マルセイユ(Marseille)の概要
(Wikipediaおよびマルセイユ観光局のホームページより抜粋)
マルセイユはフランス南部にある都市.地中海最大の港湾都市であり、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏(PACA)にも属する.同地域圏の首府であり、ブーシュ=デュ=ローヌ県の県庁所在地でもある.1999年の人口は約80万人.マルセイユの名は古代の名マッサリア(マッシリアとも)が転じたものである.
マルセイユはこの地域の都市共同体の中枢である.また、近郊には古い都市エクス=アン=プロヴァンスがあり、これとその近郊の小都市を併せた人口は約135万人に及ぶ.フランスおよび地中海では最大、ヨーロッパでは第三位の貿易港である.ヨーロッパの南の玄関として、110航路、120カ国の360以上の港と連絡している.現在、フランス第3の人口をもつ大都市であり、日本他各国が総領事館を設置している.
マルセイユの歴史は古く、古代ギリシアの一民族ポカイア人が紀元前600年頃に築いた植民市マッサリアにその端を発する.このためフランスにおいてマルセイユは cite phoceenne(ポカイア人の街)とも綽名されている.ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』にもマッサリアへの言及が見られる.当時のマッサリアは、いまだローマ属州ガリア・トランサルピナ・プロウィンキアにおけるギリシア系人住民の拠点であったが、やがてローマ帝国の進展とともにこの都市もローマ化していった.フランス最古の都市.
紀元前以前から都市として栄えたマルセイユであったが、中世にはあまり振るわず、近代になって再び産業の要地となって現在の商工業を中心とする市街が発展した.
天然の良港に恵まれるマルセイユは貿易の中心地として発展し、現在も商都として繁栄する地中海の陽の光のまばゆい街だ.