作成したW-SIM/USB実験ソフトは、TOPPERS/JSPを使用しています。今回は、現在のタスク構成を整理しておきます。TOPPERS標準のシステムタスクを除外すると、次の6つのタスクから構成されています。
console_taskは、内部のフラグやカウンタの操作や表示をおこなうデバック用コマンドを使用するために用意してあります。動的な動作確認や割り込み処理のデバックに便利です。手動でW-SIMに対してATコマンドを打つ場合にも使用します。
W-SIMとUSB Audioとの間の音声のリレーを担当しているのがaudio_receiver_taskとaudio_sender_taskになります。通話中でない場合にも、ホスト側からSpeaker/Micが利用される可能性がありますが、その場合にはSpeakerへの再生音声データは読み捨て、Micへは"Hello World"の音声データを送出するようにしています。
タスク名 | 説明 |
---|---|
main_task | システムの初期化後、モデムの状態監視をおこない、着信ならびに切断の制御をおこなう。また、呼の状態に応じてステータスLEDを点灯/点滅/消灯させる。 |
usb_task | USB Hostから送られるUSB Requestを解析し、必要な処理をおこなう。 |
console_task | デバックポートから入力されるコマンドを解析し、必要な処理をおこなう。 |
modem_reader_task | W-SIMからのメッセージを読み取り、デバックポートに送る。 |
audio_receiver_task | USB Speakerに送られた音声を受信し、通話状態であればW-SIMに送る。 |
audio_sender_task | W-SIMからの受信した音声をUSB Mic経由でHostに送信する。 |
console_taskは、内部のフラグやカウンタの操作や表示をおこなうデバック用コマンドを使用するために用意してあります。動的な動作確認や割り込み処理のデバックに便利です。手動でW-SIMに対してATコマンドを打つ場合にも使用します。
W-SIMとUSB Audioとの間の音声のリレーを担当しているのがaudio_receiver_taskとaudio_sender_taskになります。通話中でない場合にも、ホスト側からSpeaker/Micが利用される可能性がありますが、その場合にはSpeakerへの再生音声データは読み捨て、Micへは"Hello World"の音声データを送出するようにしています。