昨夜は「トラ技オフ会」に出席。デモとプレゼンをしてきました。なにしろ急ごしらえのハードとソフトだった上に、前夜は睡魔に負けてしまい、最後の追い込みもできないままに当日となってしまいました。そのため、デモの方は途中でハングしたり、突如画面が真っ白になったりするありさまではありましたが、なんとか曲再生中のスペクトル表示や、HFPを使っての通話デモを実施。現状については、改めて記事にしたいと思います。
参加者は最終的には、関係者を入れて20人程度だったでしょうか。だんだんと盛り上がってきて、皆さん軽食にはほとんど手もつけずに話し込んでいたようです。気が付けば10時になっていたので、わたしもその時点で引き揚げましたが、結局半数くらいの方としかお話しできなかったような気がします。
わたしは現在製作中のBluetoothヘッドフォンアダプタを
このプレゼンを介して、初めて公表させていただいたのですが、今回のプロジェクトでも使用しているBluetoothモジュールであるWT32を電子工作愛好者のために販売する計画を進めています。振り返れば、WT32に触れてから1年近くが経過しておりますが、残念ながらこのモジュールは国内では一般向けには販売されていません。わたしは海外からの通販で購入していますが、そのままの状態では国内法規(電波法)で要求される証明を経ていないため、違法状態で使用していることになります。一般に
この技適問題については、昨年も1度記事を書き、コメントも頂戴しました。その後も自分なりにトラ技の記事を参考にしたり、TELECが開催する無料講習会「2.4GHz帯 技適及び認証に関するミニ講習会」に参加したりして、どうすれば技適を通せるかについて調査、検討をしていました。その概要を整理すると次のようになります。
あくまでも個人の力だけでコトを進めるのであれば、制度的には「技術適合証明」の方がハードルが低いです。無線に詳しい知人のツテを辿るとかしていけば、経験者に出会えるかもしれません。ただし、この方法では1台毎の証明になり、申請台数に応じた費用が発生します。追加で増産すれば、再度審査を受ける必要も生じます。結果的に、1台あたりの審査費用が割高になります。
一方、「工事設計認証」では同一設計に対して、ひとつの証明/番号ですので、増産しても再審査は必要なく、すべての無線機に同一の証明番号シールを張れば済みます。そのためある程度台数がまとまれば、費用的にはこちらが有利となります。しかしながら、要求される提出書類は、もはや個人とかお友達の縁では処理しきれなくなります。製造品質も要求されるので、自分で起こしたPCBに手ハンダというわけにもいきません。ハードウェア的にはただのヘッダボードであり、極めて単純なものなのですが、それでもISO9000をもつ製造工場で生産してもらわないと、書類審査が通せません。
このようなわけでいたって単純な結論に達しました。「これは個人ではムリ! 絶対無理!!」申請書類の作成だけなら(TELECを含む)代行業者に頼めばお金で解決できますが、それでも必要な技術データをそろえたり、試験のための装置を準備するのは申請者の責任です。わたしのようシロートには、そのような知識や技術もありませんし、もとより申請代行だけにお金を費やすような余裕などあるわけがありません。わたしにできることは、ただひとつ。もう
そしてこの度、ヘッダーボードの価格と納期についての見通しがたったので、「トラ技オフ会」の場をお借りして発表させていただいきました。7月中に販売開始。9,800円でおわけする予定です。Sparkfunのこのボードが90ドルしますので、工事設計認証取得済みで、9,800円は大変お値打ちだと思います。これで儲けようなんて思っていないので、全く利益をとっていない値段です。そのため、当初は直接販売になると思います。販売委託とか、ネットショップを利用したりすると少なくとも10%程度の手数料がかかりますので、それがそのままわたしの赤字になってしまします。どうしても1万円を切る価格で個人愛好家のために提供したいので、直接販売にせざるを得ません。
詳細については販売開始時期が確定した時点で、再度当ブログでも案内したいと思います。質問等があれば、左のメッセージボタンを使ってわたしにメッセージを送ってください。もちろん、「今のうちから予約を入れておきたい」というのも大歓迎です。
参加者は最終的には、関係者を入れて20人程度だったでしょうか。だんだんと盛り上がってきて、皆さん軽食にはほとんど手もつけずに話し込んでいたようです。気が付けば10時になっていたので、わたしもその時点で引き揚げましたが、結局半数くらいの方としかお話しできなかったような気がします。
わたしは現在製作中のBluetoothヘッドフォンアダプタを
BlueSAMと名付けて、その概要をプレゼンしました。
このプレゼンを介して、初めて公表させていただいたのですが、今回のプロジェクトでも使用しているBluetoothモジュールであるWT32を電子工作愛好者のために販売する計画を進めています。振り返れば、WT32に触れてから1年近くが経過しておりますが、残念ながらこのモジュールは国内では一般向けには販売されていません。わたしは海外からの通販で購入していますが、そのままの状態では国内法規(電波法)で要求される証明を経ていないため、違法状態で使用していることになります。一般に
技術適合基準(技適)と呼ばれる、電波法上で必要とされる技術基準に適合することが証明されてないからです。
この技適問題については、昨年も1度記事を書き、コメントも頂戴しました。その後も自分なりにトラ技の記事を参考にしたり、TELECが開催する無料講習会「2.4GHz帯 技適及び認証に関するミニ講習会」に参加したりして、どうすれば技適を通せるかについて調査、検討をしていました。その概要を整理すると次のようになります。
- 適合を証明するための方法には、「技術適合証明」と「工事設計認証」の2種類がある。
- 「技術適合証明」は1台毎に適合を証明するためのものであり、無線機1台毎に異なる証明番号が付与される。少量生産製品向け。
- 「工事設計認証」は、同一の設計の無線機に対して、同一の証明番号が付与される。大量生産向け。
- どちらの方法でも単に技術的データを提出するだけでなく、試験官の前で特性試験を実施する必要があり、そのための試験治具も必要。
- 工事設計認証では、設計や製造段階での正当性がより強く求められるため、それを証明するための書類が必要。現実的にはISO9000の認証を持つものが申請あるいは製造する必要がある。
あくまでも個人の力だけでコトを進めるのであれば、制度的には「技術適合証明」の方がハードルが低いです。無線に詳しい知人のツテを辿るとかしていけば、経験者に出会えるかもしれません。ただし、この方法では1台毎の証明になり、申請台数に応じた費用が発生します。追加で増産すれば、再度審査を受ける必要も生じます。結果的に、1台あたりの審査費用が割高になります。
一方、「工事設計認証」では同一設計に対して、ひとつの証明/番号ですので、増産しても再審査は必要なく、すべての無線機に同一の証明番号シールを張れば済みます。そのためある程度台数がまとまれば、費用的にはこちらが有利となります。しかしながら、要求される提出書類は、もはや個人とかお友達の縁では処理しきれなくなります。製造品質も要求されるので、自分で起こしたPCBに手ハンダというわけにもいきません。ハードウェア的にはただのヘッダボードであり、極めて単純なものなのですが、それでもISO9000をもつ製造工場で生産してもらわないと、書類審査が通せません。
このようなわけでいたって単純な結論に達しました。「これは個人ではムリ! 絶対無理!!」申請書類の作成だけなら(TELECを含む)代行業者に頼めばお金で解決できますが、それでも必要な技術データをそろえたり、試験のための装置を準備するのは申請者の責任です。わたしのようシロートには、そのような知識や技術もありませんし、もとより申請代行だけにお金を費やすような余裕などあるわけがありません。わたしにできることは、ただひとつ。もう
泣きつくしかありません。そこで、製造元であるBluegigaにコンタクト。大変ありがたいことに、日本におけるビジネス・パートナの某社を紹介していただきました。そして、震災の少し前に大森の某社を訪問して、社長のM氏と面談させていただくことができました。某社はすでにWT32を使用した製品の開発実績もお持ちであり、わたしの要望にも理解を示してくださり、ヘッダーボードの開発について検討していただくこととなりました。
そしてこの度、ヘッダーボードの価格と納期についての見通しがたったので、「トラ技オフ会」の場をお借りして発表させていただいきました。7月中に販売開始。9,800円でおわけする予定です。Sparkfunのこのボードが90ドルしますので、工事設計認証取得済みで、9,800円は大変お値打ちだと思います。これで儲けようなんて思っていないので、全く利益をとっていない値段です。そのため、当初は直接販売になると思います。販売委託とか、ネットショップを利用したりすると少なくとも10%程度の手数料がかかりますので、それがそのままわたしの赤字になってしまします。どうしても1万円を切る価格で個人愛好家のために提供したいので、直接販売にせざるを得ません。
詳細については販売開始時期が確定した時点で、再度当ブログでも案内したいと思います。質問等があれば、左のメッセージボタンを使ってわたしにメッセージを送ってください。もちろん、「今のうちから予約を入れておきたい」というのも大歓迎です。