「デッドエンド」シリーズ第5弾。大学四年生になったIQ170の天才女子大生笠原萌子は、怪しい人材派遣会社『キマイラ』の就職説明会に行ったきり戻ってこない同級生の南條康介・斎藤大輝が心配になり淡路島にバイクで様子を見に行く。一方ダークヒロイン グミジャが、闇のサイトで殺しを請け負、元暴力団で今は警備会社の社長を射殺しバイクで淡路島島内を逃げていた。いつの間にかクミジャと間違えられ賞金首となってしまい、ヤクザに追われるハメになった萌子。萌子とヤクザと警察の三つ巴の闘いが始まりこのピンチをどのようにして突破するのかが見どころ・・・。全て物語上の仮名での登場だがパ〇ナ社の淡路島への本社移転、元金融大臣で辞任後顧問就任で話題の人物、「任侠道義会」と同じ様に最大規模を誇る組織から離脱対立、など思わせぶりな登場者たちなど容易に想像できる展開と荒唐無稽なドンパチシーン殺人のオンパレードはお約束事としてコミック的に楽しめばそれなりに楽しめる。北朝鮮出身のクミジャやイザナギのキャラがかっこよく面白かった。
2022年11月双葉社刊
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