カメラを片手に

ナンバンギセルが一輪咲く

白露」の今朝は22.4℃迄下がり、連れ合いは二度寝を決め込みなかなか起き
て来ず、”時間だよ”の声で大慌てだった。
ほぼ晴天で、午後2時に最高気温は35.0℃、久しぶりの酷暑日となった奈良。
      13時、33.9℃、41%

午前9時過ぎ、道路際の雑草をみれば、水滴が日の光で輝いている。
      

さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花は「コルチカム(イヌサフラン)」、
イヌサフラン科の有毒な球根性多年草で、欧州、中東、北アフリカの地中海沿
岸地域に60種ほど自生し、ほぼ秋咲きで、クロッカスやサフランに似たピンク
色や藤色の花を咲かせる。
花言葉は「回顧 / 努力」

昨夕、植木に水をあげていると、ヤブミョウガの近くに思いもしない花?
植えた記憶がないのに。
      

ハマウツボ科の寄生植物 「ナンバンギセル・南蛮煙管、野菰 」で、イネ科の
一年草・単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)、ミョウガ、シランなど
の根に寄生し、生育は葉緑素が無く、寄主の根から吸収した栄養分に依存する
*小庭にはイネ科の植物はなく、多分ヤブミョウガの根に寄生したようだ。

7~9月に赤紫色の多肉質な花を1個つけ、10~15㎝ほどの姿は南蛮由来の喫煙
具、パイプを立てたような形が、和名の由来のようだ。

別名は「オモイグサ・思い草」で、万葉集(巻十 2270番 作者不詳)に
尾花(ススキ)の元に咲いている思い草として詠まれ、ナンバンギセル説が有力

原)『道邊之 乎花我下之 思草 今更尓 何物可将念』
詠)「道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ
意)道端の 尾花の元に咲いている 思ひ草のように
           いまさら何を思い悩んだりしましょうか。

その他には「ヤマナンバンギセル」「アズキクサ/アズキナ」「ヨダレクイ」と

萼の先端は鋭くとがり上を向き、花は長さ2~3cmで赤紫色、先端はあまり
開かず、花を覗き込めば柱頭が黄色い雌蕊は見える。雄蕊は4本あるが花冠の
壁面にへばりつき、見つけにくい。
      

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