2019-20 Serie A 第10節 SAMPDORIA 1-1 Lecce わずか過ぎる慰めの勝点1

2019-10-30 23:00:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '19-'20

ラニエリ体制になって3戦目。

ラニエリ2戦目からわずか中2日で行われたホーム試合。

ラニエリは試合前の記者会見でこう言った。

「レッチェはセリエC⇒B⇒Aとかなり同じメンバーで戦ってきて、結束力がある。ユーヴェとも良い戦いをしたし、ホームでよりアウェイで勝点を稼いでいるので侮れない強敵だ。

前節は1-1の同点になってからカプラーリを投入して勝ち越しを狙ったが上手くいかずに一発のCKでやられてしまった。

しかしローマ戦での引き分けに続き、戦いぶりには満足している。

このレッチェ戦ではいよいよ結果を出さなければいけない。オウンゴールでもなんでも幸運も必要だが、勝点3を取りに行く」

Serie A 第10節 10/30(水) 21:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:マッサ氏(Imperia出身)

サンプドリア 1-1 レッチェ

得点者:前半8分ラパトゥーラ

    後半46分ラミレス①

↑↑©ilmattino.itより

この土壇場でのラミレスのヘッドでかろうじて引き分け。ただ、残留を争う相手にホームでこの結果は寂しすぎる・・・

[試合前情報] 

この時点で引き続き最下位のサンプ勝点4、レッチェは勝点11で13位。

レッチェの監督はペルージャやラツィオなどで活躍した左利きのボランチ、リヴェラーニ。かつて白人ではない初のイタリア代表選手としても有名になった。

一作季はセリエCを首位、昨季はセリエBを2位で終えてとんとん拍子に8年ぶりにセリエAに復帰した南部の雄。あの独特な黄色と赤の縦縞ユニフォームは記憶に残りやすい。このジャッロロッソのユニを着て活躍した選手では、チェヴァントンヴチニッチのイメージが強い。

直近5試合 ホームでのサンプvsレッチェ(SERIE Aのみ)
2010-2011 Sampdoria-Lecce 1-2 39′ Di Michele (L), 66′ Rubén Olivera (L), 69′ Maccarone (S)
2008-2009 Sampdoria-Lecce 3-2 11′ Delvecchio (S), 14′ Cassano (S), 55′ Tiribocchi (S), 60′ Stankevičius (S), 82′ Tiribocchi (L)
2005-2006 Sampdoria-Lecce 1-3 25′ Delvecchio (S), 53′ Konan (S), 86′ Konan (S), 90′ Flachi (S)
2004-2005 Sampdoria-Lecce 3-0 23′ Diana (S), 32′ Kutuzov (S), 87′ Edusei (S)
2003-2004 Sampdoria-Lecce 2-2 7′ Flachi (S), 37′ Chevantón (L) 41′ Flachi (S), 90′ Konan (L)
※2勝2敗1分け。撃ち合いが多く、意外と最近は成績が良くない

通算成績 (セリエAでのサンプホーム)
試合: 11
サンプ勝利: 7
引き分け: 2
レッチェ勝利: 2
サンプGol: 22
レッチェ: 11

通算成績 SERIE A (全部)
試合: 22
サンプ勝利:14
引き分け: 4
レッチェ勝利:4
サンプGol: 42
レッチェ: 18
※通算するとかなりサンプに分がある。サンプvsレッチェで印象深いのはやはり1990-91、スクデットを決めた試合。
ホームで3-0で勝利、DFマンニーニの生涯no.1とも言えるボレーは忘れられない!


さてサンプはラニエリ監督が4-3-1-2に変えてきた。サンプ番記者に”Formazione Giampaolina"=ジャンパオロフォーメーションと書かれていたが、去年に戻ってしまった感じだ。

ディフランチェスコはなんだったんだろう?を継続。そして中2日の試合と言う事も有り、かなりメンバーを変えてきた。実に5人がラニエリ体制になって初先発

怪我人リストにリネッティセクリンとマローニトルスビーレジーニはベンチ外

DF4バックは右に初のデパオリ。中央はコリームリージョに代わってフェラーリムッルーが左。

MFはやっと完調したかエクダルがアンカー。右にバッレートが今季初先発。左はヴィエイラベルトラッチがこの日は何mかポジションを前にしてトップ下となった

FW2トップは変わらずキャプテンのクアリアレッラと組んだのが若手のボナッツォーリ

SAMPDORIA4-3-1-2> 監督クラウディオ・ラニエリ

クアリアレッラ(cap)ボナッツォーリ(66分レリス)

   ベルトラッチ(66分リゴーニ)

ヴィエイラ   バッレート(46分ラミレス)

    エクダル

ムッルー     デパオリ

  コリー フェラーリ

    アウデーロ

ベンチ:GKファルコーネ、アヴォガドリ DFアウジェッロ、チャボット、ムリージョ、ベレシンスキ

   MFヤンクト FWカプラーリ、ガッビアディーニ

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レッチェはリヴェラーニ監督の4-3-1-2

DFはキャプテンのルチオーニロッセンティーニのベテランコンビ

MFはこの日目立っていた”モドリッチョーネ”ことペトリッチョーネをアンカーに左がギリシャ代表のタクシディス、ウクライナ代表シャコフをトップ下に

FWは💩ェノアで失敗したラパドゥーラと”サレルノのメッシ”ことファルコの2トップ

Lecce(4-3-1-2) 監督:ファビオ・リヴェラーニ

ファルコ ラパトゥーラ(69分ババカル)

    シャコフ(69分マンコース)

タクシディス■72分 タバネッリ

  ペトリッチョーネ

デッロルコ   メッカリエッロ(87分リスポリ)

ロッセンティーニ ルチオーニ(cap)

    ガブリエル

ベンチ:ヴィゴリート、リッカルディ、ヴェーラ、ドゥマンチッチ、ラマンティア、ドゥビカス、カルデローニ、リモーリ、インブラ

備考:年間パス保有者数17.031(1試合平均177.402euro),有料入場者数1.654(28.171euro),芝状態良好

★水曜21時から行われたミッドウィーク・ナイター。

SUDでは

↑↑©calciowebより

”Prezzi Popolari per Settori piu Popolati

=1番客が入る席を、1番庶民的な値段に

の横断幕が


<あらすじ>

ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=SS_j8018WTk

開始118秒でサンプはいきなりチャンスを迎える。デパオリのパスからこの日スタメンのボナッツォーリがGKと1対1を迎えるが、これはガブリエルがセーブ

一方のレッチェのファーストチャンスは8分。彼らはこのチャンスを間違えなった

ラパドゥーラがシャコフとワンツーから抜け出して、冷静にGKの目の前からゴールを決める

まるで今季のサンプの悪い流れから、運命づけられているかのようなあっさりした先制弾・・・

その後はボナッツォーリが①切り返しから珍しい右足シュート、②ニアですらしボレー

クアリアレッラのコース変えヒール、など攻めはするが得点は奪えず

逆に45分にペナ内ピンチでシュートブロックにいったフェラーリがハンドを取られ(正直そう見えた)、一発レッド&PK

この時点で、決められたらもうTVを消して寝ようかと思った・・・・・・

しかし人類が開発した最高の制度?!?VARのおかげでマッサ主審が判定を覆して、奇跡のノーファール及び退場無し!

↑↑©Lecce News 24より

そのすったもんだでロスタイムは4分。なんとか0-1のまま終了

それでもまだ負けているサンプは、まずはバッレートに代えてラミレスをトップ下に入れてより攻撃的に

さらに21分にはボナとベルトラッチに代えてリゴーニとレリスを投入。

4-2-3-1にして得点を奪いに行く

サンプ後半途中~ 4-2-3-1

  クアリアレッラ(cap)

レリス ラミレス リゴーニ

 エクダル ヴィエイラ

ムッルー     デパオリ

 コリー フェラーリ

   アウデーロ

この交代が少しは生きたか

右サイドを突破したリゴーニを、タクシディスが倒して2枚目のイエロー⇒退場(27分)

数的有利になってサンプはボールは持てるが、その攻めはそんなに褒められたものではなかった

より守りを固めてこもったレッチェに対して効果的な攻めは繰り出せず、ミスも多かった

このまま下克上を起こさせてしまうのが濃厚になってきた後半ロスタイム

何十本めかわからないCKから、なぜかゴール前で突然どフリーになったラミレスがしっかりヘッドをジャストミート

この球もすんなりは入らず、一瞬DFにぎりぎりでクリアされたかに見えたが、しっかりゴールラインは割っていた

↑↑©il Secolo XIXより

土壇場の土壇場でなんとか同点!

ロスタイム4分。そのまま1-1で試合終了

(ポイント )

・ラニエリ体制になってから3試合目。一番内容は良くなかった

・試合後はサンプティフォージからブーイングが。ラニエリ体制になってからはおそらく初めて

・ラニエリは試合後

「ティフォージのブーイングはよくわかる。彼らは90分間ずっと我々を支えてくれた。その結果、最後に試合内容に対して正直な意思表示をした」

 

せっかくラニエリになって良くなってきた3戦目。最悪の結果は免れたが、ここでの逆戻りは寂しい限りだ。

確かにディフェンスはましになった。失点は一瞬の隙をつかれている物が多く、(そこは当然まだまだ改善点だが)

全体的に組織整備はされてきた。ただし、攻撃力不足は深刻だ。

補強の問題も有るので、監督が変わったからと言っていきなり良くなるわけはないが・・・

すぐさま中4日でまたもや残留争いの直接ライバルとなるであろうSPAL戦。ここでもたつくようだと本当にB落ち危機が・・・

Foooooooorza Saaaaaaamp!! 

10試合 1勝2分7敗 勝点5 得点6 失点19 得失点差-13 現在20位

次節:セリエA 第11節 2019年 11/4(月) 対SPAL@フェラーラ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)