SERIE A 第1節延期分 9/19(水) 19:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:マレスカ氏(Napoli出身)
サンプドリア 1-1 フィオレンティーナ(前半0-1)
・前半13分フィオレンティーナ[1] シメオネ
・後半15分サンプドリア[1] カプラーリ
↑↑©sportzwikiより
好調な両チームの対戦、開幕戦の延期試合は1-1でドロー。ここ2試合で4得点のデフレルは4人でマークされる始末・・・四字熟語で言うと”四面楚歌か?
【試合前情報】
さて前節フロジノーネに大勝したサンプ。中3日とキツイ日程では有るが、3連勝を狙う。一方のフィオレンティーナも好調。サンプと同じような相手と3試合消化しており、実質の開幕戦となったキエーヴォ戦で6-1と大勝。その後サンプが負けたウディネーゼに1-0で勝利、サンプが勝ったナポリに0-1で敗戦。勝点6、得点8失点2とほぼ一緒だ。前回の対戦は今年の1月。クアリアレッラのトリプレッタで快勝している!昨季はヴィオラとの対戦は2戦2勝。
⇒https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/421ac5864e1794e955ccb6761fd8c62a
直近5試合
- 2018/01/21 SAMPDORIA 3-1 FIORENTINA
30'(1°T) F. QUAGLIARELLA, 15'(2°T) F. QUAGLIARELLA,
23'(2°T) F. QUAGLIARELLA 35'(2°T) C. SANCHEZ - 2017/08/27 FIORENTINA 1-2 SAMPDORIA
5'(2°T) M. BADELJ 32'(1°T) G. CAPRARI, 35'(1°T) F. QUAGLIARELLA - 2017/04/09 SAMPDORIA 2-2 FIORENTINA
5'(1°T) B. FERNANDES, 26'(2°T) R. ALVAREZ 15'(2°T) G. RODRIGUEZ, 44'(2°T) K. BABACAR - 2016/11/06 FIORENTINA 1-1 SAMPDORIA
37'(1°T) F. BERNARDESCHI 12'(2°T) L. MURIEL - 2016/04/03 FIORENTINA 1-1 SAMPDORIA
24'(1°T) J. ILICIC 39'(1°T) R. ALVAREZ
ここ5試合はサンプの2勝3分け。ただ去年はリーグ戦以外でコパイタリアでも対戦して、それは負けているが。個人ではクカリアレッラとカプラーリがヴィオラ相手に良くゴールを挙げている。カプラーリはサンプに来る前年の2016-17ペスカーラ時代もフィオレンティーナ戦2試合で共にゴールをあげている。そして昨年も1得点。
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。出場停止は無し、レジーニ以外ではタヴァレスとサポナーラがケガで招集外。プラートは戻ってきた。前節のフロジノーネ戦からはDF2人が変わった。コリーとベレシンスキに代わってトネッリとサーラが出場。MFとFW陣は前節と全く同じ。エクダルがPLAYで信頼を勝ち取り、左右MFリネッティとバッレートが先発。トップ下は引き続きカプラーリ。2トップは進化続けるコンビのクアリアレッラ&デフレル。元ヴィオラ勢は、今季何個の元所属したクラブと対戦するかわからないぐらい多いクアリアレッラ、そして加入したばかりのサポナーラ。
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
デフレル クアリアレッラ(cap)(82分コフナツキ)
カプラーリ(69分ラミレス)
リネッティ■(55分プラート)バッレート
エクダル
ムッルー サーラ■
アンデルセン トネッリ■
アウデーロ
ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFコリー、ベレスンスキ、フェラーリ、ロランド MFヴィエイラ、ヤンクト、 FWスティエポヴィッチ
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一方のフィオレンティーナはピオリ監督の4-3-3。昨季のい2トップからはややフォーメーションが変わっている。GKは”フランスのドンナルンマ”と言われているラフォントではなく、ポーランドのドラゴフスキ。右SBはセルヴィア代表のミレンコヴィッチ。左SBは個人的にサンプに欲しいビラーギ。CBはアストーリの意思を継いでキャプテンとなったペッツェッラとヴィトール・ウーゴ。中盤はエジミルソンとヴェルトゥ、そしてローマから加入したジェルソン。3トップはサンプも最後まで狙っていたクロアチア代表のピアツァが左。中央にシメオネ息子、右にキエーザ息子の2世コンビ。元サンプ勢はいないが、サンプのアイドルのキエーザの息子、フェデリコ・キエーザがいる。
FIORENTINA(4-3-3) 監督:ステファノ・ピオリ
シメオネ
ピアツァ(61分ミララス) キエーザ(82分ソッティル)
ジェルソン(70分ベナッシ■) エディミルソン
ヴェルトゥ■
ビラーギ ミレンコヴィッチ
ヴィトール・ウーゴ ペッツェッラ(cap)
ドラゴフスキ
ベンチ:GKラフォントDFロリーニ、チェッケリーニ、ハンコ、ディクス
MFノルガールド、エイゼリック、ダボ FWテレオー
備考:年間チケット保有者数 17.042枚(1試合平均170.794euro),有料入場者数1.292枚(32.490euro);芝状態良好
↑↑©il secolo XIXより
★水曜の夜17時からの予定だった、延期になったサンプvsフィオレンティーナはティフォージの抗議によって19時キックオフに変更された。しかしULTRAS TITO CUCCHIARONI筆頭に、サンプウルトラの主力9クラブはそれでこ満足せず、この試合の応援をボイコットしようとした。
橋の事故によりジェノヴァの交通は混乱を来している。ミラノ方面への重要な道路だった橋が通行止めになっている事によって、渋滞がかなり起きやすくなっているのだ。平日のラッシュアワー(19時でもそんなに変わらない)開催だと、現在ただでさえ混乱しているジェノヴァの街の為に良くない。元々彼らは橋崩壊事故が天災では無く、インフラ整備を怠ったイタリア政府が原因の人災だと考えている。それに抗議すると言う意味のボイコットだ。
一方ジャンパオロはそんなティフォージに対して何とかスタジアムに来て応援してくれるようオフィシャルページを通じて呼びかけた。ナポリに3-0、その後アウェイでフロジノーネに5-0と物凄く調子が良くて、ティフォージもサンプのチーム自体に対しては満足している現状なので、このボイコットに関しては意見が真っ二つに分かれてしまってる。
アンケートによると5人中3人はボイコットに賛成、あとの2人はイタリア政府に抗議したい気持ちは分かるが、このボイコットでは大勢に影響は与えられないし、サンプに罪は無いのだからちゃんと応援してあげないと、と言うスタンス。敵も強豪だしホームでサポーター無しだと負けてしまう可能性が高くなる、と
結果、SUDはこんな感じになった。年間チケットで完売しているSUDは基本的には常にパンパン。なのでやはりかなりの賛同者がいたと言う事だ。
うーん
難しい問題だ。私はどっちの気持ちも分かるけど・・・実際ジェノヴァに住んでいるわけではないので、やはり住んでいる人ほどの切迫感は無いので彼らの気持ちに100%はなってあげられないだろう。多少なりと政府が譲歩したし、これ以上の抗議をしても無駄だからサンプを応援してやって欲しいと言うのが本音かなぁ。ただここで被害者当事者であるジェノヴァ市民が、セリエAの試合と言う発信力がある環境を使って訴えるのは意味が有るだろうし、重要な事だろう。ともかくTV放映権に縛られた、無駄なアンティチポ、ポスティチポは止めろ!
これはサンプULTRASの総意でも有る。
<あらすじ>
ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=jx_dvYV8n_g&feature=onebox
開始早々から両チーム共に積極的に2度ずつチャンスを作る。フィオはペッツェッラのポストからシメオネのシュートは枠外。カプラーリがバックパスの処理にもたついたドラゴフスキにプレッシャーをかけてあわやと言う場面になったり、デフレルのパスからリネッティがGKと1対1になりかけたり。しかし先制したのはフィオレンティーナ
前13分 シメオネGoal:0-1
→左サイドからビラーギが右足でゴールに向かうクロス。アンデルセンと競りながら、シメオネがダイビングヘッド。アウデーロもさすがに届かず・・・先制を許す
↑↑©spaziocalcio.itより
その後の33分にも、ペナ内の右サイドからキエーザの折り返し。ピアツァがダイレクトで完璧に合わせるが、GKアウデーロがスーパーセーブ!追加点は許さず。一方サンプで一番惜しかったのは終了間際。カプラーリの直接FKが、GKが手でかすってバー!同点にはできず
前半は0-1。ポゼッションはサンプ12分49秒:フィオレンティーナ12分00秒。両チーム共に多くのチャンスを作るが、どちらかと言えばフィオレンティーナの方が多かったか。左のビラーギが効いており、良いクロスが何本かあったし、ミドルも危ないのがあった。1点は取られたがGKアウデーロがナイスセーブを連発しており、1点に留めたのが大きい
後半10分にプラートが怪我から復帰して、今季初出場。その少し後、何本か惜しいシュートがあったカプラーリが遂にゴールをこじ開ける
後半15分 カプラーリGoooooL:1-1
→右サイドのバッレートから大きなサイドチェンジ⇒左サイドでこのボールを受けたカプラーリが、少しカットインして右足インフロントで巻いたシュート⇒ボールは美しい弧を描き、ゴールに吸い込まれる!同点!!
↑↑©la Repubblicaより
その後カプラーリはスタンディングオベーションを浴びながらラミレスに交代した。さらにジャンパオロはクアリアに代わってコフナツキ投入して点を取りに行く
一方のフィオレンティーナも投入したミララスのシュートや、カットインしたミレンコヴィッチの危ないシュート等で得点を狙うが至らず
ロスタイム3分。そのまま試合終了。1-1
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ26分13秒:フィオレンティーナ20分30秒
・シュート数はサンプ8本(枠内4本):フィオレンティーナ14本(枠内9本)
・前半はヴィオラ、後半はサンプペースの試合だったが
・両チーム攻撃的に多くのチャンスを作りあったが、妥当な引き分け
・カプラーリが2試合連続得点。昨季も良いプレーを見せていたが決定力に課題があった。ここにきて一皮むけたか?
・プラートの復帰はやはり大きい。魅力的なプレーを見せてくれる。次節からMF陣の争いは楽しみだ。次は中2日での試合なので、さすがにスタメンの入れ替えが有るだろう
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
・アウデーロ、素晴らしい。ジャンドレイの獲得に失敗して良かったような気がする
・今年のフィオレンティーナは若い選手がかなり多いが、キエーザ、シメオネ、ピアツァの3トップを中心に良いチームだった
勝てなかったのは残念だが、ここ3試合の出来には呼吸器系の持病が悪化して緊急入院したサバティーニも喜んでいるだろう。ただ、中2日ですぐインテル戦が待っている。
インテルはCLのトッテナム戦で劇的な逆転勝利を収めたばかり。勢いには乗っているだろう。そしてなにより逆賊イカルディを血祭りに上げないといけない対戦だ。ここまでほとんど出ていないプラートとヤンクトに期待しようか!
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第5節 2018年 9/22(土) 対インテル@ジェノヴァ 現地20:30Kick Off(日本時間深夜3:30)
’18-’19 SERIE A
4試合 2勝1分1敗 勝点7 得点9 失点2 得失点差+7 現在 4位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero226:
All'estero ho faticato.
A un certo punto mi mancava il mio Paese.
Ho capito che li fuori era complicato tutto.
Io sono italiano e terrone.
格言226:
国外のクラブでは苦労した
時々母国が物凄く恋しくなった。
外国では全ての物が複雑だと言う事がわかった
俺はイタリア人で、テッローネ(=南部の人、イタリア北部の人が南部の人を蔑んで呼ぶ)だ