SERIE A 第20節 1/20(日) 15:00@アルテミオ・フランキ(フィレンツェ) 主審:ディベッロ氏(Brindisi出身)
サンプドリア 3-3 フィオレンティーナ
(前半1-1)
・前半34分フィオレンティーナ[1] ムリエル
・前半44分サンプドリア[1] ラミレス
・後半25分フィオレンティーナ[2] ムリエル
・後半35分サンプドリア[2] クアリアレッラ(PK)
・後半40分サンプドリア[3] クアリアレッラ
・後半48分フィオレンティーナ[3]ペッツェッラ
↑↑©gazzetta dello sportより
先制され追い付き、突き放されるが数的優位を生かして逆転に成功。しかし最終的にロスタイム最後の最後に追い付かれる
クアリアレッラの脅威の10試合連続ゴールも・・・・惜しくも勝利には結びつかず
【試合前情報】
さて先週TIM CUPで2019年初試合で負けて敗退してしまったが、カンピオナートは2019年初戦。そしてちょうど後半戦開幕戦と言う事で、この日程は年明けでちょうど半分折り返すという事でキレイでわかりやすくて良いと思う。8位のサンプと10位のフィオレンティーナは勝点3差。やはり最後の最後までヨーロッパを争う事になるであろう直接のライバル対決と言える。昨季はヴィオラとの対戦は2戦2勝。ただ、今季は開幕戦で対戦するはずだったがジェノヴァの橋崩落事故の影響で延期になり、9月19日に対戦している。その時は1‐1の引き分け。
⇒https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/2841dfaa79fdf99ccc144ea068cb8d15
直近6試合
- 2019/09/19 SAMPDORIA 1-1 FIORENTINA
13'(1°T)SIMEONE, 15'(2°T)CAPRARI - 2018/01/21 SAMPDORIA 3-1 FIORENTINA
30'(1°T) F. QUAGLIARELLA, 15'(2°T) F. QUAGLIARELLA,
23'(2°T) F. QUAGLIARELLA 35'(2°T) C. SANCHEZ - 2017/08/27 FIORENTINA 1-2 SAMPDORIA
5'(2°T) M. BADELJ 32'(1°T) G. CAPRARI, 35'(1°T) F. QUAGLIARELLA - 2017/04/09 SAMPDORIA 2-2 FIORENTINA
5'(1°T) B. FERNANDES, 26'(2°T) R. ALVAREZ 15'(2°T) G. RODRIGUEZ, 44'(2°T) K. BABACAR - 2016/11/06 FIORENTINA 1-1 SAMPDORIA
37'(1°T) F. BERNARDESCHI 12'(2°T) L. MURIEL - 2016/04/03 FIORENTINA 1-1 SAMPDORIA
24'(1°T) J. ILICIC 39'(1°T) R. ALVAREZ
ここ6試合はサンプの2勝4分け。最近はなかなか相性が良い。個人ではクカリアレッラとカプラーリがヴィオラ相手に良くゴールを挙げている。カプラーリはサンプに来る前年の2016-17ペスカーラ時代もフィオレンティーナ戦2試合で共にゴールをあげている。そして昨年も1得点。
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。前節からの変更は2人だけ。まずコッパイタリアのミラン戦でリネッティが怪我してしまったので、左MFはヤンクトが先発。そしてGKにアウデーロが戻ってきた。DFはベレシンスキがケガから復活したが、まだベンチスタートで右SBはサーラ。あと2トップの我らがキャプテンクアリアレッラの相棒はデフレルではなくて再びカプラーリが先発。注目の新加入ガッビアディーニもとりあえずベンチから。ちなみに試合前のインタビューでジャンパオロはFW陣の移籍について「デフレルは残留してコフナツキが旅立つだろう」と語った。あとは現在のレギュラー達。トップ下はラミレス、右プラートにアンカーエクダル。左SBムッルー、CBトネッリ&アンデルセンも変わらない。元フィオレンティーナ勢はサポナーラ。
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
カプラーリ クアリアレッラ(cap)
(69分デフレル)
ラミレス■(46分サポナーラ)
ヤンクト■(74分ガッビアディーニ)プラート
エクダル■
ムッルー サーラ
アンデルセン トネッリ
アウデーロ
ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFコリー、レジーニ、タヴァレス、ベレシンスキ、フェラーリ、ロランド MFヴィエイラ FW -
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一方のフィオレンティーナはピオリ監督の4-3-3。まず一番の変化は、冬のメルカートで元サンプのムリエルが加入した事。サンプ復帰の噂も少しあったが、結局彼が行ったのはフィオだった。キエーザ息子とシメオネ息子とムリエルの3トップはなかなか見どころがある。サンプとの争いを制して取ったピアツァは活躍できずに控えに追いやられており、個人的にサンプキラーだと思っていたババカルは移籍していなくなった。GKは”フランスのドンナルンマ”と言われているラフォント。右SBはセルヴィア代表のミレンコヴィッチ。左SBは個人的にサンプに欲しいビラーギ。CBはアストーリの意思を継いでキャプテンとなったペッツェッラとヴィトール・ウーゴ。中盤はE・フェルナンデスをアンカーにヴェルトゥ、そしてローマから加入したジェルソン。元サンプ勢はそのムリエル。あと元サンプではないが、サンプのアイドルのキエーザの息子フェデリコ・キエーザがいる。
FIORENTINA(4-3-3) 監督:ステファノ・ピオリ
シメオネ(46分ダボ)
ムリエル(77分ロリーニ) キエーザ
ヴェルトゥ ジェルソン
E・フェルナンデス■■39分
ビラーギ■ ミレンコヴィッチ■
ヴィトール・ウーゴ■ ペッツェッラ(cap)
(86分ミララス)
ラフォント
ベンチ:GKブランコリーニ、ドラゴウスキ DFチェッケリーニ、ハンコ
MFノルガールド、エイゼリック、ベナッシ FWピアツァ、テレオー
備考:年間チケット保有者数 21.219枚(1試合平均272.004euro),有料入場者数6.625枚(77.322euro);芝状態良好
★日曜の15:00、レギュラータイムから行われた後半戦の開幕戦。サンプは白-白-白のアウェイユニ
<あらすじ>
ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=36o220IOlHQ&feature=onebox
試合は最初からフィオレンティーナが攻勢。前線の3人のスピードにかなり手を焼く。この3人、主にキエーザとムリエルに決定的なチャンスを3つ位作られるが、決定力不足にも助けられなんとか無失点。この日の審判ディベッロは試合をうまくコントロールできずに、試合が徐々に荒れていく。フィオはE・フェルナンデス、サンプはラミレスを中心にナーバスになっていき・・・共にイエローを貰ってラミレスは次節出場停止。その後
前半34分 ムリエルGoal:0-1
→左サイドからひたすらスピードに乗ったドリブルで突破したムリエル。中盤から40mぐらいぶっちぎって、最後は追いすがるトネッリとサーラをものともせずに、飛び出すGKを左足のシュートでうち破る。ムリエルはセリエA復帰弾、サンプへ敬意を表して喜ばず
↑↑©fantmagazineより
しかし、前半39分にE・フェルナンデスがラミレスへの後ろからのスライディングタックルで2枚目のイエロー、退場!これで息を吹き返したサンプ
前半44分 ラミレスGoooooL:1-1
→ゴールほぼ正面、約25mでフリーキックを得たサンプ。このボールに向かうのはラミレス。左足から放たれたボールはきれいな虹を描いて、右のポストの内側に当たってゴール!ブチ切れまくっていたラミレス、意地の同点弾!!ラミレスの得意な位置だったので、私も蹴る前から入りそうな予感がした。
↑↑©sampnews24より
ロスタイム1分。そのまま1-1で前半終了
ポゼッションはサンプ12分04秒:フィオレンティーナ15分14秒。フィオレンティーナの方が押していたが、退場で流れが変わるか。ただ、サンプは昔から数的優位を生かすのが下手であるが、最後に追いつけたのがデカい。
後半、ヴィオラはFWシメオネ息子に代えてMFダボを投入。4-3-2にしてバランスを取り戻しにいく。一方のサンプは、同点のFKは素晴らしかったが、いつ2枚目のイエローを貰ってもおかしくなさそうだったラミレスに代えてサポナーラ投入。これは良い采配だと思う
後半25分 ムリエルGoooooL:1-2
→ムリエルのスーパーゴール
サンプ時代にも何回か見たやつだ。中盤より手前自陣でキエーザのつけパスを、ヒールでワンタッチ。アンデルセンをこのターンでかわし、当たりに来たムッルーを身体の入れ替えでかわしスピードに乗って独走。トネッリもスピードで近寄らせず、そのままシュート・・・再びリードを許す・・・
数的優位になって、キエーザとムリエルのスピードに乗ったカウンターだけ気を付ければ良いってあれほど言ったのに!(←誰に?笑)
なんとか反撃を試みるサンプは29分、ついに満を持してガッビアディーニ・マークⅡを投入
↑↑©fiorentinanews.comより
そのかいあったか35分、ぺナ内でサポナーラの浮き球パスをウーゴが思わず手で止めてしまってPK!
後半36分 クアリアレッラ(pk)GoooooL:2-2
→そのPKをクアリアレッラが思いっきりど真ん中に蹴りこんで同点!クアリアはなんとバティの記録にあと1試合と迫る10試合連続ゴール。13得点目!!
↑↑©gazzetta dello sportより
後半40分 クアリアレッラGoooooL:3-2
→その直後、ガッビアディーニの長いつけパス⇒クアリアがクサビで受けてターンして、DFを引きずりながら泥臭くゴーーーール!ついに逆転!!クアリアレッラは得点ランキング1位に並ぶ14得点目
しかしこのまま終わらないのがサッカー・・・
ロスタイム3分
後半48分 ペッツェッラGoooooL:3-3
→キエーザのペナ内からのクロス⇒エクダルが懸命にヘッドでクリアしようとするが、逆にファーポストに絶好のアシストになってしまう⇒詰めてきたペッツェッラがこれを押し込んで、最後のワンプレーで同点に追いつかれる・・・
そのまま試合終了。3-3
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ25分43秒:フィオレンティーナ27分51秒
・シュート数はサンプ9本(枠内5本):フィオレンティーナ8本(枠内4本)
・スーパーゴール、退場、華麗なFK、PK、終了間際の劇的ゴール、本当に盛りだくさんの引き分け
・前半、特に退場者が出る前までは圧倒的なフィオレンティーナペース
・後半はサンプ13分39秒:フィオレンティーナ12分37秒が示す通り、さすがにサンプが盛り返したが
・やはりサンプの数的優位の生かし方はあまり上手くない
・ムリエルの2ゴールは正に、我々ドリアーノがよく知ってる良い時のムリエルの物。スゴ過ぎ
・ガッビアディーニは上々の再デビュー。次はスタメンで見てみたい
(⇒と言っていたらその後、カプラーリが右足腓骨骨折で約2,3ヶ月離脱と言う悪いニュースが飛び込んできたので、どうやら次節本当に即スタメンあるか?)
・最後の最後に勝ち試合を引き分けに持ち込まれたからもったいないが・・・
・ジャンパオロも言っていた通り、内容、特にDF陣は良くなかったので妥当な引き分けかもしれない
・ムリエルのスーパーゴールで勝ち越された時は、もうこのままフィオが勝ちそうなスタジアムの雰囲気だったし
・ヤンクトが悪かったわけではないが、3点もあっさり取られたのは実はリネッティが不在だったからだと私は思っている
・こんな事を思うようになったのは、私も歳をとった証拠か(-_-;)
・ダメだ、こんなんじゃ!やっぱくやしぃーーーーーー
この結果サンプは8位のまま。依然4位から12位までが勝点8差の中でひしめく、中位の団子状態は変わらない。勝てる試合をきっちり勝たないと・・・次はホームでのウディネーゼ戦。その後アウェイでナポリ戦と言う事も考えると、15位に沈むウディネーゼ戦ははもはや確実に勝たなければならない試合。リネッティ、カプラーリなど少し怪我人が目立ってきたが、残留はさすがに問題ないと思う。コッパが無くなった今、上の7位までも目指せなくなって何も目標が無くなってしまうのだけが怖い。
Foooooooorza Saaaaaaamp!!
次節:セリエA第21節 2019年 1/26(土) 対ウディネーゼ@ジェノヴァ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)
’18-’19 SERIE A
20試合 8勝6分6敗 勝点30 得点35 失点26 得失点差+9 現在 8位