マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

切断

2015-11-03 13:38:10 | Weblog
先日、積み基板のひとつであったNucleo-F103RBをようやくと使ってみたたところなんですが、新しいNucleo-L476RGに目を奪われて、購入してしまいました。機能的に魅力的で遊んでみたい誘惑に勝てませんでした。NucleoはDiscoveryと違ってセンサーの類のオマケが一切載っていないので、全ピンが自由に使えるのが試作利用には便利で魅力的です。ST Linkがあるのも便利なのかもしれませんが、J-Linkを使うのがもはや前提条件となってしまったわたしには余計なものでしかありません。せめてFreedomのように ARM標準の10ピンJTAGコネクタのパターンでも用意しておいてくれればよかったのですが、それもありません。そこで、今回は購入早々ではありますが、思い切ってST-Link部分を切断することにしました。




ST-Link部分を切断すると電源も外部から供給しなければなりません。基板上には500mAのLDOが載っていますので、外部から5Vを入れて使うこもできますが、今後の実験では3.3Vを500mA以上使うことも見込んでいます。そこで、外部にJTAコネクタだけでなく、3.3Vレギュレータも用意して電源は3.3Vで供給する予定です。

このあいだまで使っていたNucle-F103RBと並べてみました。どちらも64ピンのパッケージを使っているので、ベースの基板は同じMB1136になっているのですよね。



元の基板は同じでも、実装されている部品には違いがあります。左側のF103RBではクリスタルはST-Linkにしか実装されていません。ST-Linkからの8MHzをF103RBに回すことができるので、普通はこれでも困りません。一方、右側のL476RBでは32Kのクリスタルが実装されています。搭載するチップの機能によって違っているのかと思いきや、ボードのバージョンによる違いのようです。同じMB1136 rev Cでも、F103RBの方はC-01というバージョンで32Kを使わない構成に設定されており、右の方はC-03という新しいバージョンのため、32Kクリスタルが実装されており、それを使う構成になっているようです。

L476では内蔵の48MHZ RCクロックを32Kクリスタルでキャリブレーションしながら動かすことで8MHzクリスタル無しでもUSBを使うこともできるようなので、これは助かります。