スコアだけ見れば、
「去年優勝したミランに、今季も選手売りまくってて弱くなってるサンプが順当に負けたか」
ぐらいにしか思われないだろう
しかし全く意味が無い”遠吠え”ではあるが、勝てる可能性もかなりあった試合だった
同点に追いつき数的有利。VARなんてシステムでPKなんか取られなければ、逆転まで至ってた流れではあった
ただ、残ったのは6試合戦って勝点わずか2と言う結果のみ
危機的状況だ
Serie A 第6節 9/10(土) 20:45@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:ファッブリ氏(Ravenna出身)
サンプドリア 1-2 ミラン
得点者:前半 6分 メシアス
後半 12分ジュリチッチ①、22分ジルー(PK)
↑↑©ZaZoomより
一旦は同点となるこのジュリチッチのサンプ初ゴール
ここから一気に逆転まで持っていきたかったが・・・
[試合前情報]
ここまで2分け3敗で18位のサンプと対照的に3勝2分けで3位のミラン
過去の128回の直接対戦は
サンプ30勝 引分31 ミラン67勝 得点119 失点213 得失点差-94
ここ5試合の対戦ではサンプが1分け4敗と圧倒されている
サンプホームではサンプ19勝 引分19 ミラン26勝
[Formazione]
※出場停止は無し
そのウィンクス、コリー、トリンボリ、デ・ルーカが怪我で招集外
若武者セゴヴィアとマラグリダはプリマヴェーラの試合に招集
ジャンパオロは4‐1‐4‐1に戻してきた
アンカーの先発争い・ヴィvsヴィ対決はヴィジャールの勝利。そこ以外はプレビューの予想通り
要のコリーが不在となってしまったDF陣は、ムリージョとフェラーリと言う奇跡のコンビ
インテルの2年間は活躍したムリージョにとってはDERBYとなる
4‐1‐4‐1に戻したので、残念ながらまたレリスが先発
1トップは前節今季初ゴールを挙げたカプート
元ミランはコンティとジャンパオロ監督
SAMPDORIA<4-1‐4-1> 監督マルコ・ジャンパオロ■96分
⑩カプート(78分㉗クアリアレッラ)
⑦ジュリチッチ ⑪サビリ ⑧リンコン ㊲レリス
(78分⑤ヴェッレ)
④ヴィジャール(85分⑭ヴィエイラ)
③アウジェッロ ㉔ベレジンスキ(c)(59分㉓ガッビアディーニ)
㉑ムリージョ ㉕フェラーリ
①アウデーロ
ベンチ:GKラヴァーリア;DFアミオーネ、コンティ、ムッルー;MFジェペス;FWプッセット
レッド:ジャンパオロ監督(後半51分)
イエロー:フェラーリ、ヴィジャール、アウジェッロ、レリス、クアリアレッラ
※ミランはピオリ監督の4‐2‐3-1
前節DERBYに勝利し、火曜にCLのザルツブルグ戦を戦ったミラン
次の水曜はまたCLでディナモ・ザグレブと過密日程が続く
出場停止は無し
イブラヒモビッチやクルティッチとレビッチ、フロレンツィ等が怪我。
そしてジルーを休ませるためにスタメン濃厚だったオリギも直前で怪我で招集外
プレビューからはカラブリアを休ませなかったの以外は全部当たった
もはやドンナルンマを懐かしむ声がほぼ無くなってきたメニャンがGK
トモリ休ませケアーとカルルがCB
ポベガがスタメンとなり、メシアスが右
オリギの怪我で休めなくなったのでジルーが結局スタメン
元サンプはGKミランテ
Milan(4-2‐3-1) 監督:ステファノ・ピオリ
ジルー
レアオ■47分 デ・ケテラーレ メシアス
(70分ベナセル) (59分トモリ)
ポベガ(78分ヴランクス) トナーリ
テオ カラブリア(c)
カルル ケアー
メニャン
ベンチ:GKタタルシャヌ、ミランテ、バッロ-トゥーレ、アドリ、ディアス、バカヨコ、デスト、ティアウ、ガッビア、サーレマーケルス
レッド:レアオ(後半2分)
イエロー:レアオ
*備考:アボナメント14.487 人(1試合平均156.217€)+有料入場者数8.562人(299.366€);芝状態良好
★土曜20:45キックオフで行われたアンティチポ3試合目
サンプは青‐白‐白のホームユニで登場
[あらすじ]
ハイライト動画⇒
前半
- 6分 レアオが左サイドをぶっちぎりジルーにスルーパス⇒ジルーの折り返しを詰めてきたメシアスが押し込む 0-1
- 11分 ジュリチッチの強烈な右足⇒クロスバーに阻まれる
- 21分 レアオのクロスからデケテラーレがヘッドでゴール…..…VARによりオフサイドで取り消し
- 42分 ジルーの左足シュート⇒アウデーロ、ファインセーブ
ロスタイム3分 0-1で終了
前半ポゼッションはサンプ11分05秒:ミラン13分47秒
後半
- 2分 レアオ、オーバーヘッドで思いっきりDFフェラーリの頭を蹴って2枚目イエロー⇒退場
- 12分 アウジェッロの左からのクロス⇒ニアでジュリチッチがヘッドでゴオオオール 1‐1
- 14分 ガッビアディーニ投入で4‐3-1‐2へ
- 21分 ミラン右CKからヘッドを外してゴールキックかと思いきや、VARで検証。競り合いでヴィジャールがハンドを取られてPK献上
- 22分 ジルーがPKを決める 1‐2
[後半33分~ 4‐3-1-2]
クアリアレッラ(c) ガッビアディーニ
サビリ
ヴェッレ リンコン
ヴィジャール(40分ヴィエイラ)
アウジェッロ レリス
ムリージョ フェラーリ
アウデーロ
一方、1人退場したミラン
[後半33分~ Milan(3‐4‐1‐1)]
ジルー
ヴランクス
テオ カラブリア
トナーリ ポベガ
トモリ ケアー カルル
メニャン
- 41分 超波状攻撃。クアリアレッラのロングスルーパスからガッビアディーニの右足シュートクロス
- ⇒外れたところをヴェッレのシュート、ポスト⇒再びガッビアディーニ、Gkメニャンがセーブ
ロスタイム7分
- 51分ジャンパオロ監督 抗議で退場
そのまま1‐2で終了・・・
後半ポゼッションはなんとサンプ19分06秒:ミラン8分59秒
・最終的なポゼッションはサンプ30分11秒(57%):ミラン22分46秒(43%)
・最終シュート数はサンプ10本(枠内4):ミラン15本(枠内4)
・前半はミランペース。後半は70%以上の保持率が示すようにサンプペース
・しかし1つの不運から失点を許すと、攻めても結局ゴールを揺らす事はできず。ここら辺がまさに優勝するチームと下位に沈むチームの差だろう
・最初の失点、取り消しになったゴール、共にGKアウデーロ怪しかった。しかしその後はナイスセーブ連発しプラマイ0
・ジュリチッチ、サンプで初ゴール!
・コリー不在のDF陣、最低限頑張った
・ヴィジャール、だいぶコンディション上がってきた。ハンドはいただけないが
・昨季優勝チームに一応善戦したとは言える
・いまだ未勝利、4敗、19位
・ベレジンスキ、レアオを止められず
・6試合中4試合が2失点以上
[今日の敵ながらあっ晴れ]
・FWラファエル・レアオ Rafael Leão
↑↑©Milan News24より
このフェラーリを流血に追い込んだ見事なオーバーヘッド。一発レッドでもおかしくない。そのやんちゃさ、破天荒さ含めて嫌いじゃない。彼のスピード、カウンターは分かっていても止められない。そしてオバフェミ・マルティンスやオーウェンみたいな抜群のスピートを誇る選手は小柄で怪我がちな選手が多いが、彼はデカいし肉体も強靭。ボールを持っても早いし、まだ荒いが得点パターンも速さだけではない。厄介だ
守備は強いが、はっきり言ってミランの攻撃はレアオとイブラの個人技頼み。実際イブラがいなくて、レアオが退場してからは大した事無かった。
ちなみに彼を「レアオ」と呼ぶ奇特な人は私ぐらいかと思ってたら、DAZNの実況の北川さんもそうだった。そう、イタリア人目線で考えると”Leão”はレアオなのだ。ポルトガルのãoは現地ではオンと読むらしい。Conceisão=コンセイソン、とか。ただやっぱりイタリア語ではローマ字そのままで読むからレアオだろう。このBlogではなるべくイタリア語視点で書きたいとずっと思ってる
Murillo=ムリージョにしてるのはご愛敬。南米スペイン語読みの”ジョ”ではあるが、イタリアでも”ロ”と”ジョ”の中間ぐらいで発音するから、カタカナで表すのが難しい。と言うわけでめんどくさいからムリージョで。まぁ細かい事にこだわらないのもイタリア式(笑)
[ジャンパオロ監督 試合後会見]
試合後ジャンパオロ監督
「私は怒っている。この敗戦には不満だらけだ。ミランと言い強豪相手に、ゲーム内容的には勝ててもおかしくない試合だった。レアオの退場後のファッブリの判定には満足できない。PKももう1度検証する必要があるし、彼はレアオを退場にしてしまった後、その分のバランスを取ろうとした。私はキャリアの中で1回しか退席処分になった事は無い。私は主審に滅多に文句は言わないしトラブルを起こしたことは無い。確かに今日も文句は言ったが、イエロー1枚で済む話だろう。それ以外にもファッブリの判定は疑問だらけだった。ミランは強いチームで、贔屓される必要はない。そしてサンプもきちんとリスペクトされるべきだ。ミランが1人退場になって不利になったからと言って、それを押し戻すような判定があってはならない」
「今日ヴィジャールは良いプレーをみせて、Playメーカーの新たな可能性を感じさせた。ガッビアディーニもようやく長い休みから帰ってきた。ジュリチッチも良くなってきたし、まだプレーできないがウィンクスもいる。私は良いチームを率いている。もう少し結果が出て自信もってプレーできてもおかしくないのだが。これからも変わらずに練習を繰り返さないといけないが、例え今の結果でも私は選手たちに不満足なわけではない」
「我々は90分間良いプレーをし続けるようにならなければならない。ダイナミズムと正確さをより長い時間続けられるように働き続ける。まだまだフィジカル的にもテクニック的にもチームのコンディションはトップになってない。多くの新加入選手はコンディション不足でここに来た。しかし試合は待ってくれない。試合は試合でその瞬間でベストを尽くす」
などと語った
6試合で勝点わずか2
確かに強豪が多いカレンダーのせいで有るとも言えるが、それらは全てホームでの試合
何が怖いって、リトルノではユーヴェ、ミラン、アタランタ、ラツィオとアウェイでやらなければならないと言う事だ
そして未勝利のままスペツィア(A)、モンツァ(H)、ボローニャ(A)と続く
この3試合は結果が出なければさすがにジャンパオロ解任だろう
最最低、勝点5!!
Foooooooorza Saaaaaaamp!!
次節:セリエA 第7節 2022年 9/17(土) 対スペツィア@スペツィア 現地18:00Kick Off(日本時間深夜1:00)
’22-’23 SERIE A
6試合 0勝2分4敗 勝点2 得点3 失点11 得失点差 -8 19位
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