マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

SAM7S用基板

2011-07-03 12:02:01 | Weblog
aitendoの新商品をチェックしていたら、AT91SAM7S用基板が出ているのを見つけました。わたしの目から見れば、「なんでいまさらSAM7Sなのよ?」という気がするわけですが、SAM3Sの普及が進まぬ現段階ではいまだにそれなりの需要があるのかもしれません。aitendoでの扱いは基板だけですが、eBayで検索してみると深センあたりのショップでは部品実装済みの基板も販売されているようです。他の基板も、同様にして実装済み商品を見つけられそうです。

SAM7Sが実装されていたらほとんど無視するところですが、この商品は基板だけですし、なんといっても値段が安いので配線図もチェックしてみました。魂胆は、SAM7Sの代りにSAM3SxBの実装に流用できないかを確認することです。64ピンパッケージのSAM3SであるSAM3SxBは、SAM7Sとピン配置がほぼ同じなのです。
  • まず最初にSAM7S用ボードとして見た場合の評価について。「最小構成ボード」と謳っているだけあって、ケチケチ構成です。パスコンもATMELの推奨回路と比べると少なめ。ERASEのジャンパがないので、JTAG使うことが前提。USBのプルアップ制御も省略。その代り、PIO信号とAD信号は全てヘッダに出ています。
  • SAM3SxBを載せるには、USBプルアップ制御が無いことが好都合。
  • 59番ピンは3.3Vに吊られているため、SAM3SではDA0としては使えない。64番ピンはSAM7S用にPLL用のRCをつなぐパターンになっていますが、これらはSAM3Sでは不要。したがって、未使用のヘッダピンにジャンパしてやれば、この端子を活かすことができる。
ざっと見たところ、こんな感じでしょうか。SAM3SxB用の変換基板だと考えれば150円はお得感があります。お店があれば秋葉に立ち寄ったついでに絶対に購入するところですが、液晶工房が閉店してしまった今となっては、一緒に通販で購入したいものを探さねばなりません。