たのですが、お昼前には雲が覆い、8℃台で平年並みの寒ーい奈良です。
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昨夕の雨の中、出かけたのは京都北山の「京都コンサートホール」、
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『フォルクハルト・シュトイデ ヴァイオリン・リサイタル2020』です。
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フォルクハルト・シュトイデさんは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
第一コンサートマスターで、さらにソリストとしても類稀な技量と音楽性で
活躍されており、前回の京都へは3年半前、オールベートーベン・プログラム
6番・7番・8番で満員の聴衆を魅了された。
ホール端の方に少し空席がある程度のアンサンブルホールムラタ で、前回
同様20年以上も相棒であるピアニスト 『三輪 郁』との緻密で深みのある
コラボレーションと相まい、使用楽器の低音から高温迄よく響くアントニオ・
ストラディヴァリ(1718年製)、美音が奏でる極上の音楽が聴けました。
プログラムは
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 op.24「春」
透き通るような一音目から完全に魅了され、ボーイングの確かさ
一足早い春が目の前に・・・あとは夢を見るがごとくでした。
・グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ短調 op.45
一転して煽り立てる高揚感の表現で激しいボーイング、完璧に
制御されたボーイングにも関わらず弓毛が切れたほどで、難なく
紡ぎだされる音色に口が。第二楽章の哀愁を帯びた調べに・・・
子供の頃の思い出が不思議と頭に浮かんで消えた。第三楽章の
民族的な舞曲?、ひたむきに弾かれる姿は神々しくもあった。
・・・・・休憩15分・・・・・
・ベートーヴェン:ロマンス 第1番 ト長調 op.40
典型的なロンド形式で、きれいな和声が耳にここち良い。
・シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 op.121
30分ほど目も耳もが釘づけ、ヴァイオリンとピアノの掛け合いが
絶妙であった。
・サン=サーンス:ハバネラ op.83
ハイ・スピードのダブル・ストップ、ハーモニクスで続く旋律、
重音のグリッサンドなど、類稀な技巧が繰り広げられ、館内は
大興奮で終わった。
アンコールは疲れも見せず、
・クライスラー 愛の喜び
大喜びで、スタンディングオベーションが多数・・・
9時5分過ぎですので、早々に帰路に。
10時半頃帰りつくなりビールで乾杯をしたほど素晴らしい演奏で、1718年製の
ストラディヴァリを操るフォルクハルト・シュトイデの音楽性と技量に乾杯!!!
附)2020年ジャパンツアーは10日の兵庫から11日・13日東京、
14日京都に続き、今後の予定は
16日 リサイタル 広島アステールプラザ
17日 広島交響楽団第396回定期演奏会 広島文化学園HBGホール
18日 リサイタル 宗像ユリックス(福岡県宗像市)
19日 リサイタル 神戸新聞松方ホール