2019-20 Serie A 第7節 Hellas Verona 2-0 SAMPDORIA さよならディフランチェスコ・・・

2019-10-05 20:00:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '19-'20

ここまで足早に2019-20シーズンを振り返り始めてきたが、早くもディフランチェスコ監督の最後の試合となってしまった。

初戦ラツィオ、3戦目ナポリは相手が強豪だし仕方がない。

2戦目サッスオーロは酷かったけど、アウェイだし、年間1試合ぐらいはこんな試合もあるだろう。

4戦目トリノでついに勝った(ホームで1-0で何とかだが)

5戦目フィオはアウェイだし元々強豪だし仕方がない

6戦目インテルは5戦全勝の首位だし無理無理

ときて、7戦目。昨季セリエBのエラス・ヴェローナ戦。

ついに思いつく言い訳も何も無くなってしまった・・・

Serie A 第7節 10/5(土) 18:00@マルカントニオ・ベンテゴーディ(ヴェローナ)  主審:ファブリ氏(Ravenna出身)

サンプドリア 0-2 エラス・ヴェローナ

得点者:前半9分クムブッラ

   後半36分O・G(ムッルー)

↑↑©U.C.SAMPDORIA Official Siteより

同盟国エラスとの試合。”Tessera del tifoso"も必要ないこの試合に、サンプファンも大勢つめかけた

[試合前情報] 

・最下位をひたはしる勝点3のサンプ。この日は勝点6で14位のエラス・ヴェローナ戦。昨季はセリエB5位でそこからプレーオフを経て1年でAに返り咲いた。

ちなみにこのサンプ戦に勝ったあたりからグングン調子を上げて、中断している現在も8位と昇格1年目としては立派な成績を残している。

Gemellaggioを結んでいるエラスではあるが、監督のユリッチはめちゃくちゃジェノア臭のする監督。憎きガスペリーニの愛弟子で、実際このエラスにも彼らの子飼いの選手達が6人も一気に獲得された。

ヴェローゾやラゾビッチ、ギュンター、ボッケッティ、ペッシーナ、サルセドあたりがそう。そういう意味では闘志が湧いてくる相手だ。

サンプvsエラス・ヴェローナのセリエAでの対戦成績

サンプ18勝 17引分け エラス11勝

ヴェローナでの対戦ではサンプ3勝 10引分け エラス10勝

前回の対戦は2シーズン前、ホームで2-0で快勝↓↓

2017-18 SERIE A 第24節 SAMPDORIA 2-0 Hellas Verona 同盟国相手に快勝! - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~

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しかし、この時のスタメンと今回のスタメンは1人も同じ選手がいない。参考に全くならないが、懐かしい。

どうでも良いけど、この時のGKヴィヴィアーノはこの時点で職を失っており、サンプの練習場”ボリアスコ”で練習させてもらっていた


さてサンプはディフランチェスコの3‐5-2。出場停止はいないが怪我人リストに新たにリネッティトルスビーが入って、GKセクリンとフェラーリは復活。引き続きマローニも不在。

DF陣はフェラーリが真ん中でチャボットが左。右CBにSBのベレシンスキ。ムリージョとコリーはベンチスタート。

MF陣はサイドハーフは変わらず右にデパオリ。左はムッルー。3センターハーフのような形はエクダルがアンカーの左にヤンクト、右は怪我したリネッティに代わってヴィエイラ

FWはクアリアレッラボナッツォーリ。リゴーニとガッビアはベンチスタート

ディフランチェスコも色々試して苦悩の様子がうかがえる

SAMPDORIA3-5-2> 監督エウゼビオ・ディフランチェスコ

クアリアレッラ(cap)ボナッツォーリ(63分カプラーリ)

 ヤンクト(57分リゴーニ)ヴィエイラ

ムッルー      デパオリ

    エクダル

  チャボット  ベレシンスキ(76分ガッビアディーニ)

    フェラーリ

     アウデーロ

ベンチ:GKセクリン、ファルコーネ DFアウジェッロ、コリー、レジーニ、ムリージョ MFレリス FWラミレス

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エラス・ヴェローナはユリッチ監督の3‐4-1‐2。

DFはこの時点で弱冠19歳のクムブッラを中心の3バック

MFは子飼いの左利きミゲル・ヴェローゾがゲームメイクして、左サイドにもジェノア臭が強いラゾヴィッチがいる

2トップは15歳の時にユリッチ💩ェノアでデビューしてるサルセドと、サンプに来る噂もちょっとあったステピンスキ

元サンプはベンチに”パッツォ”ことパッツィーニとレンタル中のヴェッレがいる

Hellas Verona(3-4-1-2) 監督:イヴァン・ユリッチ

 ステピンスキ サルセド(70分ヴェッレ)

   ペッシーナ(86分ヘンダーソン)

ラゾヴィッチ(58分ヴィターレ)ファラオーニ

 アムラバット M-ヴェローゾ

 ギュンター ラフマニ

   クムブッラ 

  シルヴェストリ

ベンチ:ベラルディ、パッツィーニ、ボケッティ、ザッカーニ、ダンツィ、ダヴィドヴィッチ、エンペレウール、トゥティーノ、アジャポン

備考:年間パス保有者数10.718(1試合平均108.753euro),有料入場者数7.069(108.858euro),芝状態良好

★土曜18時から行われたアンティチポ。

試合前には急死を遂げたサッスオーロの会長、スクインツィ氏の為に黙とうが捧げられた


<あらすじ>

ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=zjf7wUFjqVM

もう余談は許されないサンプ。普通に1週間休みが有って、前節の惨敗を受けて3人ぐらいスタメンを入れ替えて仕切り直し。

しかし、いきなりつまずく

左CKからミゲル・ヴェローゾが左足で蹴ったボール⇒ペナ内中央でクムブッラがドンピシャのヘッドで合わせ前半9分にあっさり先制を許す・・・

↑↑©SportMediasetよ

若くて長身のCBクムブッラ「こいつ、サンプに欲しいな」などと呑気な事を考えている余裕は無い・・・・

いきなりプランが狂ったサンプ。

前半の反撃は右サイドからデパオリのクロスをボナッツォーリが合わせたぐらい。

それ以外はほとんどエラスペース。

CFタイプのクアリアレッラボナッツォーリの共存はやはり難しいのでは?と感じさせた

2人が孤立する場面が多く、ほとんどコンビネーションも無い。

逆にステピンスキの決定機はアウデーロが何とか防いだが

ロスタイム3分。そのまま前半は0-1で終了

後半もそれほど流れは変わらず。ファーストチャンスはやはりエラスで、アウデーロはペッシーナの左足をかろうじてCKに逃れる

ただ、ヤンクトに代えてリゴーニ、ボナッツォーリに代えてカプラーリ、この交代で3トップにしてからやっと少し反撃の兆しが。

交代で入ったこの2人、特にカプラーリが何度かチャンスを作った。

それでも同点弾が生み出せないサンプは、最終的にDFベレシンスキを下げてFWガッビアディーニを入れるスクランブル態勢で4トップに

サンプ後半途中~ 4-2-4

 カプラーリ クアリアレッラ(cap)

リゴーニ      ガッビアディーニ        

  エクダル ヴィエイラ

ムッルー    デパオリ

 チャボット フェラーリ

   アウデーロ

必死さは伝わるが、効果的かと言われると全く効果的では無かった

残り9分のところで、一瞬の隙から失点

M・アロンソのFKを、関ヶ原の戦いの小早川秀秋ばりの裏切りを見せたムッルーが、絶妙なバックヘッドで自陣のゴールに叩き込み0-2

万事休す

ロスタイム3分。そのまま0-2で敗け

(ポイント )

この敗戦を受けて、ディフランチェスコ監督は去っていった・・・

1勝6敗で堂々の最下位では仕方がないところだろう。

ティフォージは最初から不振の原因をずっとフェレーロ会長のせいばかりにしていたので、意外とディフラ解任要求の話はあまり上がってこなかったが

やはり監督の責任もあったとは思う。

つい先日、4月中旬にCorriere dello Sportでディフランチェスコがインタビューに答えていた

「サンプで監督をやれた事は最高の経験だったが、引き受けた時期が間違っていた。この経験は私を成長させるだろう。

サッスオーロ戦の後(第2節)、私はすでに辞任しようと思った。なかなか困難な状況だったし、私が望んだ補強も何人か結局されなかった。

また、ずっと騒がれていたクラブ身売りの話も誰にとってもプラスにならなかった。

最終的に私が自ら辞任する事を決めた。フェレーロは望まなかったが。

少なくはない金額と2年間の契約を捨てて。ただこの決断のおかげで、私は自由に私の将来を決める事ができる。

2月にはプレミアのあるクラブからオファーが届いた。しかし現在はコロナの状況で一旦白紙になっている。

私は今後そういう話もあるかもしれないので、現在英語を勉強しているところだ」

↑↑©Gianluca Di Marzio.comより

 今このインタビューを聞くと、サッスオーロ戦の次の試合から急に3バックに変えた事は納得がいく。

アンデルセンの代わりのムリージョが使えなかった、プラートの代わりが来なかった、ウィング2人の補強が1人はされず、1人は最終日にやっと来た(リゴーニ)。

ここら辺がディフラの情状酌量の余地か。この補強が全てされた状態のサンプで指揮を執るディフラを見たかった気はする。

ただ、与えられなかった戦力に対して、それなりに戦う事は彼には出来なかった。それはこの後のラニエリサンプを見ると明らかだ。

彼は彼のサッカーに適した人材が与えられて初めて力を発揮するタイプの監督だという事だ

ディフランチェスコ ⇒ ラニエリ

この交代によって明らかにマイナスになったのがリゴーニ。もう移籍してしまった彼だが、今振り返るとディフラ時代はまだ少しだけ活躍していた

逆に明らかにプラスになったのがトルスビー。彼はラニエリになって初めて起用され始めた

そこら辺は次回から詳しく見ていく事にしよう

 

  さぁ次節からはラニエリサンプ!

  最下位からの逆襲が始まる・・・

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

7試合 1勝0分6敗 勝点3 得点4 失点16 得失点差-12 現在20位

次節:セリエA 第8節 2019年 10/20(日) 対ローマ@ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00