッキオ・エミリア出身
  • 175cm 72kg
  • 昨季:アタランタ 25試合2得点

5.セリエAのクロトーネから左SBのダニエル・パヴロヴィッチを獲得。クロアチア人の親を持つが、生まれも国籍もスイス人。元々スイスのグラスホッパーで5年間活躍しており、彼らが保有権を持っていた。そこからフリートランスファーでの移籍、2年契約(3年目はオプション)。昨季はセリエA初挑戦でまずますの活躍を見せた。長所は左足のキックで、主に左サイドからのクロスで6アシストを記録している。これは昨季のセリエAディフェンダーの中で最多記録。信頼を掴んできたシーズン終盤はFKキッカーも度々務め、ゴールこそ奪えなかったが惜しくもバーには2回当てている。8月終盤についに加入したドドとの定位置争いか。開幕2節はレギュラーで出ているが、まだわからない。掘り出し物となるか!? 

↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

 Daniel Pavlovic 20 ダニエル・パヴロヴィッチ 

  • ポジション:左SB
  • 1988年4月22日生まれ(28歳)
  • スイス Rorschach出身(スイス人)
  • 183cm 77kg
  • 昨季:フロジノーネ 22試合0得点6アシスト 

 6ポルトガルのベンフィカからトレクアルティスタのフィリップ・ジュリチッチをレンタルで獲得。買い取りオプションの金額は300万ユーロに設定された模様。2年前にドイツのマインツが彼を買い取りオプション付きのレンタルで獲得した時には1250万ユーロの値段がつけられていたから、活躍すれば儲けものと言えるか。昨季の冬からベルギーのアンデルレヒトでレンタルでプレーしており、半シーズンで17試合1得点。サンプはプラートと同時にこのジュリチッチも狙っていたわけだ。まだ若いが、すでにセルビア代表で24試合出場しており4得点。代表でミハイロビッチが監督だった事や、クルスティチッチと共にプレーした事も有り、サンプは良い所だと聞かされていたようだ。

 17歳の時からすでにオランダのヘーレンフェンでデビューし、ここでは4年間で99試合20得点と活躍。その後ベンフィカではすでにチャンピオンズリーグも経験している。ただ、ビッグリーグでの経験がまだ無く、特に守備の強いセリエAで通用するかは全く未知数。とりあえず右利きで、スピードがあってドリブルが得意。過去の映像をパッと見ただけではコレアの方が上っぽいが、代わりが務まるかどうか・・・昔からサンプでは旧ユーゴ系の助っ人は活躍してきたので(カタネッチ、ミハイロビッチ、ユーゴビッチ等)、そこに期待しよう。

ただ、最終的にプラートの加入が決まり彼の立ち位置はかなり厳しい物に・・・シックやブルーノ・フェルナンデスもトップ下でプレーできるだけに、彼は余程頑張らないと出番は無い 

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

 Filip Đjuričić 23 フィリップ・ジュリチッチ 

  • ポジション:MF
  • 1992年1月30日生まれ(24歳)
  • セルビア Obrenovac出身(セルビア人)
  • 181cm 72kg
  • 昨季:アンデルレヒト(ベルギー1部) 17試合1得点
  • セルビア代表:24試合4得点 

7ポーランドの至宝、カロル・リネッティを推定300万ユーロ、完全移籍で獲得。今回のEURO2016にも試合出場こそなかったが、弱冠21歳ながら背番号8を与えられて選出された期待の新星。スピード、テクニックを併せ持った攻撃センス溢れるミッドフィルダー。トップ下、もしくは左右のMFを務められる。サンプの事は2013-14に在籍していた同胞DFサラモンに聞いて良いイメージを持っていてたらしい。セリエAは厳しいリーグだが、一新されたMF陣の中で1年目からレギュラーを取る働きを期待される。開幕2戦は非常に良い出来で、かなり期待を持たせる。

↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

Karol Linetty 16カロル・リネッティ 

  • ポジション:MF
  • 1995年2月2日生まれ(21歳)
  • ポーランド Żnin出身
  • 176cm 73kg
  • 昨季:レフ・ポズナン(ポーランドリーグ) 28試合3得点
  • ポーランド代表:10試合1得点

8ポルトガルの至宝、ブルーノ・フェルナンデスを推定100万ユーロ+買い取りオプション付き(600万ユーロ)のレンタル移籍で獲得。前々から噂には上っていたが、今回のリオ五輪にレギュラーとして出場していたので正式発表が遅くなった。9月で22歳になる若さながら、すでにウディネーゼのレギュラーとしてセリエAを3年戦っている。ポルトガルではルイ・コスタ2世と言われている選手で、ファンタジー溢れるMF。トップ下やサイドの攻撃的MFが本職ながら、ストラマッチョーニ監督時代はレジスタにコンバートされてプレーの幅を広げた。サンプでは背番号10を与えられ、ポスト・ソリアーノとしての期待がかかる。ユース世代からずっとポルトガル代表としてプレーしており、U-21時代はキャプテン(7試合2得点)。そのままオリンピック代表にも選ばれて、10番をつけて3試合に出場。ホンジュラス戦では2アシストを決めて、ポルトガルのグループ首位通過に大きく貢献した。しかし、決勝トーナメントでドイツに粉砕されてそのままサンプ入りを果たした。

セリエAの経験が豊富なだけに、そんなに心配はいらないだろう。ただプラート、リネッティと攻撃的なMFが多い為バッレートと戦術的バランスを見ながらの起用が増えるかもしれない。背番号10番の意地を!

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

Bruno Fernandes 10 ブルーノ・フェルナンデス 

  • ポジション:MF
  • 1994年9月8日生まれ(21歳)
  • ポルトガル Maia出身
  • 180cm 75kg
  • 昨季:ウディネーゼ 31試合3得点
  • ポルトガル五輪代表:3試合0得点

9.至宝シリーズ第3弾。今度はベルギーの至宝、デニス・プラートの獲得がついに現実のものとなった。推定900万ユーロ+ボーナスで完全移籍。5年契約。契約解除金は2600万ユーロに設定された。アンデルレヒトで17歳でデビューしたトップ下が本職のファンタジスタ。アンデルレヒトの6年間通算で182試合27ゴール39アシスト。昨季は元サンプのオカカとも共にプレーしており、サンプについては聞いていたようだ。若いのにすでにCLやELも経験しており、代表でもベルギー代表は近年タレント揃いなのでなかなか出番は無いが、弱冠22歳でA代表デビューも果たしている。コレアに代わって新しいサンプのトップ下の希望の星となれるか!?注目の背番号は18番を選んだ。フェレーロは「イケメンの彼の獲得で、女性ファンも増えるだろう」と語っている・・・

第2節でサンプデビューを果たし、ちょっとだけ片鱗を見せた。大ブレイクを期待しよう

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

 Dennis Praet 18 デニス・プラート 

  • ポジション:MF
  • 1994年5月14日生まれ(22歳)
  • ベルギー Leuven出身
  • 181cm 78kg
  • 昨季:アンデルレヒト 37試合6得点
  • ベルギー代表:1試合0得点

10.移籍最終日に決まったのはセンターバックのルカ・クラインツ。様々なセンターバックの名前があがっていた中、サンプが選んだのは彼だった。実はジェノアの下部組織にいた事もある彼は、イタリア6年目。一昨年のチェゼーナではセリエAも22試合経験している。恵まれた体格を生かした屈強なセンターバックの彼の、目指すアイドルは「ネマニャ・ヴィディッチ」。彼のように激しく汚いディフェンスに憧れていると言うフレーズは、個人的には期待できる。スロヴェニア代表に彼を初選出したのは、サンプスクデットメンバーの「スレトコ・カタネッチ」監督と言うのは何かの運命かもしれない。昨季のカリアリでは、MFデッセーナ、GKストラーリ、DFサラモンらの元サンプ勢からサンプの良い噂をたくさん聞いてきた。だから移籍最終日に突然サンプのオファーを聞いた時にも、すぐOKしたんだと言った。とりあえずシュクリニアールを含めたレギュラー争いか

 ↑↑©Krajncオフィシャルtwitterより

Luka Krajnc 15 ルカ・クラインツ 

  • ポジション:CB
  • 1994年9月19日生まれ(21歳)
  • スロヴェニア Putj出身
  • 187cm 86kg
  • 昨季:カリアリ 21試合0得点(セリエB)
  • スロヴェニア代表:2試合0得点

11.同じく最終日に決定したのがスタンリー・アムジーの帰還。昨季はサンプのサテライトクラブ、ポルトガル2部リーグのオルハネンセで修業を積まされた。ナイジェリア五輪代表としてリオ・オリンピックにレギュラーとして6試合に出場。銅メダル獲得に貢献した。その活躍が認められた形だ。左足のキック力が売りの左SB。サイドバックとしては大柄で、スピードよりパワー型だ。本人も言うとおり守備より攻撃に秀でており、まだまだセリエAの守備にはほどほど遠いと思うが、攻撃力と将来性を含めていち早くサンプトップチームに呼ばれたのであろう。ちなみに五輪の日本対ナイジェリアで、日本の1点目のPKを献上したのが彼だ。ナイジェリア代表の左SBと言えば、私の好きだったセレスティン・ババヤロ。彼とタイプは違うが、彼ぐらい活躍できる選手になれますように 

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

Stanley Amuzie 3 スタンリー・アムジー 

  • ポジション:左CB
  • 1996年2月28日生まれ(20歳)
  • ナイジェリア Lagos出身
  • 186cm 85kg
  • 昨季:オルハネンセ 14試合1得点(ポルトガル2部)
  • ナイジェリア代表:2試合0得点
  • ナイジェリア五輪代表:6試合0得点(銅メダル)

12.純粋な新加入では無い選手たちシリーズ

  • 一度はレンタル期限切れでインテルに戻ったドドの再加入
  • 移籍最終日に、委ねられていたカルロス・カルボネーロのレンタル期限延長のオプション行使

↑↑©U.C.SAMPDORIA オフィシャルページより

  • レンタルバックしてチームに留まったのはDFヴァスコ・レジーニ、MFミルコ・エラモGKアンドレア・トッツォ
  • ユースから昇格したGKティタス・クラピカス。彼はプリマヴェーラの正GKとして試合に出場しつつ、トップチームの雰囲気を練習とベンチで感じる事になりそう
  • 「カペッツィ」「パルンボ」の若手MF2人を獲得して、そのまま現所属各クラブにレンタルで修業を積ませる。トレイラの再現を狙う、将来への投資も行っている。

☆MF Leonardo Capezzi レオナルド・カペッツィ

(クロトーネから100万ユーロで完全移籍→クロトーネにレンタル移籍)

  • ポジション:MF
  • 1995年3月29日生まれ(21歳)
  • フィレンツェ郊外 Figline Valdarno出身
  • 178cm 72kg
  • 昨季:クロトーネ 32試合2得点(セリエB)
  • イタリアU-21代表:2試合0得点

☆MF Antonio Palumbo アントニオ・パルンボ

(テルナーナから70万ユーロ+将来売却の際の15%で完全移籍→テルナーナにレンタル移籍)

  • ポジション:MF
  • 1996年8月6日生まれ(20歳)
  • ナポリ出身
  • 182cm 73kg
  • 昨季:テルナーナ 15試合3得点(セリエB)
  • イタリアU-20代表:0試合0得点

13.一応載せとくが、今季いの一番に加入が決まった選手。ローマのセンターバック、レアンドロ・カスタンをレンタルで獲得(レンタル料50万ユーロ)。その彼がまさか開幕戦前にいなくなるとは思わなかった・・・要はジャンパオロが自分のサッカーに合わないと彼に通告して、彼も移籍を希望したのだ。ジャンパオロ的にはレジーニ以下だったという事だ。ロロと一緒にミハイロビッチ監督率いるトリノへ旅立った彼。ジャンパオロの眼が確かで、カスタン獲らなくて良かったと言う結果が出るよう現サンプのDF陣の活躍を期待したい。

Leandro Castán × レアンドロ・カスタン

  • ポジション:DF
  • 1986年11月5日生まれ(29歳)
  • ブラジル ジャウ出身
  • 186cm 80kg
  • 昨季:ローマ 5試合0得点
  • ブラジル代表:2試合0得点

**************************

↑↑下段3人が左からカペッツィ、パルンボ、アムジー

夏のメルカートの結果、サンプには(レンタルも含めて)こんなにも将来期待持てる選手たちがいる。5年前ぐらいから、我々はウディネーゼのようなスタイルを目指すと言っており、それは非常に良いと思う。スカウト網を最大限利用して、世界各国から有望な若手を獲得して育てて売る。同じ位の力量なら必ず若い方を選ぶ。そして育てて売る、と。それはユース世代への投資にも表れている。ただ昔からサンプは良い選手を輩出するが、いざ高額で売却してお金を得るとそれの使い道が下手だ。オルテガ、クリンスマン、オマン・ビイク、シニョーリなどなど数え上げたらきりが無い。

↓↓ここ2年だけで、サンプが放出した選手でベスト11を組むとこんな魅力的なチームが出来る

   エデル イカルディ

      コレア

 オビアング  ソリアーノ

     フェルナンド

ズカノヴィッチ  デ・シルヴェストリ

  ロマニョーリ ムスタフィ

       ロメロ

それに加えてパロンボがいなくなったら、長年サンプに在籍しているいわゆるバンディエラがいなくなる。今の若手達の中で、何人かはサンプの骨格を作るべく、長く在籍する選手が出てきて欲しい物だ。育てて売るだけではなく、どこかのタイミングで最大限のタレントが集まった時には多少のお金をかけてもタイトルを獲りに行かないと、一生セリエA中位のチームから抜け脱せない

と言ったところで、第3節のプレビュー↓↓

次節:セリエA第3節 2016年 9/11(日) 対ローマ@ローマ 現地15:00Kick Off(日本時間22:00)

[試合前情報] 

ロマニスタであるフェレーロ会長にとっては独り相撲ダービーみたいな試合だが。ジャンパオロにとっても、エンポリで名をあげて、エンポリに家があるスパレッティ監督は良い先輩みたいな感じ。お互いパスを回し攻撃的なサッカーは面白そうだ。ローマも1勝1分スタート。現時点で3,4位の対決でもある。代表ウィークで選手がとられていた為に、やや選手のコンディションによってはスタメンが変わる可能性があるが、サンプは基本は1,2戦と変わらないだろう。ちなみにプラート(ベルギーU-21)対シック(チェコU-21) の試合の結果は、ポストに当ててしまったシックに対してプラートは先制点を叩き込みベルギーU-21が2-1で勝った。プラートは10番でキャプテンだ。

サンプの予想スタメン

SAMPDORIA <4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ   

   クアリアレッラ ムリエル

     アルヴァレス

リネッティ     バッレート

      トレイラ 

パヴロヴィッチ   サーラ

  レジーニ シルヴェストレ 

      ヴィヴィアーノ 

Sampdoria:何点か不確定要素は、ムリエルのコンディションが戻ってるか。あと左SBドドとパヴロヴィッチはどちらか分からない。MFでフェルナンデスとプラートは共に代表でフル出場しているので、おそらくまだベンチスタートなのではないか?

 一方のローマは(4-3-3):

GK シェチェスニー

DF ブルーノ・ペレス、マノラス、ヴェルメーレン、ファン・セスス

MF パレデス、ストロートマン、ナインゴラン

FW サラ、ジェコ、ペロッティ

ROMA:スパレッティは4-3-3を採用。DF陣でヴェルメーレンの怪我の状況でスタメンが危ぶまれているが。パレデスはジャンパオロの昨年の教え子。恩をあだで返すか。FW陣ではそろそろトッティの出番が有るのではないかと言われているが・・・サンプ戦にやたら強いイメージのトッティだから、いないだけで嬉しい。これ以外にもフロレンツィやデ・ロッシ、エル・シャーラウィなどもいるし、やはりローマは強いな。相手にとって不足無し!

さあ開幕3連勝だー!!


保存版 サンプドリア '16-'17 完全選手名鑑!! 1/2号

2016-09-11 00:41:49 | 保存版 サンプ名鑑

2016-17

 70周年を迎えた新生ヤング・サンプはこんなチーム!!

 開幕2連勝と言うこれ以上無いスタートをきった新生サンプ。そして開幕2試合戦った後に、夏のメルカートが締め切られた。恒例の最終日駆け込み補強。サンプは最後の最後にセンターバック「ルカ・クラインツ」を獲得して夏のメルカートを締め切った。今年もまず監督の交代がトップニュース。やり直しのシーズンになるはずだったモンテッラはミランに引き抜かれ、代わりにミラン行きが噂されていた若手有望監督のマルコ・ジャンパオロが招聘された。これにより、フォーメーションも"アエロプラニーノ"とガラッと変わり、若手中心のジャンパオロの意向も汲んだ補強となった。

昨年のスタメンからみると、半分以上が変わっている。メルカートの序盤から「フェルナンド」、「コレア」、「ソリアーノ」の昨季までの中核選手達、極めつけは一旦は今季のキャプテンにまで任命された「デ・シルヴェストリ」まで放出してどうなる事かと思った。それに対して補強はとにかく若手に固執した補強。各国の代表になりたてだったり、アンダーの代表のエースやキャプテン、将来の「OOOの至宝」と言った選手がやたら多い。一昔前のウディネーゼと状況が似ており、世界中からスカウト達が探し出してきた若手が集結してきている。そこで10年位まではほぼイタリア人純血チームだったサンプに、現在なんと17ヶ国もの所属選手がいる。

  1. イタリア 9人(クアリアレッラ、パロンボ、チガリーニ、エラモ、サーラ、レジーニ、ヴィヴィアーノ、プッジョーニ、トッツォ)((+カサ坊・・・))
  2. アルゼンチン 2人(リッキー、シルヴェストレ)
  3. コロンビア 2人(ムリエル、カルボネーロ)
  4. ポルトガル 2人(フェルナンデス、ペレイラ)
  5. ブラジル 1人(ドド)
  6. チェコ 1人(シック)
  7. クロアチア 1人(ブディミル)
  8. ベルギー 1人(プラート)
  9. セルヴィア 1人(ジュリチッチ)
  10. ポーランド 1人(リネッティ)
  11. パラグアイ 1人(バッレート)
  12. ウルグアイ 1人(トレイラ)
  13. スイス 1人(パヴロヴィッチ)
  14. スロヴァキア 1人(シュクリニアール)
  15. スロヴェニア 1人(クラインツ)
  16. リトアニア 1人(クラピカス)
  17. ナイジェリア 1人(アムジー)

その中で一番高かった補強は「プラート」だった。ベルギーの将来を背負って立つと言われている彼。ギリギリでの獲得だったのでまだ真価を発揮していないが、彼にはコレアを超えるトップ下へとの期待がかかる。「プラート」「B・フェルナンデス」「リネッティ」「トレイラ」の20-22歳の若手MFカルテット。勝手に私が「ヤングサンプカルテット」と呼んでいるこの4人の補強が一番大きく、魅力的だと思う。それ以外にも、FWシック、DFクラインツ、昨年獲得したシュクリニアール、ペレイラ等将来有望な若手は多く、23歳以下でも十分レギュラー11人が組めるほどだ。さらに「カペッツィ」「パルンボ」の若手MF2人を獲得して、そのまま現所属各クラブにレンタルで修業を積ませる。トレイラの再現を狙う、将来への投資も行っている。

総括的にはMFが質・量ともにかなり充実している。やや選手過剰なぐらいだ。GK陣も問題無い。FWはカッサーノを干した事によりややコマ不足。カッサーノは戦力的にも必要だと思うんだけどな・・・DF陣は、特にサイドバックに攻撃的な選手しかおらず全体的にもやや不安だが、あとはジャンパオロを信じて任せるのみ。おそらくモンテッラのままだったら、このような補強では満足せず、この大胆な若返りは実現しなかっただろう。それでは、全体の陣容を見ていこう

SAMPDORIA 2016-17(2016・9・10現在) ※赤字が新加入選手

FW陣  ムリエル クアリアレッラ   

          (シック)       (ブディミル)(カッサーノ)

FW陣 6.5⇒とにかくムリエルの覚醒にかかっている。クアリアレッラは計算できるが、逆に想像している以上の結果はもたらさないだろう。コンビもそれほど悪く無いので、少なくとも冬まで頑張って欲しい。その間に新加入2人の成長を待つ。シックはトップ下としてかなり起用されているが、ゆくゆくはセリエで通用するFWになれるか?ブディミルはスーパーサブとして活路を見いだせるか?ベルヘッシオ→ロドリゲス路線を辿らない事を祈る。最後にカッサーノ。正直FWの層は厚く無いし、彼見たいなタイプはいないので、教育係(ホントにカサ坊が出来るかは微妙だが…)としても必要だと思うが。ただ、フェッレーロだけが悪役みたいに扱われているが、本当はジャンパオロがいらないと言ってる気はするが

MF陣    プラート

            (アルヴァレス)(ジュリチッチ)

リネッティ トレイラ  B・フェルナンデス  
 (エラモ)        (パロンボ)      (バッレート)
              (チガリーニ)    (カルボネーロ)

 

MF陣 8⇒一番人が入れ替わったのがMF。昨年のレギュラー陣はほぼいなくなった。チガリーニが怪我で調子が上がらないうちに、チビのトレイラが嬉しい誤算でボランチを確固たるものにしつつある。リネッティはすぐさま違いを見せつけレギュラー。プラートとフェルナンデスは加入が遅かった為にまだ本領を発揮していないが、その最中、サブにはなるまいと昨季から残留組のリッキーとバッレートが存在をアピールして頑張っている。元代表コンビが意地を見せるか?ヤングサンプカルテットが中心になっていくだろうが、全体的に層は厚くなった。カルボネーロも最終日に買取オプションを行使して、怪我からの復活を待つ。パロンボは完全に選手兼監督みたいな感じで、ロッカールームのまとめ役。ジュリチッチとエラモは余程頑張らないと厳しいので、冬に放出される可能性が高いのでは無いか?とにかく期待はプラートとリネッティ。彼ら2人がトップ下で大ブレイクすれば、今後のサンプの未来は明るい!

DF陣

ドド             サーラ 

(パヴロヴィッチ)(アムジー)           (ペレイラ)            
   レジーニ シルヴェストレ
     (クラインツ)    (シュクリニアール)

 

DF陣 6⇒一番驚きだったのがDF陣。夏のキャンプまではカスタン、デ・シルヴェストリの2人は少なくともレギュラー固いと思っていたが、その2人が逆に8月も中盤になってからトリノへ移籍。もうサンプでは居場所は無いと思われていたレジーニがCBへコンバートされて、ジャンパオロの信頼を勝ち取り復活。ゲームキャプテンになった。サーラのSBへの完全コンバートも成功している。”ロロ”よりはテクニカルだ。左は時間はかかったが、今年もサンプでやる事になったドドと新加入パヴロヴィッチの争い。現在はキャンプからいたパヴロヴィッチがリードしているが、ゆくゆくはドドか?CBではシルヴェストレが昨季よりはコンディションが良くなっており、もうひと花咲かせられるか。ただ、CBの控えは2人とも21歳のシュクリニアールと最終日に加入したクラインツ。将来は面白いが、今年は不安だ。ジャンパオロのオフサイドトラップに賭けるしか無い。しかしここ3年以内で巣立ったロマニョーリ(ミラン)、ムスタフィ(アーセナル)の2人は一流のセンターバックの道を歩き始めたなー

GK陣   ヴィヴィアーノ 

        (プッジョーニ)(トッツォ)(クラピカス)

GK陣 7.5⇒昨季もザルDF陣の中で孤軍奮闘したヴィヴィアーノの2021年までの契約延長に成功!この間に若手の成長を待つが、今年ユースから昇格してきた17歳のリトアニア人クラピカスが一番面白いのではないか?195cmの長身だし、ドンナルンマとまではいかなくても、対抗馬位になれれば。2ndGKは、昨季ヴィヴィアーノが怪我も全くせずにほぼ不要だったので今年は節約する事にしたようだ。昨季から残留のサンプ愛に溢れる、ムードメーカーにもなるプッジョーニ。あとはレンタルで修業に出していたトッツォを呼び戻した。これ意外に現在レンタルで修業を積ませているのはファルコーネと、マッソーロ 

********************

☆と言うわけで今年は今のところ4-3-1-2。ジャンパオロはとにかくグラウンダーのパスを細かく繋いで、ポゼッションを高めるサッカーを見せる。今季はまだ強豪とやっていないが、昨季のエンポリでは強豪相手のアウェイでも比較的このスタイルを守ろうとしていた。昨季のサンプはアウェイで圧倒的に弱かったので、メンタルも含めてこれを変えられるか。ここ最近サンプで活躍した監督では、マッツァーリやデル・ネーリの様な戦術に長けていて攻撃的なタイプ。彼ら2人は4位5位と言う結果を残しているので、それの再現を狙って欲しい

 移籍トピックス

ここまでに決定した獲得・放出選手を中心に、サンプの移籍情報をお届け!※赤字が、新たな更新情報

<2016・9・10現在> 

加入系選手(金額は全て推定)

  • GK アンドレア・トッツォ(24)←ノヴァラからレンタルバック
  • GK ティタス・クラピカス(17)←ユースから昇格。195cmのリトアニア人
  • DF ダニエル・パヴロヴィッチ(28)←グラスホッパー(フロジノーネ)。フリートランスファー。2年契約(+3年目オプション)。スイス
  • DF ヴァスコ・レジーニ(25)←ナポリからレンタルバック
  • DF ドド(24)→インテルにレンタルバック→2年間レンタル+買い取りオプション(500万ユーロ)付きでレンタル移籍
  • DF ルカ・クラインツ(21)←カリアリから買取オプション(150万ユーロ)付きでレンタル移籍。スロヴェニア代表
  • DF スタンリー・アムジー(20)←オルハネンセ(ポルトガル2部=サンプのサテライトクラブ)から完全移籍。ナイジェリア代表
  • MF ルカ・チガリーニ(30)←アタランタから350万ユーロで完全移籍。3年契約。推定年棒100万ユーロ
  • MF ミルコ・エラモ(27)←トラパニからレンタルバック
  • MF フイリップ・ジュリチッチ(24)←ベンフィカ・リスボンから買い取りオプション付きレンタルで移籍(300万ユーロ)
  • MF カロル・リネッティ(21)←レフ・ポズナンから完全移籍(300万ユーロ)。5年契約
  • MF ブルーノ・フェルナンデス(21)←ウディネーゼから100万ユーロ+買い取りオプション(600万ユーロ)付きでレンタルで移籍
  • MF デニス・プラート(22)←アンデルレヒトから900万ユーロ+ボーナスで完全移籍
  • FW アンテ・ブディミル(25)←クロトーネから180万ユーロで完全移籍。クロアチア人
  • FW パトリック・シック(20)←スパルタ・プラハから400万ユーロで完全移籍。チェコ代表

総額3,800万ユーロ

放出系選手 (金額は全て推定)

  • GK アルベルト・ブリニョーリ(24)→ユーヴェにレンタルバック→レガネス(スペイン1部)にレンタル
  • GK サムエレ・マッソーロ(20)→サンレメーゼ(セリエD)にレンタル
  • GK ヴラディミーロ・ファルコーネ(21)→リヴォルノ(レガプロ)にレンタル
  • DF ニクラス・モイサンデル(30)→ウェルダー・ブレーメンに180万ユーロで完全移籍
  • DF ジャメル・メスバー(31)→契約解消→クロトーネへ完全移籍
  • DF マッティア・カッサーニ(32)→バーリ(セリエB)に完全移籍
  • DF アンドレア・ラノッキア(28)→インテルにレンタルバック
  • DF モビド・ディアキテ(29)→?
  • DF リカルド・マッサ(19)→ポンテデラ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • DF ガブリエレ・ロランド(19)→ラティーナ(セリエB)にレンタルで移籍
  • DF ロレンツォ・デ・シルヴェストリ(29)トリノに360万ユーロで完全移籍
  • DF レアンドロ・カスタン(29)←ローマからレンタルで加入(レンタル料50万ユーロ)→その後トリノにレンタル移籍
  • MF フェルナンド(24)→スパルタク・モスクワに1250万ユーロ+ボーナスで完全移籍
  • MF ホアキン・コレア(21)→セヴィージャに1300万ユーロ+再売却時ボーナス500万ユーロで完全移籍
  • MF ラザロス・クリストドゥロプーロス(29)→エラス・ヴェローナにレンタルバック
  • MF ネナド・クルスティチッチ(26)→契約解消→アラヴェス(スペイン)に完全移籍
  • MF セリネッリ(19)→トゥットクイオ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • MF ジャコモ・カロ(19)→ポンテデラ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • MF アレッサンドロ・デ・ヴィティス(24)←スパルからレンタルバック→ラティーナにレンタル移籍
  • MF ミケーレ・ロッカ(20)←ヴィルトゥス・ランチャーノからレンタルバック→ラティーナにレンタル移籍
  • MF ロベルト・ソリアーノ(25)→ヴィジャレアルに1410万ユーロで完全移籍
  • MF ホセ・カンパーニャ(23)←スペイン、アルコルコンからレンタルバック→レヴァンテ(スペイン)に120万ユーロで完全移籍
  • MF ダヴィド・イヴァン(21)→バーリ(セリエB)にレンタル移籍
  • MF レオナルド・カペッツィ(21)←クロトーネから100万ユーロで完全移籍→クロトーネにレンタル移籍
  • MF アントニオ・パルンボ(20)←テルナーナ(セリエB)から70万ユーロ+将来売却の際の15%で完全移籍→テルナーナにレンタル移籍
  • FW アレッハンドロ・ロドリゲス(25)→チェゼーナにレンタルバック
  • FW ジャンルカ・サンソーネ(29)→ノヴァラ(セリエB)に120万ユーロで完全移籍
  • FW フランチェスコ・フェダート(23)→バーリ(セリエB)にレンタルで移籍
  • FW オレゲル・メルカイ(19)→トゥットクイオ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • FW フェデリコ・ボナッツォーリ(19)←ヴィルトゥス・ランチャーノからレンタルバック→ブレッシア(セリエB)へレンタルで移籍
  • FW アンドレス・ポンセ(19)→ルガーノ(スイス)にレンタルで移籍 

総額4,740万ユーロ

収支 +9401、110万ユーロ

 ※財政のスリム化を実現しつつ、期待の若手をかなり獲れた。序盤は放出にかなり驚かされたが、全体的には良い夏のメルカートだったんではないでしょうか。ただDFはまだ足らない。CBを獲ってくれー!

**************************

なお、今季新加入した面々の詳細情報は

’16-’17 夏メルカート 新入団選手

 にて続けてすぐアップします!

↓↓最後に加入したこの2人の情報も含めて!

↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIALページより

「ルカ・クラインツ」&「スタンリー・ラムジー」

 Foooooooooooorza  Saaaaaaaaaaaaamp!!