リハビリテーション科医師が書いたお仕事・青春小説。埼玉県のリハビリテーション病院で働く南玲子はやる気に欠ける看護師2年目。新しく赴任してきた若い医師小塚太一に、「リハビリってどんな意味?」と問いかけられて答えられずいた。リハビリテーションというものがどのようなものか、患者や家族、リハビリ関連職種の想いが小説を通してリアルに描かれている。医師と療法士と看護師と患者、チーム医療の中で成長していく玲子だったのだが。・・・・爽やかで新しい医療小説、リハビリは「人が人を治療する」こと。リハビリ病院が他の病院とちょっと違うことが良く分かった。
「体が動く状態で死んでいく人もいれば、少しずつ動かなくなって死んでいく人もいる。・・・突然体が動かなくなる人もいれば、体より先に意識が薄れていく人もいる・・・選べないんだな。でも選べないことがあれば、選べることもある。・・・だったら、自分の選べることを見つめて生きていける方がいいかもしれんな。どんなときであっても」(P292)。
2017年7月ポプラ社刊
「ナースコール!戦う蓮田市リハビリ病院の涙と夜明け」は病院の3年後を描いたこの本の続編。https://blog.goo.ne.jp/sky7dddd/e/7bd3f6705a4e7e1ce3c00f8d11d57ebd
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