2015-16 SERIE A 第24節 Roma 2-1 SAMPDORIA 終盤の猛攻も及ばず、追いつけず・・・

2016-02-09 19:46:39 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第24節 2/7(日) 20:45@オリンピコ(ローマ) 主審:チェーリ氏(Bari出身)

サンプドリア 12 ローマ(前半0-1)

Marcatori 

  • (前半45分) ローマ[1] フロレンツィ
  • (後半4分)  ローマ[2] ペロッティ
  • (後半12分) サンプ オウンゴール(ピアニッチ)

 早くもアウェイ8敗目。ローマの不運な夜は、長いトンネルの出口を闇で覆い隠す

[試合前情報]

 トリノ戦から中3日でのローマ戦。5位のローマの勝点41に対して、17位サンプの勝点は24。今年は大分差をつけられている。ローマ相手にはここ2試合連勝で来ているが、通算成績はかなり分が悪い。特にローマホームではローマ36勝に対してサンプ9勝、12引分け。ローマ104ゴール、サンプ46ゴール。厳しい戦いである事は間違いない。ただ、ローマも決して本調子では無く、チャンピオンズリーグでの大量失点から調子を崩し、セリエAでも引き分けばかりで勝てず遂にガルシア監督は解任。元サンプのスパレッティが返り咲いている。名波がヴェネツィアに在籍した監督、そして’98-’99にサンプをB落ちさせてた監督と言えば聞き覚えが有るか?ちなみにモンテッラは選手としてサンプ時代、ローマ時代両方でスパレッティ監督の指導を受けている師弟関係。

↓↓試合前もこの表情↓↓

 アンダータの対戦では2-1で勝っている。この時は4位だったのになぁ・・・http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/c93fb023b3f216fc33f86b9c10233ec0

 サンプは前節の3-4-2-1をそのまま継続。出場停止のシルヴェストレとフェルナンドが、パロンボと怪我したサーラの代わりに入って後は変わらない・・・・・はずだったが、試合前のウォーミングアップ中にモイサンデルが負傷。DFではディアキテも今節出場停止の為に、急遽お休み予定だったバッレートがボランチに入る。イヴァンが右WBとなり右WB予定だったカッサーニが左のCBへ。ややバタバタしたが前線は変わらず。2試合連続得点のムリエルをコレアとソリアーノのダブルトップ下が支える。サンプにはローマにゆかりがある選手も多く、まずモンテッラ監督。そして言わずと知れたカッサーノ。トッティとは親密だったり喧嘩したり腐れ縁だ。さらにはドドもローマでセリエAデビューした。この日のユニは青-青-青

 一方のローマは、スパレッティの4-3-3。スパレッティは0トップを初めて世に広めた監督として有名であるが、この日も一応4-3-3だがセンターフォワードのポジションは本来MFのペロッティ(宿敵ジェノアがこの冬ローマにかっさらわれた)。両ウィングにサラーと加入したばかりのエル・シャーラウィ。中盤はキャプテンのケイタと司令塔ピアニッチ、サイドを走る元気印フロレンツィ。DFでは左SBで、1週間前まで共に練習していたズカノヴィッチが先発で出場。昨日の友は今日の敵。CBのリュディゲール(イタリア語読み)はドイツ代表ながら黒人の、将来を期待されている選手だ。

 この日はローマのユニは、中国の旧正月を祝ってクラシックユニが採用。その胸には中国語で「金猴報喜」の文字が。スポンサーが付いたのかと思ったが、実はこれ、ローマが中国人ティフォージにむけて「良いお年をお迎えください」というメッセージを送ったものだった。ローマの試合が中国の国営テレビ局で放映されたり、中国版ツイッターやフェイスブックのようなSNS『シナウェイボー』のクラブ公式アカウントを作成したことへの記念でもある。2011年にアメリカ資本が投入されて以来、サッカー新興国であるアメリカへの積極的な投資をしてきたローマ。次なる経済大国、中国への投資も欠かしてはいないようだ。

★日曜ナイターで行われたPOSTICIPO

SAMPDORIA <3-4ー2ー1> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

        ムリエル(56分クアリアレッラ)

    コレア   ソリアーノ(Cap)

 (77分カッサーノ)

ドド               イヴァン

   バッレート  フェルナンド

 (71分アルヴァレス)

  カッサーニ    ラノッキア

      シルヴェストレ 
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFペレイラ、シュクリニアール

MFパロンボ、クリストドゥロプーロス、クルスティチッチ FWロドリゲス

Roma (4-3-3): Szczesny; Maicon (21′ s.t. Džeko), Rüdiger, Manolas, Zukanovic (1′ s.t. Digne); Florenzi, Keita, Pjanic; Salah, Perotti, El Shaarawy (41′ s.t. I. Falque).
A disposizione: De Sanctis, Castán, Totti, Vainqueur, Emerson, Uçan, Sadiq, Nura.
Allenatore: Luciano Spalletti.

備考:警告:前半10分バッレート,34分ズカノヴィッチ,38分コレア,後半10分ラノッキア,16分ケイタ;年間チケット保有者数23.744人(1試合平均574.894 euro), 有料入場者数4.557人(234.793 euro);芝状態最高

<あらすじ>

 前半8分 オープニングシュートはローマ。右からのアーリークロスからピアニッチのヘッド

   10分 ハンドを取られてバッレートにイエロー

   15分 ローマのCKをクリアしてカウンター。ムリエルがドリブルでマイコンと長い1対1。マイコン一人なら抜けそうだったが、すごい勢いで戻ってきたサラーに挟まれ、シュートコースが狭い方に追いやられ、無理やり打ったシュートは枠外

   18分 右サイドのペロッティが切り返して左足でクロス。ピアニッチがヘッド→ヴィヴィアーノダイビングキャッチ

   20分 右サイド・ピアニッチのスルーパスからサラーがマイナスの折り返し→フリーのエル・シャラウィのシュートは宇宙開発

   21分 右サイド・マイコンのアーリークロスはDF2人の間に落ちる絶妙なボール。突っ込んできたフロレンツィがスライディングシュートを見せるが、わずかに合わず

   34分 トラップがやや流れたズカノヴィッチ。コレアがすかさずそのボールをかっさらうと、ズカノはたまらずファールで旧友を倒してイエロー

   37分 コレアがペナ内でリュディゲールに引っ張られて倒されたかのようにみえたが、審判の判定は逆。シミュレーションでコレアにイエロー

前半45分 フロレンツィGoal 0-1:

 →サンプのドドのFKをクリアしてローマのカウンターが始まる。中央から右のエル・シャーラウィへボールが渡り、エル・シャーラウィのミドル。これはブロックするも、高く上がったこぼれ球に、突っ込んできたフロレンツィがヘッドで叩き込みゴール。先制を許す・・・

 ロスタイム0分。そのまま0-1で終了 

前半は0-1。ポゼッションはサンプ9分29秒対ローマ19分32秒。数字を見ればわかる通り序盤からローマペースで試合が進み、サンプの両サイドのドドとイヴァンは押し込まれて度々ディフェンスラインに吸収されて5バックのような形に。しかし耐えに耐えて、ようやく終盤に何度か反撃のチャンスをつかむ。そして0-0で終わりそうな残り1分、しかも自ボールでチャンスのFKから食らったカウンターで先制を許したのだから痛かった。後半は引いてばっかりはいられない

 後半 1分 元サンプのズカノヴィッチに代わっディーニュ投入。イエローを1枚貰ってたからか

後半4分 ペロッティGoal 0-2:

 →ペナ内の混戦からエル・シャーラウィがちょんと浮かしたラストパス。このボールをペロッティが走りこんで右足ボレー。目の覚めるようなシュートで突き放される・・・

  

     9分 ペロッティを倒したラノッキアにイエロー

    11分 ムリエルに代わってクアリアレッラ投入

後半12分 オウンGoooooooooooL!! 1-2:

→ペナ内の混戦からイヴァンの落としをフェルナンドがミドルシュート。低いシュートはピアニッチに当たってコースが変わり、そのままゴールイン。フェルナンドのゴールかと思ったが、結構コースが変わっていて記録はオウンゴール。さぁ1点差!

 

    16分 コレアを後ろから倒したケイタにイエロー

    21分 マイコンに代わってゼコ投入。フィオレンツィが右SBに下がる。この交代はラッキーじゃないかな?

    26分 バッレートに代わってリッキー・アルヴァレス投入。攻撃的に

    27分 ゼコのポストプレーのこぼれから、エル・シャーラウィのシュート。わずかに右に外れる

    32分 コレアに代わって遂にカッサーノ投入。2トップ、3-5-2へ

    41分 エル・シャーラウィに代わってイアゴ・ファルケ投入。元ジェノア勢同士の交代

    42分 ビッグチャンス!カッサーノ→アルヴァレス→カッサーノ→クアリアレッラ→カッサーノとダイレクトでワンツーが2回決まりGKと1対1に。ただGKシェズニーの飛び出しも良く、カッサーノのシュートはナイスセーブされてしまう・・・

ロスタイム 3分

    46分 カッサーノの落としからドドの右足シュート。クアリアレッラがGKの目の前でコースを変えようとするが、GKキャッチ

    47分 最大のチャンス!CKの崩れからドドのクロス。GKの目の前でカッサーニが身体をひねりながら左足で会心のジャンピングボレー!しかし無情にもバー

そして終了のホイッスル。そのまま1-2で終了…

(ポイント)

・ポゼッションは最終的にサンプ23分14秒対ローマ26分39秒

・前半から大分差を詰めた事からわかる通り、0-2になってからは圧倒的にサンプの方が良かった

・追いつけそうな流れはずっとあった。カッサーニの最後のシュートも入ったと思った

・カッサーノはやはり何かを期待させるプレーをわずかな時間でも見せた

・ドド、イヴァンの両サイドは再び評価をあげた

・サッカーでよく言われる最初と最後の5分間

・ここの失点が多いと言う事は、チームとして成熟していない、集中していないと言う事

・毎試合2点取られてからエンジンがかかる。最初から引き過ぎずに、もっとおそれずに高いラインを取るべき

 

 試合後にはこの元ローマコンビの2ショットも。カッサーノがローマに入ったのが2001年、15年前だからその2人がまだ現役でしっかりやっていると言うのはやはりすごい。あの頃はまだセリエA全体が今よりレベルも高く盛り上がっていた。

 さて、モンテッラはここ2試合インタビューで「不運」を強調していたが、もう不運では済まされない。モンテッラの意思も汲みとられた冬の移籍もあり(100%ではもちろん無いが)、今節でゼンガ監督時代と試合数も並んだ。

ゼンガ政権   12試合 4勝4分4敗 得点19 失点17

モンテッラ政権 12試合 2勝2分8敗 得点17 失点26

もちろん、途中の就任、ゼンガ用に与えられた面子、単純に比較はできない。またモンテッラのサッカーは成熟に時間がかかると思う。だから今年の結果はどうあれ、来年は夏の移籍からフルシーズンもちろん見たいが、今シーズンもそろそろ結果を出していかないと最悪B落ちも冗談では無い。ミハイロビッチ監督はやはりディフェンスの構築には長けていた。去年のチームは、それほどメンツは変わって無いが失点は明らかに少なかったし、引き分けは多かったが負けなかった。そろそろモンテッラのテイストを味わいたい!ただ、やはり今のメンバーを考えると2トップが良いと思う。コレアのトップ下は絶対。それプラス「カッサーノ&ムリエル」か「カッサーノ&クアリアレッラ」。ソリアーノはフェルナンドとダブルボランチで組ませる。右サイドは怪我人続出だがイヴァンがここでも出来る事を示した。けが人戻れば、攻撃的ならカルボネーロ、本来のレギュラーならデ・シルヴェストリで良いと思う。左サイドはドドを絶対来季以降も買い取るべきだ。3バックはラノッキアがもうこれ以上は醜態をさらさない事を祈って・・・

次節、ホームでアタランタ戦。もう言い訳は無い。勝点3あるのみ!

Foooorza Saaaaamp!!

   次節:セリエA第25節 2016年 2/14(日) 対アタランタ @ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)

 ’15-’16 SERIE A

24試合 6勝6分12敗 勝点24 得点 36 失点 43 得失点差 -7 現在17

今日のカッサーノのアフォリズム(格言)

numero42:

 Nella vita puoi essere un difensore,nato per proteggere le tue ricchezze,

oppure un attaccante,pronto a mescolare tutto.Io sono attaccante.

格言42:

 人生において、あなたは一人のディフェンダーである事が出来る。あなたの財産、富を守る為に生きる事が出来る。

もしくはアタッカーとして生きる事も出来る。人生にまつわる様々な物をかき乱すような。俺はアタッカーだ


2015-16 SERIE A 第23節 SAMPDORIA 2-2 Torino 終了5秒前に追いつかれて、悲劇の引き分け

2016-02-05 20:00:45 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第23節 2/3(水) 20:45@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:グイ-ダ氏(Torre Annunziata出身)

サンプドリア 22 トリノ(前半0-0)

Marcatori 

  • (後半21分)サンプ ムリエル
  • (後半26分) トリノ[1] ベロッティ
  • (後半39分)サンプ ソリアーノ
  • (後半49分) トリノ[2] ベロッティ

 DERBY以来、5試合ぶりの勝利のはずが......クアリアレッラ復帰戦は勝利で飾れず。いつまで続くのか、この負のスパイラル 

[試合前情報] 

 ボローニャ戦から中2日でのトリノ戦。ジェノヴァでのトリノとの対戦は引き分けが非常に多く、1-1が10回,0-0が9回。通算成績はサンプ21勝、22引分け、トリノ7勝。サンプ68ゴール、トリノ38ゴール。ちなみに昨年のこの対戦は2-0で勝っている。一方今年のトリノでの対戦は、まさにサンプに復帰したばかりのクアリアレッラの2ゴールで負けた。→http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/c1c5aee43522ec3191622fae02bbe1e6

 その時はまさかクアリアレッラがまたサンプに来るなど、夢にも思わなかったが。奇しくもクアリア復帰戦は直前まで所属していたトリノ戦となった。

 サンプは前節の後半、機能していた3バックを継続。前節結果を出したムリエルの1トップの下に、ダブルトップ下のような形でコレアとソリアーノを置く3-4-2-1を採用。フェルナンドが出場停止の為に、ボランチには”本当のキャプテン”パロンボが久々出場。コンビを組むのは、最近不調のバッレートを休ませて若いイヴァンが起用された。両サイドはドド、サーラの新加入コンビが継続。DF、3バックはこれも出場停止のシルヴェストレに代わって,逆に出場停止明けのカッサーニが右CBへ。真ん中はラノッキア、左にはモイサンデル。なおこの試合の前に、左SB控えのジャメル・メスバーが飲酒運転で逮捕。しかも警察から逃げた上で捕まった為に、重い罪に問われそうだ。クラブ側も解雇も辞さない、重い罰を与える見込み。ただでさえ左SBはレジーニも放出して人材不足。右SBやウィングハーフを務められそうな選手は5人もいるのに対して(デ・シルヴェストリ、カッサーニ、ペレイラ、サーラ、クリストドゥロプーロス)、純粋な左利きの左SB、WH候補はドドとメスバーの2人しかいない。そんな中、なにやってんだか

一方のトリノは、元サンプ監督のヴェントゥーラの3-5-2。中2日の試合の為か主力を何人か休ませてきており、彼の加入のせいでクアリアレッラがサンプに来る羽目になった10番インモービレはスタメンから外れている。サンプの天敵ブルーノ・ペレスもベンチ。相変わらずグリックを中心とした3バック。中盤真ん中には、昨季サンプにいたアクアー。そのアクアーの他にもトリノには元サンプ勢がたくさんいる。GKパデッリカステラッツィ(まだ現役だったのか!?)、さらにFWマクシ・ロペスもベンチに控える。

★ミッドウィークゲーム、水曜日ナイターで行われた試合

SAMPDORIA <3-4ー2ー1> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

        ムリエル

    コレア   ソリアーノ

 (79分クアリアレッラ)

ドド                サーラ

                (25分ディアキテ)

                (46分クリストドゥロプーロス)

   イヴァン  パロンボ(Cap)

 モイサンデル     カッサーニ 

       ラノッキア 
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFペレイラ、シュクリニアール

MFバッレート、クルスティチッチ、リッキー・アルヴァレス FWロドリゲス、カッサーノ

Torino (3-5-2): Padelli; Maksimovic, Glik, Moretti; Zappacosta, Acquah (1′ s.t. Baselli), Gazzi, Benassi (26′ s.t. M. López), G. Silva; Belotti, Martínez (18′ s.t. Immobile).
A disposizione: Castellazzi, Ichazo, Molinaro, Obi, Farnerud, Jansson, Vives, Avelar, B. Peres.
Allenatore: Giampiero Ventura.

警告:前半31分ガッツィ,46分コレア,47分ディアキテ,後半3分グリック,31分ラノッキア,44分バゼッリ

<あらすじ>

 前半4分 GK手前にこぼれた球を巡って、マルティネスとGKヴィヴィアーノが交錯して両者負傷。治療に約2分中断

   22分 ピンチ!中央でボールをインターセプトしたアクアーが、そのまま持ち込んでGK正面25m位からフリーでミドルシュート。しかしこれはヴィヴィアーノが足でセーブ

   25分 サーラが筋肉系の故障で交代。投入されたのはサンプデビューのモビド・ディアキテ。背番号はエデルの23。彼は右CBに入り、カッサーニが右ウィングバックに1列上がる

   30分 コレアを後ろからスライで倒したガッツィにイエロー

   45分 2人に対して、続けざまにファールを犯したコレアにイエロー

 ロスタイム2分。そのまま0-0で終了 

前半は0-0。ポゼッションはサンプ12分41秒に対して、トリノ13分09秒。お互い、ものすごく相手を警戒した前半。サンプはハーフウェイより前にはボールを取りにいかず、一方トリノもかといってカウンターを警戒して無理には攻め過ぎない。共にチャンスらしいチャンスはほとんど作れず。両チームともおそらく前半は0-0がゲームプランだった感じだ。パロンボは久々の出場にもかかわらず、ブランクを感じさせない出来。ここら辺が、いざ出番が訪れた時に対するベテランのプロ意識か。コンビを組んだイヴァンも、純粋なボランチっぽいポジションは初だったが、広範囲に精力的に動き回り良かった。さて後半はこのままではいかないだろう。ただサンプはサーラの負傷で交代枠を一つ使い、さらに代わって入ったディアキテも負傷で前半だけで失う事になる・・・

 後半 1分 サンプ:筋肉系の故障のディアキテに代わってクリストドゥロプーロスを投入。右WBに入り、カッサーニが再び右CBの位置へ

     1分 トリノ:アクアーに代えて、よりテクニカルで攻撃力のあるバゼッリを投入

     2分 ザッパコスタが右サイド、ドドとの1対1からカットインして左足シュート。わずかに左に外れる

     3分 ソリアーノを倒したグリックにイエロー

    17分 右サイドからベナッシのクロス。ファーでバゼッリがヘッドで合わせるが枠を外れる

    18分 マルティネスに代えて、インモービレを投入

    20分 カウンターからコレアのドリブル。エリア内、マタギで一人かわして左足のクロス。決定的なボールだったが、懸命に戻ったグリックがスライディングでクリア→Ckへ

後半21分 ムリエルGoooooooooooL!! 1-0:

→そのCK。左からドドのキックは一度クリアされて再びドドの元へ。左足で再度上げたクロスに、中央突っ込んできたムリエルが頭で合わせてゴーール。ムリエル2試合連続弾で先制! 

    25分 ベナッシに代わって元サンプのマクシ・ロペス登場

後半26分 ベロッティGoal 1-1:

 →左サイド、カッサーニを振り切ってペナ内深くまでえぐったインモービレ。中へのゴロでの折り返しをラノッキアが空振り。その後ろに詰めてきたベロッティがダイレクトで叩き込み、同点・・・

    30分 ヴィヴィアーノ!インモービレがCBと身体を入れ替えて抜けだして、GKと完璧な1対1。絶体絶命のピンチだったが、ドリブルで抜きに行こうとしたインモービレの球を、ヴィヴィアーノが手で奪い取る

    31分 ベロッティを倒したラノッキアにイエロー。直前に犯したファールと合わせ技一本

    34分 コレアに代わって、復帰戦となるクアリアレッラ登場

 

後半39分 ソリアーノGoooooooooooL!! 2-1: 

→左サイド、ドドのカットからクアリアレッラ→ムリエルと渡るカウンター。ムリエルが持ち上がり、中央のソリアーノへ。ペナわずかに外でボールを受けたソリアーノは、インフロントで低い弾道の絶妙なミドルシュート。Gkパデッリも届かない右サイド隅に突き刺さる。勝ち越し!!

  得点の後すぐ、モンテッラはクアリアレッラに下げ目のポジションを取り、4-5-1へフォーメーションチェンジするように指示

    43分 カウンター。ムリエルのスルーパスからソリアーノへ。ソリアーノは反転して左足シュート。しかしわずかに右に外れ、息の根を止めることは出来ず・・・

    44分 バゼッリ、抗議でイエロー。次節出場停止

ロスタイム 5分

後半49分 ベロッティGoal 2-2:

 →左サイドを突破したインモービレの左足クロス。ベロッティが中央で会心のヘッド。こんな事があるのか・・・・・・・・・・・

ゴール後、間髪入れずに終了のホイッスル。そのまま2-2で終了…

↑↑ドッピエッタのベロッティ↑↑

(ポイント)

・ポゼッションはサンプ25分07秒対トリノ28分06秒

・前半から一転して後半は激しい内容に

・5試合ぶり勝利目前だったのに・・・

・えげつないぐらい勝ちにこだわって、ロスタイム中なんてボールをサイドでひたすらキープするぐらいじゃないと

・新加入組も自分のアピールで精一杯で(元からいる若手も含めて)、チームとしての成熟度が足りない

・サンプのMVPはイヴァン。90分闘志を見せて走り回り、ボランチでも使える事を示した

・サーラ、ディアキテ2人の怪我のせいで交代枠も使えず

・移籍したばかりでこれでは・・・ただ直前まで前所属クラブで試合に出ていた2人だから調整不足では無いはずだが

・6試合連続2失点以上。

・今のところ、モンテッラサッカーは得点もまぁまぁ取れてるが、DFの立て直しは急務

・クアリアレッラ、デビュー。モンテッラは彼を2ndトップとして考えているようだ

・3バック自体は継続する予感がする。デ・シルヴェストリの復帰が待たれる

・怪我したディアキテは、次節ちょうど出場停止で出られない

・ただ、シルヴェストレとフェルナンドは戻ってくる

・2試合連続、1分も出場していないカッサーノが少し心配

・ラノッキアは2試合連続、重大なミス。さすがにもうこれ以上は許されない

 5連敗は無かったものの、この取りこぼしは痛い。残留圏ぎりぎりの17位に、仲良くジェノアと同勝点。どうもライバル・ジェノアとの成績は連動するシーズンが多く、去年は共に6,7位と上位を争っていたが、今年は順位表を逆さにしたような有様。次節は強敵ローマとのアウェイ試合。今の状況を考えるとかなり厳しいが、ホームでは勝ってるし、昨季のアウェイでも勝っている。何気に直近の相性は良い。メンツを見ても、今のサンプはこの順位にいるチームでは無い。これは贔屓目に見ないでもそうだと思う。ただ、選手のポテンシャル以上にメンタルがやられている。そしてチーム全体の歯車がかみ合っていないのも事実。遂にメルカートは終わったので、もう噂に惑わされず、このメンツで集中してやるしかない。ローマには、移籍したばかりのズカノヴィッチがいる。彼に、出て行ったことを後悔させてあげよう!

後半戦はこの2人がやってくれないと話にならん!

Foooorza Saaaaamp!!

   次節:セリエA第24節 2016年 2/7(日) 対ローマ @ローマ 現地20:45Kick Off(日本時間4:45)

 ’15-’16 SERIE A

23試合 6勝6分11敗 勝点24 得点 35 失点 41 得失点差 -6 現在17

今日のカッサーノのアフォリズム(格言)

numero39:

 Una ragazza fidanzata con un altro che sta con te la prima sera...

e' meglio che non diventi la tua fidanzata

格言39:

 他に婚約者がいながら新婚初夜にお前と一緒にいる女は、お前の婚約者にはしない方が良い


2015-16 SERIE A 第22節 Bologna 3-2 SAMPDORIA 超泥沼4連敗・・・

2016-02-01 20:36:36 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第22節 1/31(日) 15:00@レナト・ダッラーラ(ボローニャ) 主審:ファブリ氏(Ravenna出身)

サンプドリア 23 ボローニャ(前半0-2) 

  • (前半13分) ボローニャ[1] ムニエ
  • (前半24分)  ボローニャ[2] ドンサー
  • (後半9分)サンプ ムリエル
  • (後半35分)サンプ コレア
  • (後半43分) ボローニャ[3] デストロ(PK)

 前半は酷い内容。しかし後半3バックに変えて、ガラッと良くなったサンプ。後半35分に追いつくが、終了間際にあり得ないPKを取られて敗戦・・・・ 

[試合前情報] 

 ボローニャ対サンプ、ボローニャホームの通算成績はサンプ7勝、18引分、ボローニャ18勝。サンプが最後にレナト・ダッラーラで勝ったのは2003年11月2日。クリスティアーノ・ドーニのFKで1-0で勝った。ちょうど柳沢がいたシーズンだ。それ以来勝っていない。しかも今季、アウェイは基本的に未勝利(一応ジェノヴァで行われたDERBYはアウェイゲームだったが)。

 サンプは前節の4-2-3-1を継続。右SBはデ・シルヴェストリが怪我、カッサーニが出場停止。その為17歳のペレイラかと思われたが、2日前に加入したばかりで、MF本職(一応右サイドならFWからDFまで全て出来ると言う触れ込みだが)のヤコポ・サーラがいきなり先発で起用された。同じく新加入のラノッキアもスタメン。相棒はシルヴェストレでは無くモイサンデル。左SBは、ナポリに去ったレジーニの代わりにドドも初スタメン。かなりフレッシュな布陣となった。前線では、右MFのカルボネーロが怪我の為にイヴァンが先発。1トップはカッサーノでは無く、久しぶりにムリエルが起用された。

一方のボローニャは出だしは最悪だったが、ドナドーニ監督に代わってから絶好調。いつの間にかサンプより上の12位。フォーメーションは4-3-3。FWではセンターフォワードのデストロを、ジャッケリーニとムニエの3トップが機能してきている。そしてボローニャは因縁めいた相手。元サンプ勢もたくさんいる。GKミランテ、ダ・コスタ、MFリッツォ、さらに偉大な元キャプテン「ガスタルデッロ」。ガスタはすでにボローニャでもキャプテンになっていた。ミランテと共にボローニャの守備を引き締める。

★日曜デイゲーム↑↑元キャプテンガスタルデッロvs復活気配のムリエル↑↑

SAMPDORIA <4-2ー3ー1> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

        ムリエル

コレア   ソリアーノ(Cap) イヴァン

      (76分アルヴァレス)

   バッレート フェルナンド

 (46分シルヴェストレ)

ドド              サーラ

(84分コーダ) 

  モイサンデル ラノッキア 
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFペレイラ、シュクリニアール

MFパロンボ、クリストドゥロプーロス、クルスティチッチ FWロドリゲス、カッサーノ

Bologna (4-3-3): Mirante; Rossettini, Oikonomou, Gastaldello, Masina; Donsah (16′ s.t. Rizzo), Diawara, Taider; Mounier (21′ s.t. Brighi), Destro, Giaccherini (31′ s.t. Floccari).
A disposizione: Da Costa, Stojanovic, Morleo, Pulgar, Crisetig, Mbaye, Maietta, Brienza, Ferrari.
Allenatore: Roberto Donadoni.

備考:警告:前半32分Fernando,後半16分Ivan,18分Mounier,20分Silvestre,23分Gastaldello,47分Oikonomou;42分Alvarez;年間チケット保有者数12.734人(1試合平均184.882 euro),有料入場者数5.309(63.838 euro);芝状態良好

<あらすじ>

 前半6分 いきなりポスト!右からのCKから、中央でどフリーになったデストロがドンピシャヘッド。しかしこれはポストに当たって、ヴィヴィアーノの胸にすっぽり収まる

前半13分 ムニエGoal 0-1:

 →ドンサーがコレアとドドを簡単に突破し、中央にシュートクロス。ムニエがニアでこの速いボールにダイレクトで合わせ、ゴール上に突き刺せす。先制を許す・・・

前半24分 ドンサーGoal 0-2:

 →ラノッキアのミスから、パスをカットしたドンサーが絶好の位置でどフリーに。ドンサーはこのボールを、冷静に右下にグラウンダーで叩き込み追加点・・・

    28分 ボローニャ、FKからサインプレー。チップキックで壁の裏へ出したボールに、デストロがオーバーヘッドを試みるが空振り。そのこぼれ球が自分の上にのっかってきて、すぐに倒れたまま押し込んだように見えたが、これはハンドでノーゴール

 31分 タイデルを後ろからのスライディングで倒したフェルナンドにイエロー。次節出場停止

 ロスタイム0分。そのまま0-2で終了

前半は0-2。ポゼッションはボローニャ15分41秒に対して、サンプ14分40秒。チャンスは0.連係もバラバラでディフェンスはバラバラ。何より球際が弱い。技術もそうだが、球際に勝つか負けるかはやっぱり気持ちの部分が大きいと思う。3連敗中で自信を失い、活発なメルカートのせいで精神的に不安定。そんなところが如実に表れてしまってる感じだ。この酷い前半を繰り返すようだったら、本当にセリエBに落ちるだろう。

 モンテッラはさすがに手を打ってきた。カッサーノなど攻撃的な選手を入れてくるのかと思ったが、モンテッラの選択は3バックへのシステムチェンジ。MFバッレートに代えてCBシルヴェストレを投入して3-5-1-1へ移行。まずは中央のDFを安定させて、両サイドの元々攻撃的な2人、ドドとサーラにより高い位置を取らせる。

後半1分 バッレートに代えてシルヴェストレ

   3分 カウンター、右サイドのドンサーから中央のデストロへのグラウンダーのクロス。デストロがダイレクトで狙うが、ここはヴィヴィアーノが足でファインセーブ

   7分 ソリアーノがムリエルとのワンツーでエリア内に侵入。左足のボレーを狙うが、懸命に戻ったマッシーノのブロックに阻まれる

後半9分 ムリエルGoooooooooooL!! 1-2:

→ソリアーノがペナ内で粘り、中のムリエルへパス。ムリエルが鋭い切り返しでガスタルデッロを振り切り、右足で左サイドネットにグラウンダーで突き刺す!10月25日以来3ヶ月ぶりのゴール。ムリエルは産まれたばかりの子供の為に、指しゃぶりパフォーマンス。1点差!

 11分 カウンターからコレアのラストパスを貰ったムリエル。ややパスがずれたが、反転トラップからシュートまで持ってく。強烈なミドルだったが、GKミランテ、パンチングでセーブ

 15分 負傷したドンサーに代わって、元サンプのリッツォ登場

 16分 ユニを引っ張ったイヴァンにイエロー

 17分 ドドを悪質なタックルで倒したムニエにイエロー

 19分 ポストプレーのデストロを倒したシルヴェストレにイエロー。シルヴェストレは次節出場停止

 21分 ムニエに代わってブリーギ投入。4-3-3から守備的な4-5-1にシフトチェンジ

 22分 ムリエルを倒したガスタルデッロにイエロー。サンプ時代も良く見せていた、自分がチームの為に犠牲になる素晴らしいファールだ

 30分 ジャッケリーニに代わって、獲得したばかりのフロッカリ投入。今度は4-4-2へ

 31分 疲れの見えたソリアーノに代わって、”リッキー”アルヴァレス投入。キャプテンマークは初のフェルナンドへ

 

後半35分 コレアGoooooooooooL!! 2-2:

 

→ボローニャを深い位置に押し込んだサンプ。モイサンデルが左のドドに展開。ドドのグラウンダーのクロス、GKのすぐ前への絶妙なクロスに突っ込んだコレア。一度はミランテのミラクルに止められるが、すぐ自分のところにきた跳ね返りを押し込んで同点!コレアは3試合連続ゴーーール!!

 

 39分 ドドに代わってコーダ。ドドが疲れが見えて交代は良いとしても、この交代はやや不可解。追いつくまではロドリゲスを用意していたっぽいが、追いついた事で守ろうと言う意識が働いてDFを投入したのか?

後半 43分 デストロ(PK)Goal 2-3:

 →左からのCK。競り合いの際、リッキーがハンドを取られてPK。抗議したリッキーにはイエロー。スローを見る限り、絶対に触ってない!!!

→このPKをデストロが左に蹴りこみ、再び勝ち越し・・・

ロスタイム 5分

 46分 ムリエルを悪質に倒したオイコノモウにイエロー。エリアぎりぎり、しかも抜ければ大チャンス。これこそPK,もしくはレッドカードじゃないのか!?

 48分 このFKをフェルナンドが直接狙う→強烈なシュートが枠には飛ぶが、ミランテも読んでおりがっちりキャッチ

そのまま2-3で終了 

(ポイント)

・前半はボローニャ、後半はサンプの試合

・審判の判定はともかく、どちらにせよ引き分けが妥当、勝ててはいなかった試合

・ラノッキアはほろ苦デビュー。本人が言い訳していた通り、試合勘が無いだけと思いたい

・後半3バックにしてから良かったので、次節もそれを使う気がする

・ただ、それならなおさらズカノヴィッチは出すべきじゃ無かったと思うが

・ズカノ、エデル共に移籍先で早速スタメンで出場

・カッサーノがずっとベンチだったのが気になるが・・・

・ムリエルはともかくやってもらわないと。点は素晴らしかったが、ポストプレー含めてそれ以外はまだまだ

・コレアは、彼中心にチームを作っていくべきだと言うのを証明しつつある

 と、結果的には4連敗。まぁ最悪の状況だ。しかしそんな中、今週はすぐ水曜にトリノ戦、日曜にローマ戦がある。フェルナンドと、シルヴェストレが出場停止の為、嫌がおうにもスタメンは変わらざるを得ないが。メルカートは今日2/1(月)で閉まる。これでやっと雑音も無くなる。レジーニのナポリ行きも決まるだろうし、もう武者修行以外の放出は無いだろう。最後に取りそうなのが

FWクアリアレッラ 、DFディアキテ

の2人。これが決まれば良いが、もう泣いても笑ってもエデルはいない。この布陣で戦っていくしかない。サンプティフォージはかなり怒っているが、もう決まってしまった移籍、出て行った選手についてウダウダ言ってもしょうがない。厳しい状況の時にチームを支えるのが真のファン。今は

-クアリアレッラの帰還、そして活躍を待つ

-ムリエルの復活を信じる

-コレアの覚醒を喜ぶ

-そしてモンテッラの顔に、本当の笑顔が戻る事を祈って

↓↓久しぶりに昔のユニを引っ張り出してきた。帰ってくるのか、クアリアゴール!?↓↓

 

 次節はトリノ。クアリアレッラ加入、即古巣相手のゴールは有るのか?5連敗は絶対許されない!

Foooorza Saaaaamp!!

   次節:セリエA第23節 2016年 2/3(水) 対トリノ @ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間4:45)

 ’15-’16 SERIE A

22試合 6勝5分11敗 勝点23 得点 33 失点 39 得失点差 -6 現在17

 

今日のカッサーノのアフォリズム(格言)

 

次の試合までお休み~ ごめんなさい~