カメラを片手に

半夏生はわらび餅

夏至の日から数えて11日目「半夏生」の朝、熱帯夜だったらしく、
どうも体が慣れない。FIFAワールドカップのせいでもあるのだが。
空模様があやしく、台風7号の影響かも。


庭の半夏生(はんげしょう)も


「半夏生」には関西はタウリンと亜鉛が豊富な「蛸」を食べる習慣が、
奈良盆地では室町時代から続く、小麦ともち米で半夏生餅を作り
頂くと謂われるが、故郷明日香では・・・二つとも記憶はないのだが。
代わりに、連れ合いが作った『わらび餅』でもいただこう。
中に漉し餡が入り、モチモチ感が良く、美味しかった。
(口に出して言えない俺がいる)


可笑しなことがある。
わらび餅といっても、蕨の根のデンプンのワラビ粉からではなく、
甘藷澱粉から作られた「わらび粉」をつかったそうだ。


日持ちする市販のわらび餅は殆どが馬鈴薯澱粉の「わらび粉」で
本物のワラビ粉で作ると日持ちはせず、黒味や黄味を帯び、お高い。
しかし美味だ。
馬鈴薯澱粉や甘藷澱粉が使われていても、ワラビ粉として流通する
日本の商品名は非常にややこしい限りだ。

笑えない話だが、この季節の菓子として「くず菓子」が最高ですね。
この「葛粉」にも問題がある。
市販の商品名で”葛粉””本葛粉””吉野葛””吉野本葛”と表記がある。
なんのことか不明、ほんとうにややこしく、
吉野本葛」「吉野葛」の表記については、
公正取引委員会では
”葛根の澱粉100%の物を「吉野本葛」といい、葛粉に甘藷澱粉
 (サツマイモ)を混ぜた物を「吉野葛」とされており、割合と
 しては、葛粉が全体量の50%以上になっているものをいう。”
そして特許庁は
”平成19年7月に、吉野葛製造事業協同組合に特許庁における
 地域団体商標制度に登録が認められております。”と

しかし吉野本葛吉野葛にも抜け道という罠が、登録商標には
”葛根から採取した葛澱粉を主原材料に用い、奈良県の吉野地方および
 その周辺. 地域で製造または加工(少なくとも精製加工を行うものに限る)
 された澱粉のことです。”と

”吉野地方・・精製加工を行うものに限る”に吉野の名がつくが、
必ずしも吉野地方の葛粉を使っているとは限らなくてもよいらしい。
吉野で生産される原材料は少量、国産も十分量でもないらしい・・・・
疑えばきりがない。

代用品では本物の美味しさには到底かなわないが、
お財布と相談して、じっくりと味わいたいものだ。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「グルメ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事