SERIE A 第12節 11/6(日) 18:00@アルテミオ・フランキ(フィレンツェ) 主審:リッツォーリ氏(Bologna出身)
サンプドリア 1 - 1 フィオレンティーナ(前半0-1)
- (前半37分)フィオレンティーナ[1] ベルナルデスキ
- (後半12分)サンプ[1] ムリエル
前半先制されるが、後半は内容も良くムリエルのゴールで引き分け。堂々の勝点1だ
↑↑©calciomercato.comより
[試合前情報]
強豪4連戦の4戦目。2004/05以来勝ってない敵地でのフィオレンティーナ戦。通算成績はフィオレンティーナ33勝、22分、サンプ8勝。ただジャンパオロは去年エンポリで、パウロ・ソウザ率いるヴィオラ相手に1勝1分け。負けてない。サンプは前節インテルに快勝しており、その勢いを持ち込みたい。一方のフィオレンティーナは木曜日にヨーロッパリーグを戦ったばかり。チェコのスロヴァン・リベレツに3-0で快勝。こちらはリーグ戦の突破をほぼ確実なものにした。中2日での試合ではあるが、この段階では彼らはリーグ戦の方にプライオリティを置いており、結構主力を休ませていた。ちなみに去年のフィレンツェでのフィオレンティーナ戦は1-1の引き分け。→http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/6aa30a1072967b5692690f83be94a62b
この試合前からトスカーナ地方では大雨が降っており、近くのアルノ川が氾濫する恐れもあると言われていたぐらい。今週頭には「50年前に起きたそのアルノ川大氾濫から50年経った復興を祝う祭り」が催されたばかりだと言うのに、何とも皮肉な感じだ。多分マラッシなら中止になっていたレベルだが、当日試合時間にはほぼ雨が止んでいたのと、アルテミオ・フランキの水はけの良さで試合は無事開催された。
またこの試合の前日にサンプはローマ法王の謁見を受ける事となった。フェレーロ会長、右腕のロメイ弁護士、オスティDSと加入したばかりのプラデの首脳陣。さらにチーム全員が参加。これにより今季初めてサンプはボリアスコで試合前日を行わずに、ローマからプルマン(チームバス)でフィレンツェ入りする事となった。
↑↑©tuttosportより ローマ法王に世界で一番美しいユニを献上
↑↑superscommesse.itより ローマ法王とサンプメンバー
さてサンプは1週間前、インテルに快勝したイレブンをそのまま起用。やはりフェルナンデスがレギュラーをリッキーから奪った感じだ。よしよし。手首骨折のヴィヴィアーノは、この試合には間に合うのでは?と言われていたが結局間に合わずにプッジョーニが先発。ベンチ入りメンバーには怪我からドドが復活したが、パロンボ・パヴロヴィッチ・カルボネーロは怪我で不在。サンプの元ヴィオラ勢としてはヴィヴィアーノ、クアリアレッラ、パロンボ、トッツォ(ヴィオラユース出身)。なお、クアリアレッラが前節のゴールでセリエA通算99ゴール。節目の100ゴールにあと1ゴールと迫っている
一方のフィオレンティーナはパウロ・ソウザ監督の4-2-3-1。ただ実際ゲーム中、左サイドバックのミリッチはかなり高い位置をずっと取っていたので、3-5-1-1に近かったが。右サイドバックは今年レギュラーっぽいサルセドではなくトモヴィッチ。後はほとんどベストの布陣。スタメンに旧ユーゴ諸国系の選手が多く、テクニックに長けた布陣だ。クロアチア3人(FWカリニッチ、MFバデリ、ミリッチ)、スロヴェニア1人(FWイリチッチ)、セルヴィア1人(トモヴィッチ)。キャプテンはDFをまとめるアルゼンチン人のゴンサロ・ロドリゲス。10番ベルナルデスキは、私も将来のアズーリを背負うのでは無いかと期待してる左利きのファンタジスタだ。元サンプは選手ではいないが、往年のサンプのアイドル、エンリコ・キエーザの息子のフェデリコ・キエーザがいる。弱冠19歳だが開幕戦でスタメンだったように、かなり期待はされてる。またチームマネージャー(広報みたいな)のアルベルト・マランゴンは2002/03~2004/05、2006/07~2013/14の足かけ11年に渡ってサンプのマネージャーを務めた元サンプの選手だ
↑↑©fiorentina.itより
★日曜日18時00分に行われたポスティチポ。大雨にもかかわらず詰めかけたドリアーニ
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
クアリアレッラ ムリエル(83分ブディミル)
フェルナンデス
リネッティ(46分プラート) バッレート
トレイラ
レジーニ(Cap) サーラ(71分ペレイラ)
シュクリニアール シルヴェストレ
プッジョーニ
ベンチ:GKトッツォ、クラピカス DFドド、クラインツ
MFエラモ、アルヴァレス、チガリーニ、ジュリチッチ FWシック
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Fiorentina(4-2-3-1) 監督:パウロ・ソウザ
カリニッチ
イリチッチ
ベルナルデスキ テージョ(65分キエーザ)
ヴァレーロ バデリ(71分サンチェス)
ミリッチ(86分ヴェシーノ) トモヴィッチ
アストーリ G・ロドリゲス(Cap)
タタルサヌ
ベンチ: Lezzerini, Dragowski, De Mario, Zarate, M. Olivera, Salcedo, Cristoforo, Babacar.
*
備考:警告:前半45分G・ロドリゲス、後半10分フェルナンデス、16分ミリッチ、26分バデリ、47分ペレイラ;年間チケット保有者数 20.154 (1試合平均308.120 euro),有料入場者数3.405 (incasso 52.758);芝状態完璧では無い
<あらすじ>
前半3分 チャンス!右サイドでスローインからサーラのクロス。ファーでクアリアレッラのオーバーヘッド。さすが十八番だけあってタイミングはドンピシャだったがわずかに右に外れる。いきなり通算100ゴールはならなかった・・
4分 中央でインターセプトしたDFロドリゲスがそのまま持ち上がり、ロングシュート。わずかに左
19分 決定的!ブルーノ・フェルナンデスが前を向いて持ち上がり、DFを引き付けて左のムリエルにスルーパス。ムリエルがGKと1対1のような形から狙うが、左足シュートはわずかに右に外れる・・・
28分 バックパスの処理で少しもたつき、敵FWと接触もあったGKプッジョーニが少し負傷
32分 左からのCKでサインプレー。トレイラがライナーで中央のブルーノに戻し、ブルーノがワントラップからロングシュート。タタルサヌがパンチング
35分 カウンターからイリチッチがペナ内に侵入。右足でマイナスへのパスはややずれて、カリニッチのシュートは間一髪ブロック
前半37分 ベルナルデスキGoal:0-1
→右からのCK。ショートコーナーからベルナルデスキが左足でゴールに向かうクロス。アストーリがオフサイドラインをギリギリ抜け出して、GKの目前でヘッドの体制に。結局触れなかったが、プッジョーニはこの動きに惑わされてクロスに触れられず、そのままゴールイン・・・先制を許す
↑↑quotidiano.netより
38分 続けざまにピンチ!右サイド抜け出したイリチッチが左足アウトでラストパス。カリニッチも左足アウトのダイレクトボレーで合わせゴール・・・・はオフサイドでノーゴール
44分 ロドリゲスがムリエルを倒してイエロー■
ロスタイム1分。そのまま終了
前半は0-1。ボールポゼッションはヴィオラ55%対サンプ45%。シュート数はヴィオラ11本(枠内3本):サンプ6本(枠内1本)。CKの数、ヴィオラ7本:サンプ1本。ボールポゼッションを上げてくるフィオレンティーナに対して、サンプは早いカウンターで対抗。両チーム多くのチャンスを作り、スペクタクルな試合となっている。試合の入りはサンプが良く、アウェイながら積極的にいくつかチャンスを作る。その後押しつ押されつの状態から、やや押され気味になってきた37分に先制を許す。しかしその直後に大ピンチがあったが、そこですぐ2点目を取られなかったのは救い。後半の巻き返しにかける。GKプッジョーニの負傷で第3GKトッツォがアップを始めたが、何とかプレー続行。しかし後半はシュクリニアールがゴールキックを蹴る事に
後半1分 リネッティに代えて後半頭からプラート投入。攻撃的に。ペスカーラ戦でプラート投入が遅いと私が指摘したが、この日は思い切って変えてきた
1分 ブルーノのスルーパスから右サイド、クアリアレッラのミドル⇒タタルサヌ、パンチングでCKへ
3分 再びブルーノのスルーパスからペナ内、プラートが身体を反転させながらニアポスト付近にシュート⇒またもタタルサヌがパンチ
9分 ミリッチを倒したブルーノ・フェルナンデスにイエロー■
後半12分 ムリエルGoooooL:1-1
→左サイドのレジーニからアーリー気味のクロス。ニアに走りこんだムリエルが強烈なヘッド!絶妙かつ強烈なシュートがゴールに吸い込まれて同点!!
↑↑©reppublica.itより
15分 サーラが痛んで治療を受けるが、再度戻ってくる
16分 ムリエルを倒したアストーリにイエロー■
20分 テージョに代わってキエーザ息子投入。このサイド、プラートの投入からサンプが押し始めたからそこを修正する狙いか
21分 バッレートのラストパスから、右サイドのブルーノの強烈なシュート。解説も言っていたがブルーノはブレ球やインフロント、インステップ、色々なキックの種類を持っている
24分 カウンターからムリエルが1対1で一人かわして右サイドからペナ内に侵入。中央へのラストパスをクアリアレッラがスルー。後ろからブルーノが走りこんで来たが、ややパスがずれて敵DFのブロックにあう
25分 バデリ、クアリアレッラにボールを奪われて、慌ててクアリアを倒してイエロー■
26分 傷んでいたサーラに代えてペレイラ投入
バデリに代わってサンチェス投入。この日のサンチェスは足に球がついておらず、この交代は逆に助かった
27分 ハイボールの処理から身体を入れ替わって抜け出したクアリアレッラを倒して、ゴンサロがファールを取られる。かなりイエローっぽいファールだったが、カードは出されず・・・出されれば退場だったのに
30分 プッジョーニ!右サイドからイリチッチが左足でゴールに向かうクロス。カリニッチがヘッドでわずかにコースを変えるが、GKプッジョーニが素晴らしい反応でスーパーセーブ!
37分 右からのベルナルデスキのクロス。明らかにオフサイドだったが旗は上がらず・・・完璧にフリーでゴンサロがヘッドするが外れる
38分 ムリエルに代わってブディミル投入
41分 ミリッチに代わってベシーノ投入。4バックから3バックへ
43分 右サイドからブルーノのクロス。ファーでブディミルが懸命に走りこむが、わずかに間にあわず
44分 シルヴェストレ!キエーザのスルーパスからバレロがペナ内でどフリーのカリニッチに折り返そうとするが、シルヴェストレが気迫のスライでこれをブロック
ロスタイム4分
46分 再びプッジョーニ!左からのイリチッチのFK。アストーリがドンピシャでヘッドで合わせるが、プッジョーニが反応!
47分 ベルナルデスキを倒したペレイラにイエロー■
49分 最後のチャンス!ブルーノの左サイド35mFK。当然ゴール前にクロスを上げるかと思いきや、横にいたプラートへパス。プラートがワントラップから強烈なミドルシュート。しかしタタルサヌが何とかパンチングでセーブ。
そのまま終了。1-1
(ポイント)
・最終的にポゼッションはサンプ52%:フィオレンティーナ48%と後半で逆転
・前半フィオレンティーナ、後半サンプの試合と言えよう
・後半の見事な修正は、プラート投入がかなり大きかった
↑↑©sampdoria.itより
・MF陣トレイラは不動。今季復活したバッレートは守備力的に現在はレギュラー盤石。ブルーノも好調でリッキーを追い落とした。プラートを使いたいが、リネッティとどちらか選ばなければならないと言う嬉しい悩みに
・ムリエルは自分ではヘディングあんまり得意では無いと言っているが、このヘディングゴールは見事
・レジーニは初めてキャプテンとして貴重な仕事をした
※この後、代表試合ウィークの為に次の試合は2週間後
※コパイタリア4回戦の日程が決定
TIM CUP4回戦 2016年11/30(水) 対カリアリ@ジェノヴァ 現地21:00Kick Off(日本時間早朝5:00)
やっと内容と勝点が追いついてきたサンプ。ブルーノ、プラートの期待の若手も徐々に活躍し始めた。しかしまだ現状13位。幸い勝点差は4位と比べても7点差と団子状態なので、まだまだEL圏も含めてチャンスはある。この強豪4連戦で勝点7は正直私の予想を上回る出来だった。ジャンパオロ監督の事は個人的には信じていたが、それでもこの4連戦の前は4試合で最悪勝点2とかもあり得るかなぁと思っていた。そしてメディアに耐えきれずにジャンパオロ解任みたいな・・・それに私がblogで文句言うって言う。
とりあえずしばらくその話題は遠ざかりそうなので、落ち着いてジャンパオロに仕事させてあげて。ここからやや緩くなる前半戦残り7試合で、少なくとも6,7位くらいまで順位を上げたい。そして冬のメルカートでトレイラを売ったりする事が絶対無いように。出場機会を失っているエラモとか余剰戦力の整理と、FW・DF1人ずつ補強は必要だが、あとはあまり今年の冬のメルカートは動くべきでは無いと思う。現実はそうはならないと思うが・・・フロントに新加入したプラデも、自分の実力を見せたいだろうし・・・
さてサンプから代表に招集されている選手は以下の通り
- ルイス・ムリエル(コロンビア代表)
- カロル・リネッティ(ポーランド代表)
- パトリック・シック(チェコ代表)
- ミラン・シュクリニアール(スロヴァキア代表)
- ブルーノ・フェルナンデス(ポルトガルU-21代表)
- ペドロ・ペレイラ(ポルトガルU-19代表)
せっかく良い流れが出来たので、この中断で流れが切れる事が無いように祈る。そして代表戦で怪我することなど無いよう
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA第13節 2016年 11/20(日) 対サッスオーロ@ジェノヴァ 現地12:30Kick Off(日本時間20:30=ランチタイムゲーム)
’16-’17 SERIE A
12試合 4勝3分5敗 勝点15 得点13 失点17 得失点差-4 現在13位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero102:
Ai miei esterni ho sempre detto un cosa:
correte e io vi faccio trovare soli davanti alla porta.
Ci vediamo dopo per i festeggiamenti.
格言102:
俺、チームのサイドのやつにいっつもこう言ってる:
とにかく前に走れば、俺があとはゴール目の前で押し込むだけにしてやる
あとは、ゴール後のハグでまた会おう