マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

Ag1171

2015-11-20 12:26:30 | SLIC
今回のプロジェクトの目玉は、コレです。





SilvertelAg1171です。この会社、PoEやワイヤレス給電関連が目玉商品のようですが、わたしの目に止まったのは安価なSLICモジュールでした。以前、携帯できる電話機を製作した時には、SLICチップを単独で入手するのが困難であったため、150ドルくらいしたSilabsの評価ボードを購入して使っていました。このAg1171はなんと6ドルで買えてしまうのです(送料で23ドルかかりましたが..)。こんな安いモジュールがあったとは!!

ただし、SilabsのSLICチップと違って音声インタフェースはアナログとなります。また、SPIでコマンドを送っていろいろな制御するというような芸当もできません。SLICチップでは音声インタフェースはデジタルでしたので、PCMでつなげていましたが、Ag1171はアナログですので、マイコンのADC, DACを使ってつなげます。SLICチップはトーン生成機能を内蔵していましたから、SPIでコマンドを送ってやればダイアル・トーンやビジー・トーンを出すこともできました。Ag1171ではマイコン側でトーンを生成してDACで送出してやることになります。



制御信号もF/R, RM, SHKの3本しかありません。F/Rは極性反転の制御信号です。RMは着信音を鳴動させる際にHにします。Hの間にF/Rのトグルを繰り返すことで着信鳴動を発生させます。SHKはフック検出の信号で、オフフックするとHになります。電源は3.3Vで動作して、モジュール上のDC/DCで鳴動用の高電圧も生成してくれますが、その際に最大で500mA消費するといスペックになっています。

SLICモジュールは秋月の背の低いピンソケットを使って装着。電話機接続には、秋月のモジュラージャックDIP化キットを使ってみました。まずは、マイコンを使わずに単体での動作確認です。電源を入れて、TIP/RING間の電圧を確認。



45.5V出てますね。電話機をつないでオンフック/オフフックしてみてSHK端子が変化することも確認。モジュールはちゃんと動きそうです。

さて、6ドルのモジュールを買うのに送料で23ドル使うのはもったいないので、ついつい4台買ってしまいました。ひとつは予備でとっておきますが、残り2台をお分けします。ご希望の方はsirius506の売店でポチッてください。