午前6時にシャッターが開き曇り空、暖かな朝で最低気温は4.4℃に。
午前9時からの陽射しで、最高気温は10.2℃迄上がり穏やかな新年二日目。
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NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はユリ科の「オモト・万年青」、古典
園芸植物で、徳川家康が江戸城へ入る時、家臣の中に万年青を献上したことで
一時期ブームとなる。
今年も玄関に活けていただいており、特徴的な葉の形や柄が進化続ける植物
で、花言葉は「母の愛」「長寿」
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大晦日は恒例の「石上神宮」の「大祓式」に。
石上神宮には本来は本殿は無く「禁足地」を中心とした信仰形態が伝える古い
歴史を誇る神社で、物部氏の遠祖・伊香色雄命が、神剣と伝来の瑞宝を奉斎し
古事記に「此の大刀は石上神宮に坐す」として物部氏の総氏神とされた。
さらに大和朝廷の神剣・神宝を管理し、軍事も担当し、神庫(ほくら)を管理し
た物部氏はその後、石上(いそのかみ)と氏を改めた。
祭神は「布都御魂(ふつのみたま)神」、第10代崇神天皇7年に石上布留(ふる)の
高庭(たかにわ)に卯の日にご鎮座され、今年の干支「兎」が御神使とされる。
参道を行けば、両側に屋台が並んでいる。
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頭を垂れて鳥居を抜ければ、左側に社務所が・・・
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そして注連縄のかかる大祓式の「祓い所」と右には大篝火が準備されている。
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手水舎で両手と口を浄め、
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鎌倉時代末期の重文「楼門」から拝殿へ。
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禁則地を明治7年8月に官許を得て調査されれば、多くの玉類・剣・矛などと
共に神剣「韴霊」が顕現され、奉安するため禁足地内の南西の隅に移築された
「神倉(ほくら)」が建てられた。
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「神倉祭」は国宝・重要文化財の神宝を収蔵する神庫の守護神を祀り、その
安泰を感謝する祭典で、コロナ前までは、禁則地内間際まで入れたのですが、
この3年ほどは門の前で頭を垂れました。(NHKのカメラもあったよう)
終われば・・・大杉の前を通り「祓所」で「大祓式」が行われ、日常生活の中
で知らず知らずに犯した罪や過ち心身の穢れを、身代わりとなる人形(ひとがた)
で体を撫で、3回息を吹きかけて託し、布留川に流されて祓い清められます。
これで清々しい気持ちで新年を迎えることができました。
ただ昨年よりも人出が少なく、配られた人形(ひとがた)も余るほどでした。
神事の間も名物の木に登る「鶏」が鳴く。
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この鶏は今から40年程前に奉納され、以後時々の奉納や自然繁殖し、時には
イタチ、タヌキ、テンなどの小動物による被害を受けるも30羽ほどと。
種は天然記念物の東天紅や烏骨鶏と、採卵用種のレグホン・ミノルなどです。
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鶏たちは夕方暗くなる前に低い木々から順々に高い枝に飛び上がり、一夜を。
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烏骨鶏やレグホンは高く飛び上がることが出来ず、専用の小屋で過ごす。
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この後は恒例の天理「彩花ラーメン」本店で腹ごしらえとなりました。
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今年も紅白を見ながら、男どもは酒が入り、年越しソバやウドンを頂き、
午後11時には解散して、年越しを迎えることができました。