朝から蒸し暑いと思えば、最低気温は午前3時過ぎの26.2℃、紀伊半島沖にあ
る熱帯低気圧が台風8号へと発達し北上している影響なのでしょうか。

高円山では8月15日、午後8時から行われる「第63回奈良大文字送り火」、
新型コロナ感染拡大で昨年同様、108基の火床を半数の59基に縮小されます。

この行事は戦没者慰霊を目的として1960年開始され、現在は災害などで亡く
なられた方々も含めて慰霊を行うとともに、世界平和を祈る行事です。
「大」の字は宇宙を意味し、人体にひそむ煩悩の焼却と諸霊に供養する清浄心
を表し、1画目が109m、2画目が164m、3画目が128mと日本有数の大きさと
なお午後6時50分から飛火野で慰霊祭、午後8時高円山に点火されます。
自宅からはかなり左斜めで、一番長い2画目164mが短く見えます。
30分間ほど愉しめますが・・・雨が降らないように。

さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はユリ科の「オニユリ・鬼百合」
中国あるいは朝鮮半島南部を原産とするユリ科の多年草で、食用として渡来
したものが野生化し、現在では日本各地に見られる。

花の名に鬼が付くこの名前の由来は諸説あるが、花の色や形を赤鬼の顔に見
立てている説や「ヒメユリ・姫百合」と比べれば大きなユリということから
またやや小さい「コオニユリ」もあり、見分け方は「珠芽・むかご」の有無
で、コオニユリには出来ない。
花は下向きに咲き、オレンジ色で濃茶色の斑点をもつ花弁は上に反りかえる。
別名は「テンガイユリ・天蓋百合」という。
歯の根元に 「むかご」ができ、むかごご飯などとして食べられるようだが、
自然に落ちたり、植えれば4年ほどで花が咲く。
花言葉は「荘厳」と。

もう殆ど咲き終わっており、むかごが出来ている。
その代わりに白いユリが、あちこちに咲いている。
それは台湾固有種の「タカサゴユリ・高砂百合」、別名は「タイワンユリ」
19世紀にイギリスに導入され、日本には園芸用として1924年に入る。
その後繁殖力が強いため、帰化植物となっている。

原因はひとつの花に1000個できる種が風に飛ばされて増えていくからです。
でも連作障害があり、細菌の増殖により群落が枯れてしまう。
通りで群落の場所が移動していくのですね。
形態としては、黄色みを帯びた百合根状の鱗茎から1.5mほどに達する直立茎
を出し、幅1cm、長さ15cmほどの線形の葉をやや密につける。
茎の上部に長さ15cm、直径13cmほどのラッパ状の花で花弁6枚、花の内側は
白色、外側は紫褐色を呈する。
よく似た「テッポウユリ・鉄砲百合」と交雑して「シンテッポウユリ」も
出来ており、タカサゴユリの花の方がやや大きい。

花言葉は、「正直」「無垢」「威厳」「甘美」「純潔」など。